【jyogar教授のアモリ通信399】  偏差値競争

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「偏差値競争」です。


大学受験「偏差値競争」はもう古い
P108~P109
 選択 10
 三万人のための情報誌  
2022 VOL.48 NO.10

受験シーズンを迎えようとする青春真っ盛りのヤ
ングの面々。青春真っ盛りの時期にそんな暗くて
辛い時間を過ごしていいものか。そんな疑問があ
った青年キヨタカ君です。
 現状はどうかよくわからないのですが、しかし
確かに大学受験の世界も、昔と今は様相が
変わってきているのかもしれません。


 偏差値序列で少しでも上位校を目指そうとする
戦後日本の大学入試の常識が、全面崩壊しつつ
ある。毎年年明けに始まる大学入試共通テストや
各大学ののペーパーテストによる入試を避け、前
年秋から年末までに実施される指定校推薦や、高
校の成績や面接、学力外の才能で入学者を決める
一芸入試、「アドミッションズ・オフィス(AO)」
方式などで入学する学生が私立大学では過半に
なったからだ。「子供に入試の苦労を経験させた
くない」という保護者が増え、受験生自身も「身
の丈思考」があるためともいえるが、「偏差値序
列の低い大学に優秀な学生が大量に流れるといっ
た異変が起きている。昭和の受験戦争の勝者たち
が創り出した「停滞ニッポン」を、「令和の受験
戦争回避族」が変革し、日本の転換点になる可能
性も出てきた。「年内入試」という単語が高校の
進路指導のキーワードになっている。特定の高校
向けに保証された入学枠を与える「指定校推薦」
やオープンな推薦枠に個人が応募する「公募推薦
」、卒業生の子女や帰国子女などを優先的に入学
させる特別枠、スポーツや芸術、技能において秀
でた学生を採る「一芸一能入試」など、ペーパー
テストをバイバイする入試によって、進学先を
「年内に確定させる」ことをいう。逆にペーパー
テストを受けて合格を勝ち取る旧来の進学は
「年明け」と呼ばれ、消えゆくものの語感を持っ
ている。

〇 「米国型」にようやく近づく

 多くの高校、とりわけ中高一貫校では、年内入
試志向が過去十年で高まった。首都圏の私立高
校では、大雑把に言って、「60%超が年内入試組
」(私立高校教員)だという。文部科学省の調査
でも2020年の私大入学者の55.6%は推薦やAO入試
での入学となっている。国立大学でも推薦、
AO入試は急拡大しており、受験ヒエラルキーの
頂点の東京大学ですら16年度から推薦入試(現
・学校推薦型選抜)を実施。法学部、経済学部
文学部、理学部などではそれぞれ10人程度、工学
部では30人程度の枠がある。21年度入試では92
人が推薦入試で東大に入学している。今や、推薦
・AO入試は抜け道ではなく、大学入試の王道に
昇格しつつある。

      (中略)

 高校、大学双方にもメリットがある。様々な
大学に推薦枠を確保している高校は生徒募集で
有利になり、高校の教育を受験勉強一色に染める
必要もなくなる。私立だけでなく、公立でも中高
一貫が増加しつつあるが、中学を高校入試の勉強
に充てずに腰を据えた基礎教育ができる中高一貫
のメリットも、高校が大学入試予備校になってし
まえば大きく減殺される。入試のバイパスで高校
と大学の教育を接続し、中学から大学までが基礎
教育、古典教育からアクティブラーニングまでシ
ームレスに展開できれば、教育の効果は増す。
「目指してきた米国型のAO入試の大学進学に近づ
いてきた」。

      (中略)

「攻めの順天堂」。高校教員の間で、話題になっ
ているのが順天堂大学だ。もともと医学部から
出発した大学だが、医療看護学部、保健医療学部
など総合医療系大学となり、さらに15年には国際
教養学部を開設した。来年4月には健康データサ
イエンス学部も新設し、総合大学に近づく。だが
順天堂ブランドでは国際教養学部やデータサイエ
ンス学部に学生を集めるのは難しく、「首都圏
の高校が推薦枠を使いやすいように工夫している
」(首都圏の私大関係者)。有名大学の公募推薦
に落ちた後でも、順天堂の二次推薦に応募できる
といった具合だ。

〇 企業側の認識も変化

 各大学が推薦・AO入試の利便性を高めた結果、
「早慶上智すら狙える成績上位の学生が年明け入
試をやめ、偏差値や社会評価では、2~3段階下
の大学に推薦枠で入学する」といった現象も広が
っている。受験生は有名大学に無用な思い入れを
持たず、どこの大学に入っても、自分の目標に向
かってマイペースで勉強する。これが最近の年内
入試組の行動様式だ。

 そうした年内入試組は「浪人より留学」という
実利的発想が強い。日本全体では海外留学が減っ
ているとされるが、一部では逆を行く傾向がむし
ろ高まっている。企業側も「5ヵ月以上の長期留
学」経験者を優先採用するようになった。採用後
の調査では出身大学の偏差値よりも、留学など異
文化体験や語学力が企業内でのパフォーマンスに
影響するという認識を持つ人事担当者も多い。
「偏差値に胡坐をかいた有名大の学生より、中堅
以下の大学の図抜けた学生が狙い目」と企業の採
用担当者は指摘する。年内入試が当てはまる場合
が多い。

 「世界で最も入学が難しい」といわれる米ミネ
ルバ大学。ハーバード、MIT、清華大学、を蹴っ
て進学する学生も少なくない。といっても14年に
開学した歴史の浅い大学で、サンフランシスコに
本部があってもキャンパスはなく。世界七都市を
回りながら、すべてをアクティブラーニングで学
ぶ。既存の大学にとって破壊的な大学だが、日本
を含め世界から学生が殺到するのは、米国のAO
入試、リベラルアーツ教育の先を行く新しい教育
モデルだからだ。

 日本で起きている「年内入試」も既存の大学の
創造的破壊につながり、停滞する日本を転換する
流れをつくり出すと期待したい。


(私見)

 現在68歳のワタクシメからすると、大学入試
なるものはもう50年前のことになります。
 50年もすれば時代が変わるのは当然として、
「年内入試」なる言葉を知り、時代の変化を感
じました。

 ただ、ふと思ったのですが、これは「浪人生
」であっても同じ感覚なのでしょうか。あるい
は、今の時代、浪人してまで希望大学・学部に
行きたい、もう少し上のランクの大学に行きた
い、と考えて浪人する若者は劇的に減っている
のでしょうか。(受けた大学を総て落ちたとい
人も含んでいいと思います)

 実際問題として、少子化が確実に進んでいる
訳ですから、浪人生の相対数も昔より減ってい
ることでしょう。であれば、予備校経営も厳し
くなり、統廃合の動きがあるのでしょうか。
 そういう情報にはあまり詳しくありません。

 その辺の解説もあっていいように思ったので
すがどうなんでしょう。

 私自身、浪人した一年が人生の貴重な一年で
あったとは思えません。現役で大学に行って、
もし可能だったら、留年して留学していた方が
余程、貴重な一年だったかもしれないと、今更
ながら思います。
 
 その反面、高校3年時の精神状態の悪さから
そのまま進学してしまうより、1年かけてやり
直して新たな現実を迎えたことは、決して
「無駄な1年」だったとも思えません。

個人的な事は程々にするとしても、現役で進学
した場合と、1年間まがりなりにも勉強し直して
入学できた大学とでは、その後の私の人生にと
って、私自身の客観的な能力の割には「得をし
てきた」という現実は明らかにありました。
 逆に現実より偏差値の低い大学に行っていたら
案外早く独立して、全く違う人生を歩んでいた
かもしれない・・少し顰蹙を買う表現かも知れま
せんが、「現役で三流大学、浪人して一流大学」
しかしその後、残りの人生も含めてどちらがより
ベターな人生だったのであろうか、全く分かりま
せん。両者の比較は正に妄想の世界です(💦)

 ただでさえ人生100年時代と言われます。今
の20歳くらいの若者は100歳まで生きるのが当
たり前とする説もあります。
 20歳前での1年の足踏みと、68歳のジジババ
の1年のただの老化とでは比ぶべくもありませ
んが、それでもたった1年の差、たった数か月
の差でしかありません。

 年内入試が年明け入試に比べて、それほどに
優先すべきメリットがあると断言できるのでし
ょうか?

 ダカラ、トシトリ ハ ワカッチャイナイ
ンダ・・・・・ということになるのでしょう
か。事実、年内入試が増えているのですから

 もちろん、一芸入試やAO入試が定着するこ
とにはなんら異論はありません。
 結果として高校時代の充実が、大学受験の
準備に忙殺される「無駄?」を回避できるの
ならそれに越したことはないと思います。

 が、再度言いますが、なら浪人生はどうな
んだよ、と言ってみたくもなります。
 長い人生、たった1年、実質的には10ヵ月か
そこいらの準備期間だぞ・・とりあえずチャレ
ンジしてみてもいいのではないか。

 高校3年間でクラブ活動に没頭して成績は
あまりよくなかった。あるいは学校そのもの
が自分に合わなくて勉強したくなかった。
しかし、浪人1年間でしっかり勉強して納得
のいく大学に入学しよう。
そういう考え方の若者は劇的に減っているの
でしょうか。
 経済情勢の厳しい現在、親に甘える期間を
1年でも短くしたい。そういう考えもあるか
もしれません。

 ただし、下手な箔がついたからチャレンジ
しなくなったというのでは、矛盾も感じます
 世の中、何が正解かは分かりません。

 それと、『「世界で最も入学が難しい」と
いわれる米ミネルバ大学。(中略)サンフラ
ンシスコに本部があってもキャンパスはなく
。世界七都市を回りながら、すべてをアクテ
ィブラーニングで学ぶ。』

 優秀な学生がここを選択する例が少なくな
いとのこと。なぜか日本の若者にはまだいな
いような・・・

 これぞまさしく『既存の大学の創造的破壊
』に繋がることかもしれません。

 時代は確実に変化していますね。
 当たり前ですね。

 最後に、余計なオチをひと言。 (汗)

 「SILアカデミー」で「ペンタゴン式人財
 育成法」を進め、「jyoga教授」が講義を
 する。他にも専門家を集めて事業化する。
 20歳前の若い人のみならず、社会人を含めて
   年齢制限を外して、あらゆる専門家があらゆる
 人々と「アクティブラーニング」で学び合
 い実践を語り合う。

 そういう「我が妄想」がきっと実現するよ
 うに、人生100年時代に向けて、青年キヨ
 タカ君はガンバルのでありまする(^^♪

そんな下らない戯言は無視して、さっさと行
ける大学に行く。あるいは、1年間、しっかり
やり直して現役では無理だった大学に行く。

長い人生。焦ることはないだろう。
選択肢は若ければ若い程、たくさんある。
個人的にはちょっと疑問が残る今回のテーマ
でした。

◎◎さんは、「年内入試」という言葉
をご存知だったでしょうか。それが主流にな
っているらしい時代の流れは合理的と思われるで
しょうか。

 また、「アクティブラーニング」というスタ
イルが確実に教育のあり方を変えていくと思わ
れるでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 
 
 

お問い合わせ・ご相談

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SILマネジメント株式会社

お問い合わせ・ご相談はこちら