福島清隆　さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ　＆
　　　リスクマネージャーの福島清隆です。

本日のテーマは「 "行かない”経営とは」です。

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　特集　社員の移動時間を減らそう

　　　　顧客が喜ぶ「行かない」経営とは

　日経トップリーダー　　2018.8

                      (P34～P41)

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今回は経営のノウハウ論といったところでしょう
か。

上記月刊誌からポイントのみを転載します。

◎　時間の無駄を減らし、売り上げ増加

（全国の市場や生産者から独自に仕入れた生鮮食品
　をウェブサイトで販売し、１都３県の中小飲食店
　に即日配送する生鮮食品流通の八面六臂（はちめ
　んろっぴ）東京・中央区。

１．クレーム対応でやめたこと、始めたこと

●　やめたこと

・真っ先に誤りに行く
・不良品の状態を見に行く
・営業がクレームの電話を直接受ける

●　始めたこと

・誤発注の多いファックスでの注文を廃止。ウェブ
　サイトに一本化
・個数の入力ミスなどによる誤発注を避けるシステ
　ムの構築
・クレーム対応の専門部署を立ち上げる
・不良品は写真に撮ってメールで送ってもらう

２．営業活動でやめたこと、始めたこと

●　やめたこと

・営業が新規顧客の開拓をする
・営業が既存顧客へ御用聞きに訪問する
・営業職の社員を置く

●　始めたこと

・ウェブサイトのアクセス状況を分析し、見込み客
　だけにアプローチする
・顧客ニーズのヒアリングは社長が電話やLINEで
　行う
・営業力ではなく、品質と利便性で顧客を獲得する

３．配送でやめたこと、始めたこと

●　やめたこと

・飲食店までの配送ルートの選定をドライバー任せ
　にする
・特定の地域に精通しているなど、人件費の高い熟
　練ドライバーの確保

●　始めたこと

・最短最速の配送経路の指定
・走行位置、配達完了時刻の確認
・成果に応じた適切な対価を、ドライバーに支払う

 

◎　行かなくてもお客は減らない

〇　こんなところから見直してみよう

・顧客全員に同じ対応、同じサービスをすべきと考
　えている
・見込みの小さいお客に営業をし続ける
・あらゆる局面でフェース・トゥ・フェースの対応
　が何より大事と考えている

＊県内の会社は営業禁止

納品や集金にも行かないことで人の移動コストを削
減。

価格競争力をつけると同時に利益を増やし、社員に
も報いているのが𠮷原精工（神奈川県綾瀬市）

金属のワイヤーカット加工を手掛ける同社は、社員
7人の町工場。

「年収６００万円、年３回の１０連休」を実現して
いることでも知られ、この夏も社員に１００万円
（税込み）のボーナスを支給した。

バブル崩壊前には３人の営業担当者がいたが、バブ
ル崩壊、リーマンショックなどの影響で倒産の危機
に直面。

やむなくリストラしてからは人手に頼る営業はやめ
た。県内のお客に営業するのもやめた。

〇　同社のウェブサイトにある「ごめんなさい」
　　コーナー

ごめんなさい　その１

切削加工設備がないため原則として前加工・後加工
ができません。

ごめんなさい　その２

加工素材のお手配は原則として行っておりません。
（SUS関係のみ一部在庫あり）

ごめんなさい　その３

加工品の集配は行っておりません。
宅配便でのお取り引きとなります。

ごめんなさい　その４

集金もお伺いすることができません。
指定口座へのお振込みとなります。

ごめんなさい　その５

金型関係の加工は当社方針により受注しておりませ
ん。

ごめんなさい　その６

微細加工（ワイヤ径0.2以下使用のミクロン交差
加工）はくやしいができません。

ごめんなさい　その７

大物加工はできません
（X550/Y370/Z300)以内の加工となります。

ごめんなさい　その８

バックマージン等を含む接待は行っておりません。

ごめんなさい　その９

年賀状・暑中見舞い・お中元・お歳暮などは
取引先多数（約400社）のため廃止しております。

＊納期にゆとりのある製品に挑戦。。。。。

挑戦ではありませんが、当社の工程ミス等による
空時間利用割引です。思い切りサービスさせてい
ただきます。

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ランチェスター経営の竹田陽一氏の教えに
「移動時間は利益を生まない」というものがあり
ます。

これは確実にその通りで、以前ご紹介させていた
だいた、福〇不動産の〇川社長も、活動範囲を、
九州全域から、中洲川端の本社から半径５００m
に絞って急激に業績を伸ばし、今日の安定経営
を築かれておられます

他愛のない私事ですが、自宅がオフィスの私は、
「通勤時間が5秒」です。

勝手な例えですが、自宅外にオフィスを構えて、
仮に片道４５分の通勤時間だったとすると、一日
往復９０分の時間がかかります。

私は朝の約９０分で、とりあえず諸々の書籍や雑
誌他４０冊近くのほんの数ページを速読的に繰り
返し繰り返し読む時間に当てています。

ザルで水をすくうような、とまでは言いませんが
しかしスプーンでバケツからバケツに水を移すよ
うな努力に思えなくもないのですが、それでも
コツコツと継続していれば確実に成果が上がって
いると実感しています。

少し話がそれましたが、
　　　「移動時間は利益を生まない」
だから
「クレーム対応」「営業」「配送」のあり方を見
直す、ということは「働き方改革」も含め、特に
中小企業にとっても大いに検討すべき課題ではな
いかと私は確信します。

 

福島さんは「移動時間は利益を生まない」
だから「行かない経営」という考え方に納得され
ますか。

また、そうであれば、今回ご紹介した事例のよう
に、従来と違う経営のあり方を模索すべきとお考
えになられるでしょうか。

 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

福島さんの幸運な日々を祈念します。

 

 

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ＳＩＬマネジメントサポート　代表  福島清隆
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