◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー　1on1 オンライン顧問　福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「謝罪の流儀2020」です。

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謝罪の流儀2020
コロナで高まる「同調圧力」への対処法

　日経ビジネス　202012.21 P28~~P45

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日経ビジネスではいつごろからだったか、年末に
当年の不祥事を「謝罪の流儀」というテーマにし
て取り上げるようになっています。

リスクマネジメントもビジネスの柱にしている私と
しては、これは取り上げないわけにはいきません。

ということで、上記の記事から何カ所かの要点を
ピックアップします。

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〇　謝罪カレンダー

1月　　河井克行前法相
公職選挙法違反の疑いで家宅捜査を受けた。6月に
妻・案里氏とともに逮捕された。

2月　　日鉄ソリューションズ
IT機器の架空取引に伴い、約429億円の売上高を
水増し、組織的・意図的関与は否定した。

3月　　静岡県議
品薄の中、マスクをネットオークションに大量
出荷。「道義的責任は重い」と県議会から問責を
受けた。

4月　　ナイナイ岡村さん
ラジオの深夜番組における女性に対する不適切な
発言で炎上。1週間後の放送で謝った。

5月　　サムスン電子副会長
韓国ソウル市内で記者会見し「子どもに会社の経営
権を譲らない」と発言。贈賄罪をめぐる裁判が進行
中。

6月　　サービスデザイン推進協議会
持続化給付金事業を経済産業省から委託されたが、
運営が不透明と批判が集まった。

7月　　コロワイド
子会社が運営する福島県の飲食店で爆発事故が発生
　1人が死亡し、19人が重軽傷を負った。

8月　　商船三井・長鋪汽船
商船三井がチャーターした長鋪汽船がモーリシャス
沖で座礁。1000トン以上の燃料油が流出

9月　　NTTドコモ
「ドコモ口座」を使った預金の不正な引き出しが相
次ぎ「本人確認が不十分だった」と謝った。

10月　 東京証券取引所
システム障害の影響で終日取引停止に。宮原幸一郎
社長が後日、引責辞任

11月　 ゆうちょ銀行
キャッシュレス決済サービスでの不正出金問題で
謝罪。被害額は5000万円を超えた

12月　 アンジャッシュ渡部さん
6月に多目的トイレデノ不倫行動が発覚。半年後の
「袋たたき会見」で釈明に追われた。

（私見）
不祥事には違いないのですが、なんか例年と違うと
いうか・・事件そのものが小粒というか（不謹慎）
これはコロナが影響しているのかもしれないと、
変な個人的分析をしてます・・・（💦）

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コロナ禍で「世間」の同調圧力が増した。

・職場で誰かが残業していると帰りにくいといった
　ことは以前からあった。
・それがコロナ禍で誰が感染しているかよく分から
　ないという状況になり、お互い疑心暗鬼になって
　「自粛警察」のような形で現れた。
・海外は「命令」と「処罰」で感染拡大を食い止め
　ようとしたが日本は強制力を持たない「自粛」と
　「要請」でこれまで感染を抑え込んできた。
・東日本大震災のとき、警察がまともに機能しなく
　なった被災地でも暴動が起きなかった。それは、
　警察という法のルールが適用されない環境下でも
　法以外のルールにがんじがらめになっているから
　だ。それが「世間」のルールだ。
・こうした世間のルールは、そのまま企業や個人に
　謝罪を迫る圧力ともなる。日本では、不祥事を起
　こした企業は、それが法に反しているか否かにか
　かわらず、社長が表に出てきて謝罪する。日本で
　は、「世間を騒がせた」ことが問題とされるから
　だ。世間という「共同感情」を不安定な状態に陥
　れる行為は許されない。逆に、不安定な状態を回
　復するために、「謝罪」が必要とされる。だから
　とりあえず、とにかく謝る、早く謝る、という
　風潮が広がっている。　　（以下略）
　　　　　（佐藤直樹氏　九州工業大学名誉教授）

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〇　武士道の「潔さ」は世界に通用する
　「米国では謝罪しない」のウソ

・言い訳を口にせず潔く謝罪することを善しとする
　価値観の源流は、武士道に遡ることができそうだ
　　江戸時代中期の佐賀藩士、山本常朝の口述を筆
　録した武士の心得『葉隠』では「生きるか死ぬか
　の二択の場面では死を選択するのが正しい。生き
　ることを選んだ者は腰抜けだ」と説いている。
・これが日本特有の価値観であるとの固定観念は
　排さねばならない。
・米国社会でも、先のトヨタの謝罪広告の例で見た
　ように同情を誘うような者はひきょうとみなす
　風潮がある。
　謝罪の神髄が「潔さ」であるとすれば、それは
　日本だけのものではなく、訴訟社会の米国でも通
　用するというのは、言い過ぎだろうか。

　　　　　（中略）

・謝罪会見で世間に許しを請う日本の風習について
　は、米国の文化人類学者ルース・ベネディクト氏
　が1946年発売の『菊と刀』で提唱した」「恥の文
　化」で説明できる。「罪の文化」である欧米のキ
　リスト教社会では人々が神の目を意識しながら罪
　を犯さぬように暮らしているのに対して、恥の文
　化の日本では世間の目を気にしながら恥ずかしく
　ないように生きているという。ゆえに恥ずべき行
　為が露呈すれば、日本人は世間に対して詫びる必
　要がある。
・恥の文化を持たない米国人からすれば、公開の場
　で己を卑下してまで世間に謝罪する意味が理解で
　きないということになるはずだ。だが「米国で謝
　罪会見は不要」と考えるのは早計だ。世界を騒が
　すような不祥事になると話が違う。

〇　タイガー・ウッズが救った日本流のおわび

・2010年に不倫騒動を起こし、全米のみならず各国
　のニュースを独占した。
・追い込まれたウッズ氏は10年2月、しょうすいし
　きった様子で記者会見場に現れ、「私は不誠実で
　あり不倫をし（妻を）裏切った」などと終始自身
　を責め続けた。ホフマン氏（評論家）は「良心の
　呵責に苦しむ姿を見せ、心の弱さをさらけ出せば
　米国市民はどんなことでも許してくれる」と米国
　人の心情を解説する。
・これは、謝罪会見で自らをおとしめる日本式のお
　わびが、米国発の世界的スキャンダルに対しても
　有効だったケースといえる。「米国人にとり日本
　人の謝罪は奇異であり、通用しない」との見解を
　疑うことも必要だ。
・米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO
による謝罪をオフマン氏は酷評している。
　　ザッカーバーグは、数々の出来事で謝罪や釈明
　を繰り返しフェイスブックが米国市民からの信頼
　を失いつつある。
・日本企業はフェイスブックの失敗を他山の石に、
　米国で謝罪するときも「武士に二言なし」の格言
　を実践せねばならない。

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〇　謝罪の心得　　信頼を維持するためには

常に主体的であること

　　他人のせいにしない
　　環境に文句を言わない
　　反応せず、責任を持つ

謙虚に向き合うこと

　　都合の悪いことを隠さない
　　相手の気持ちになって見る
　　時代の流れを意識する

先行きを思い描くこと
　　
　　生き方、仕事の目的を考える
　　謝罪する意味を把握する
　　大切な「世間」をみつける

「誰でもそうやけど、反省する人はきっと成功する
　な。本当に正しく反省する。そうすると次になに
　をすべきか、なにをしたらいかんのか、というこ
　とがきちんとわかるからな。それで成長していく
　わけや、人間として」　

　　　　（　松下幸之助　）

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(私見）

先述しましたが、今回の「謝罪の流儀」の具体的な
「事件」は例年からすると個人的に「小粒」の印象
を受けてしまいました。
その感覚の是非は別として、今回の特徴というかキ
ーワードは、コロナ禍によって「同調圧力」が強ま
っているという指摘です。

「起こっている現実」に対して、素直に受け入れる
自分と常に疑問を感じる自分がいます。

コロナの感染者数の報道には「常に疑問」を感じて
いるのですが、新たなウイルスであり、やっとワク
チンができたばかりの現状では、「危機感を煽って
緊張感を高める政策」はいたしかたないかなとも思
います。リスクマネジメント的思考です。

コロナは単なる新たな風邪であり、日本人の大多数
は既に抗体ができている、と説く医者もいるのです
が、現時点でそういう見解を正式なものにはできな
いでしょうね。

ただ、この原稿を仕込んでいる時、感染者数がどん
どん増加しているのですが、政府は「緊急事態宣言
」の発令まではしようとしていません。

多分、それほどの危機ではないということを薄々
知っているからではないのか、と、私は勘ぐって
いるのですが・・・

それでもとにかく、何とか乗り切って、東京オリン
ピックも何とか実施してほしいと私は願っています
どうなることやら。

このメルマガが配信される頃には、中止が正式に
発表されていた・・・なんてことがないことを願い
ます。

話がコロナになってしまいました　（💦）

本論に戻すと、謝罪については、洋の東西を問わず
「武士に二言なし」の姿勢が大切であり、昭和の経
営の神様の言葉は「世界共通」だと思います。

「絶対に謝らない」という文化の国の人間とどうや
って付き合ったらいいんだ・・・そういう疑問を常
に持っているのですが、ややこしいので、今回は、
そこには触れません　（苦笑）

◎◎さんは、「コロナ禍によって同調圧力
が増している」という指摘をどう思われますか？

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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