【jyogar教授のアモリ通信351】ドローン物流   20220209

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「ドローン物流」です。

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LOGI-BIZ 月間ロジスティクス・ビジネス
     2021.NOVEMBER P40~~P41

ドローン物流の運用シナリオと現在地

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昨年の後半の年末にも近いある時期から
「SILアカデミー 1 on 1 オンライン顧問
 jyogar教授の福島清隆です」

などと、恥ずかしげもなく堂々と??宣っている
ワタクシメでございます。

それはそれで、私なりのセンリャク(なんで漢字
じゃないんだ・・・)なのですが、ま、ここでは
その辺の追及はナシとして、本来の専門は物流です
ので、たまには「物流ネタ」も取り上げることにし
ました。


で、定期購読している物流専門月刊誌「LOGI-BIZ」
から、上記のテーマについてご紹介します。


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ドローン物流の運用シナリオと現在地

● 実証実験で見えてきたこと

 ドローン(無人飛行機)物流の機運が高まってい
 る。小売事業者や物流事業者、スタートアップ、
 地方自治体が全国各地で相次いで実証実験を行う
 など、取り組みが広がっている。


〇 楽天グループと日本郵便の合弁会社JP楽天ロジ
  スティクスは今年8~9月、ドローンを活用した
  物資配送の実証実験を行った。長野県白馬村の
  白馬岳登山口の宿舎から山頂の宿舎2か所まで
  高低差1600メートル、往復約10キロメートル
  を飛行し、生鮮食品や飲料、医療物資など最大
  7キログラムの物資を運んだ。同社はヘリコプ
  ターの代替とすることを念頭に置いている。

〇 ANAホールディングスは2016年にドローン事業
  化プロジェクトを開始。今年3月には長崎県五
  島市の福江島~久賀島間で医薬品や血液検体
  を配送することに成功した。ドイツのスタート
  アップ企業ウイングコプターと業務提携を結び
  同社が開発している長距離・高速飛行が可能な
  固定翼型VTOL(垂直離着陸機)ドローンで医薬
  品や日用品などを配送することを目指している

〇 長野県伊那市はKDDIなどとタッグを組み、20年
  に自治体としては国内初となるドローンを使っ
  た宅配サービス「ゆうあいマーケット」の運用
  を開始した。住民がケーブルテレビを通じて注
  文した商品をドローンで住宅の近くまで届けて
  いる。

  
  政府も規制緩和によってドローンの利用を促し
  ている。22年度には人口が多い都市部でもドロ
  ーンの目視外飛行が可能な「レベル4」を解禁
  する見込みだ。

 ドローン物流は省人化やコスト削減に加え、バ
  ッテリーで飛ぶドローンがトラックを代替する
  ことで温室効果ガスの排出量を削減する効果も
  見込まれている。国土交通省や環境省も物流分
  野の確立を目指す事業に補助するなど、脱炭素
  効果に期待を寄せる。

  三菱総合研究所が19年に公表した環境省委託事
  業の調査報告書によると、国内5カ所でドローン
  物流と既存の物流網のCO2排出量を試算、比較し
  た結果、年間で福島県南相馬市は軽貨物車の輸
  送時より84キログラム、長野県白馬村はヘリコ
  プターの輸送時より約1トン減少するなどと推計
  している。

  ただ、5か所それぞれで異なる条件が同一では
  ない上に、ドローンの操縦者や補助者の移動に
  伴なって発生するCO2の削減分を加味すると既
  存物流網より排出量が多くなっている場合もあ
  り、報告書の内容だけでドローン物流の脱炭素
  効果が確認されたとは言いがたい。各地の実証
  実験の成果を踏まえ、より精緻な温室効果ガス
  削減効果の計算が待たれている。

  長時間飛行が可能なバッテリーの開発や一度に
  搬送できる重量アップなど、技術的課題もまだ
  残っている。ドローン物流の実用化に携わる関
  係者らの間では「実際に都市部でドローン配送
  が実現するのは早くても数年後ではないか」と
  いった慎重な見方が多い。まずは離島や山間部
  などでドローン物流が先行して行われそうだ。

            (以下略)

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(私見)

 本来ならもっと転載量を増やすところですが、
テーマが物流でもあり、今回は少し自分の意見を
いつもより多めに書いてみたいと思います。

 とはいうものの、あくまでもいつものように
「妄想」に近い内容になりそうです (苦笑)

・白馬岳登山口の宿舎から山頂の宿舎2か所まで
 高低差1600メートル、往復約10キロメートル
 を飛行し、生鮮食品や飲料、医療物資など最大
 7キログラムの物資を運んだ。

・ドローン物流は省人化やコスト削減に加え、バ
 ッテリーで飛ぶドローンがトラックを代替する
 ことで温室効果ガスの排出量を削減する効果も
 見込まれている。

・長時間飛行が可能なバッテリーの開発や一度に
 搬送できる重量アップなど、技術的課題もまだ
 残っているドローン物流の実用化に携わる関係
 者らの間では「実際に都市部でドローン配送が
 実現するのは早くても数年後ではないか」


 ドローンについてもっと調べてみると、随分、
法規制も多いようです。


ドローン飛行における規制とは?法律や条例から
罰則まで徹底解説
https://drone-school-navi.com/column/drone-regulation/

「ドローン飛行に関する規制27種類」なるものが
あることを初めて知りました。


 何でもできることから少しずつ、着実にというの
がセオリーであり、王道でしょうからドローン物流
の現状にケチをつけるつもりは更々ありません。

 しかし、本格的にドローン物流が定着するために
は「物量の課題」をクリアーすることが必須だと私
は思っています。


以下は、いつもの私の「戯言」です。
具体化するには「数年」では無理でしょう。

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 ドローン物流をもっと本格的に物流の世界に定着
させるためには、もっともっと「重量物」を運べる
ようにならないと難しいだろうと思う。

 現在、「7キログラム」の物資を」とか、某サイト
で「50kg」の重量物とあったけれでも、そういうレ
ベルでは、所詮、ニッチ運用しか考えられない。

 せめて「JRコンテナ1個分」を自由に持ち運べる
技術開発が進まないことには、ドローン物流で物流
が大きく変わることは考えにくいと思う。

 物流にあまり詳しくない方の為に、JRの5tコンテ
ナについて説明します。

 JRの貨物列車がコンテナばかりを積んで走ってい
るのを見かけたことがある方がどれくらいいらっし
ゃるでしょうか。興味がなければ、そういうものを
見ても記憶には残りませんよね (苦笑)

5tコンテナ (通称:ゴトコン)
12フィートコンテナ 荷重5t 内容積(m3)18.7
タテ:2.2 ヨコ:3.6 タカサ:2.2 (m)
(12フィート = 365.7644 cm)

ざっとそんな数字で大きさをイメージできるでしょ
うか。

現状のドローンが数kgから数十㎏程度の荷物を
運んでいる現状に「5トン=5000㎏」の重量物を
運ぶことは、あまりにも現状から飛躍していると
関係者からはお叱りを受けることでしょう。

 しかしながら、あくまでも私の個人的な感覚
からすれば、せめてそれくらいの重量物でも運べる
ような規模のドローンが開発されない限り、物流の
世界がドローンによって大きく変わるとは思えませ
ん。

 果たしてそのようなドローンが登場するのは
どれくらい先になることでしょう???

 荷物が5tならドローン自身の重量も5t以上は
必要でしょう。
 軍用ヘリコプターと一緒とまではいいませんが
相当に「デカイお姿」になると思います(笑)

 そして、あまり触れられている話ではありませ
んが、現状のドローンは小型が多いでしょうから
「騒音」もあまり問題視されてないかもしれませ
ん。しかし、御存知の通り、「ヘリコプター」か
ら発せられる「騒音」は半端なものではありませ
ん。 自重5t以上のドローンが発する騒音はい
かなるものになることやら。

 軍用機の世界では「無音の軍用機」があるよう
ですから、技術開発的には「無音のドローン」も
可能であると信じたいものです。

 もちろん、5tコンを持ちあげて、超スピード
で運ぶドローンも離着陸は、静かに丁寧にが絶対
条件になります。

 そういうことが可能になれば、人手不足、環境
問題解消、改善の為に、物流用大型ドローンが
相当な威力を発揮することになるかもしれません

 もっと言えば、10t(10000㎏)でも20トン
(20000㎏)でも持ち上げて、高速で飛び回れる
ドローンが開発されたら、果たしてどこまで
物流が変わることやら。

 というか運輸業そのものが根本的に変わった
物流業界になります。

 JRコンテナやコンテナ船がなくなることなど
今の常識ではあり得ないと私は思いますが、そこか
らの「つなぎ」で大型物流ドローンが登場したら、
長距離輸送はともかく、少なくとも100㎞以内の陸
上輸送での拠点送り(工場・物流センター送り)の
ような物流の部分は様変わりするかもしれません。

 ただ、大空がドローンだらけになっては、光景
や危険性他、諸々の問題が発生するするでしょう
から、ドローンでの「輸送・配送」は「夜間に限る
」というのも一案だと私は思います。どうせ無人飛
行ですから、どこかの集中管理センターで一括管理
することになるでしょう。例えば、100㎞以内の
拠点間輸送は夜10時から翌朝4時まで」とか。これ
なら、ほぼ1年中、日本のどこでもまだ「暗い」で
しょうし。(6月は若干の例外があるとして・・・
もちろん無音ですから騒音問題はありません。
 ただし、夜間作業を専門とする人間は相変わらず
必要です。人手不足の課題は残ります)

まぁ~、それでも実際の運営で更に更に諸々の
問題があります。
ちょっとオチがきつすぎるカモ(💦💦💦)


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例の如く、「チョウシニノッテ」もっと言うと。

現状のドローンは所詮、ヘリコプターの応用では
ないか。なぜ、スズメ、ハト、カラス、ツル他、
同じ原理で「人工鳥」を作って大空を飛び回る
技術開発が進まないのだろう(私が知らないだけ
かもしれませんが)
だだ、それらの「鳥」が「重量物」を運ぶとなる
と、「単に空を飛べればいい」という訳にはいか
ないでしょうから、根本的な構造が変わってくる
ことでしょう。

しかし、やはり頭にプロペラを付けたドローン
では限界があります。やはり「円盤」だろうな。

床に見えないプロペラかな??? (笑)

100年でも無理なら、何百年後にはそれが可能
になれば、そもそも「地上の道路」など必要なく
なり。地上50m~100ⅿの間に3層に分けて、
貨物車、公共機関、乗用車が自由に走り回る
「道路空間」が出来上がる。

まさにSFの世界ですね。

しかし、人類が地球外に飛び出していく時代に
他所の天体に、いちいち「地上に道路」なんか
作っていたら、それこそ時間とコストの無駄な
投資でしょう・・・・・・

ほどほどにしておきます。
最後は、少年キヨタカ君の妄想でしたっ (笑)

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 何やかやと思いつくままに書いていたら、すぐ
長くなってしまいました。
 物流に詳しい方が読んだら、呆れてるかもしれ
ません。私は結構、本気なのですが・・・・・

 ま、しかし、いずれにせよ、現状では「妄想」
であり「戯言」に違いないデス。

 それでもイノベーションが世の中を変えていき
ます。今後、ドローン技術も益々、開発されて、
より重量物をより速く、より遠くに運べるように
なって欲しいものです。


◎◎さんは、ドローンが5tや10tや
20tやそれ以上の重量の荷物を抱えて大空を高速
で飛び回る時代が来ると思われますか?

 私は論理的には可能ではないかと思っています
 しかし、数年では無理でしょう。イノベーション
の発展と変化が加速され100年後とはいわず、30年
後に可能なら、101歳ピンピンコロリを宣言してい
る現在67歳の清隆爺はその現実を我が目で確認で
きるのですが。
是非、そうあって欲しいものです(^^♪

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

 

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