【jyogar教授のアモリ通信380】  俺の夢に乗れ

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「俺の夢に乗れ」です。


孫正義 300年王国への野望

日本経済新聞社  杉本貴司

1800円+税


孫正義については、嫌いな人が案外、少なくな
いような気がします。

某国嫌いの私ですが、それと孫正義が関連する
とは全く思っていません。

「いかがわしさ」を自慢するくらいの彼ですか
ら、旧世代的感覚の人々には理解できないのかも
しれません。

なによりも、ミカン箱の上に乗って「豆腐一丁、
二丁のような会社に・・・・・」とぶち上げて、
社員が辞めていったものの、今では1兆円、2兆円
どころではない国際企業を育て上げた彼は、私の
中ではやはり「私淑する人」の一人です。

私も凡人の一人ではありますが、孫正義を嫌う
「凡人」の意見には組みせず、今回は彼の破天荒
さ、強引さ、夢に向けた一途さの出来事をご紹介
します。


「俺の夢に乗れ」  P124~P127

2004年6月だった。当時社員数1700人のソフト
バンクが3000人を採用するとぶち上げた。軌道に
乗り始めた「ヤフーBB」によるブロードバンド
事業を広めるためだ。

リクルートのコンサルタントとしてアプローチ
していた青野の携帯が鳴ったのはある夜のこと。
 リクルート子会社の社長になることがほぼ決ま
っていた青野が、自分の会社に入ってくる内定者
との懇親会に顔を出していた時だった。夜中11時
に東京・箱崎のソフトバンク本社で孫正義が会い
たい、とのことだった。

スリッパで現われた孫は挨拶もなくいきなり「
で、なんだっけ」から話を始めた。青野は今のソ
フトバンクが3000人も採用すれば1年もせず半分
は辞めてしまうだろうと説明した。人を雇っても
ろくな教育体制がないからだ。

「ただし、しっかりした教育体制を作れば、こ
れはリスクではなく次世代のリーダーを育てるチ
ャンスに変わります」
 温めていたソフトバンク向けの人財育成プログ
ラムを披露した。

「いいじゃない」
 オーナー社長のひと言で即採用。あっさり決ま
った大型契約に気をよくしていた青野に孫が付け
加えるように言った。

「お前いいな。ところで外部なの?」

青野は外来者用の赤色のストラップを首からぶ
ら下げていた。孫とは名刺交換さえしていない。

「はい外部です。リクルートの者です」
 「お前、それだけやりたいんだったらそっち側
  の席じゃなくてこっち側に来いよ」

つまり、ソフトバンクに来いと言っているのだ。

「いや、移るつもりはありません」
 その場ですっぱりと断ったが後日、青野の携帯
に連絡が入った。孫の秘書からだった。

「孫がお会いしたいと申しております」
 引き抜きの話だと、ピンときた。
 「もし違っていたら大変申し訳ないのですが、
 ソフトバンクさんに来ないかというお誘いだっ
 たら、その気はありません。孫さんにとっても
 時間の無駄になりますのでお断りします。ご確
 認いただけないでしょうか」

しばらくするとまた同じ秘書から電話が来た。

「孫が、いいから来てくださいと申しています」
 しぶしぶ30分だけという約束で、青野は再び孫
が待つ社長室に足を運んだ。もちろん、引き抜き
の誘いを断るつもりだったが、孫が青野に切り出
したのは給料やポストなど待遇のような細かい話
ではなかった。

「お前は300年後の世界はどうなると見ている
 んだ」
 「は?えっと・・・・・そう言われましても」

完全に想定外の問いかけにうろたえる青野。
 孫が畳みかけた。
 
 「今の世の中、おかしいと思わないか。それを
 変えるのは政治か官僚か、それともビジネスだ
 ろうか」
 「ビジネスじゃないでしょうか」
 「じゃ、それができる経営者は誰だ」
 「孫さん・・・・・、かもしれませんね」
 「そうだ。俺が変える。お前をやっとみつけた
  んだ。ウチのグループ800社をお前に預ける。
  俺は世界を変える。お前は、俺の夢に乗れ」

孫がぐっとにらみを利かせてくる。が、孫の目
を見るまでもなかった。

「お前をやっと見つけたんだ」。その言葉が、
青野の心をワシづかみにした。即答だった。

「はい、乗ります!」

青野は思わず 答えていた。声がうわずってい
るのが自分でもわかる。
 青野は結婚もしており子供もいる。しかもリク
ルート子会社の社長への就任が決まっていた。

「うわっ、俺はいったい何をしているんだ!」

という感じでした。こちらも人事や採用は
プロ中のプロです。採用の話になった時に人の心
がどう動くかはわかっているつもりでした。とこ
ろがです。僕は百万馬力で来られても意思は変え
ないつもりだったのが、たったの30分で考えが変
わっていました。不思議としか言いようがないで
すよ」

青野自身がこう振り返る。その夜、妻の正子に
告げた。
 
 「俺、会社替えるわ」
 「え、どこに行くの?」
 「ソフトバンク」
 「もう決めてるの?」
 「うん、決めてる」
 「いつ?」
 「さっき」
 「じゃ、しょうがないわね」

青野はリクルートで頭角を現していた頃、志願
してリクルート本体を辞職して子会社に転籍した
ことがある。腰掛けと思われるのが嫌で退路を断
つつもりだった。そんな経験から、妻も慣れたも
のだった。こうして孫は300年王国建設へと向か
うために頼れる側近を手に入れた。


(私見)

青野(青野史寛)という人物は、ソフトバンク
入社後、きっと同社グループの教育体制・人事制
度の整備・充実に大いに貢献されたのだろうと私
は推察します。

その後、この人物は今でもソフトバンクグルー
プ各社のどこかで要職にあるのでしょうか。

wikipediaで 調べてみたら、下記の通りでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E9%87%8E%E5%8F%B2%E5%AF%9B

直近はどうか知りませんが、ソフトバンクグルー
プの大幹部であり、孫正義の側近だと思います。

それはさておき・・・・・・・

『俺は世界を変える。お前は、俺の夢に乗れ』
『お前をやっと見つけたんだ』

我が人生を振り返った時、こんなドラマチックな
言葉を聴かされたことはなかったなぁ~(苦笑)

おいおい、またまた・・ドラマじゃないんだから

ま、しかし、冷静に振り返ると、誰もが同じよう
に、もっともっと細かなことで、ちょっとした誘
いを受けたことは今でもこれまでの人生でもある
といえばある。

そのとき、どうしたか???????

どちらかというと私の場合「乗らなかった」方が
多いように思う。
 それほど魅力的な話ではなかったか。自分の
判断ミス。決断力不足だったか・・・・・・

いやぁ~、いずれにせよ、そんな大層な話では
なかっただろう。

孫正義と青野氏の話と比べたら次元が違うな。

という訳で、凡人は凡人らしく、羨ましくも
僻みたくもなるような話ですが、両者とも私から
みたら立派な人物です。

コンナ コト ヲ イウホドデモ イワレルホドデモ ナイ ジブン
ッテコトカヨ マァ~ フツウ ミンナ ソウ デショ (💦💦💦)

◎◎さんは、ご自分の人生で、

『俺は世界を変える。お前は、俺の夢に乗れ』
『お前をやっと見つけたんだ』

と、言われた事がありますか。
もしあったら、どうされましたか。

『はい、乗ります!』 でしたか?

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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