【アモリ通信155:9連覇 岩出雅之】  20180411

 
福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「 9連覇 岩出雅之 」です。
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 9連覇で思いつくのは?
 岩出雅之って誰?

 大学スポーツで9連覇を成し遂げるとは
 いったいどういう人物なのか???
    「負けない作法」
 帝京大学 ラグビー部監督  岩出雅之
     集英社  ¥1200 + 税
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9連覇といえばプロ野球でON全盛時のジャイアンツ
のことくらいしか思いつかないのですが、大学スポ
ーツで9連覇を成し遂げるとはいったいどういうこ
とか?

ラグビーで帝京って強いな・・・漠然とそういうふう
にしか感じていなかったのですが、こうも強いと指導
者がただ者ではないに違いない。
私は零細企業を国際企業にまで育て上げた経営者を調
べるのと同じくらい、スポーツの世界で、弱小チーム
を立て直した人、長く勝ち続けるチームを作り上げた
人を調べるのが好きです。
だったらもっと早く注目しろよ・・・と、自分を叱っ
てます (汗;;)
「岩出雅之」 初めて知る名前です。
彼の著書、「負けない作法」を読んで、なんだこれは
哲学書か・・・とまではいわないにしても、明らかに
「教育書」であり「リーダーシップ論」であり、そし
「経営書」でもありますね。 少なくとも私には。
事実、彼はラグビー部の監督であると同時に、同大の
教員であり、医療技術学部、スポーツ医療学科教授で
あるんですね。

9連覇もするんだから、相当に厳しい練習と、ハイレ
ベルな素質をもった学生が集まって・・・・・
そうには違いないだろうけれども、そういうこと以上
に「人間教育」をベースにした岩出監督の指導の賜物
で今日の実績があると認識しました。

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ラグビー大学選手権で9連覇を達成した帝京大。
毎年4年生が卒業する中、なぜ勝ち続けられるのか
岩出監督が目指してきたのは連覇でなく
“幸せになる力”。
脱体育会系を掲げ雑務は上級生が担当。
「全員がリーダーたれ」とグラウンドの内外で主体
的に考える力を植え付けてきた。
選手一人一人が考える力はピンチの防御を堅くし、
少ないチャンスをトライに結びつけた。
 
2018年 大学選手権  決勝の明大戦  21-20
「最後は選手たちの頑張りを信じるしかない。学生
たちが流れの中で頑張り続けて、しっかりとした選
択をし続けられるか
個々の成長とチームのまとまりを信じて、見ていま
した。
そして、こうも述べています。
「最後は私自身が選手を信じ切っているのかを試さ
れている心境でした。」
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今回は上記の著書から負けないための「作法」を
「0」から「4」までまずはストレートに列記し
ます。

【作法0】
■ 自分自身を自分で整えることを習慣にする
■ 「自分をニュートラルな状態に置く」ことが
  すべてのスタートになる
■ 次の基本を必ず順番に行うこと
  1 環境を整える
  2 身体のコンディションを整える
  3 マインドのコンディションを整える
  4 振り返りをすぐ行う。 何度も行う
  5 丁寧に日常生活を送る
■ 「作法0」の目標は、この基本をすべて日常
  の習慣にすること
 
【作法1】
■ 幸せには「授かる幸せ」「できる幸せ」
 「与える幸せ」、3つの段階がある
■ 幸せの3つの段階を順番に踏まなければ、最終
  段階の「与える幸せ」を感じることはできない
■「負けない」作法のスタートは「自分づくり」か
 ら。「自分づくり」は「自分を大切にする」こと
 から始まる
■ 自分の強みと弱みを知るには、まずやってみる
■ 「作法0」を通して「自分のニュートラルな状
  態」がどんな状態なのかを知っておく
■ 自分のメンタルな強みと弱みを知るには、自分
  の心にわきあがった感情について「何が」そう
  させたのか、「なぜ」そうなったのか、に意識
  を向ける
■ 「作法1」では「自分づくり」を通して余裕を
  生む事が目標。自分のことにしか関心を持てな
  いうちには、まだできたとは言えない
 
【作法2】
■ 「負けない極意」とは、両極にある2つの軸を
  常に意識しながらその真ん中に立ち続けようと
  すること
■ 勝ち負けは、相手との相関関係で決まるもの。
  だから、負けの原因は自分でつくっていること
  勝ちの原因は相手がくれることを理解する
■ 勝っても負けても、そこで終わりにせず、
  「なぜ」「何が」と必ず考える
■ 悲観的に準備し、楽観的に実践する
■ 過去や未来に心がとらわれていることを自覚し
  て「今」に集中する
■ 相手を知り、どんな相手であっても相手より少
  し上をめざす
■ どうしても頑張らなければならないときに必要
  なのは、「気迫」(=気の迫力)
■ 「技術」と「心」のバランスをとる
 
【作法3】  
■ 「自分づくり」の先にあるのが「仲間づくり」
■ 社会が求めるのは、「自分だけが勝つこと」で
  はない
■ 「他人のため」の前に、まずは「自分のため」
  をしっかり行うこと。自分のための行動が、結
  果的に他人や仲間のためになるとき、それこそ
  が真の「貢献」となる
■ リーダーの役割はメンバーに優劣をつけること
  ではない。
  チーム全体をまとめあげ、目的の達成が求めら
  れていると意識する
■ リーダーは、もともと余裕のないメンバーがリ
  ラックスできる場をつくる
■ リーダーは、チーム全体に目を配りつつメンバ
  ーの隙間を埋める環境づくりを行う
■ リーダーは、特に仲間との付き合い方を意識す
  る。 楽しく、同時に厳しく、そして温かい関
  係を結び合えるように行動する
 
【作法4】
■ 社会で生きていく力とは、自分で考える力のこ
  と
■ 「考えるー>わかるー>できるー>楽しい」の
  サイクルを続けて、しっかり身につける
■ このサイクルを続けていれば、何か問題に直面
  したときでも、いつかは必ず「楽しい」ステー
  ジに行けることを信じられる。
  結果、負けることが怖くなくなる
■ 20代は、40代50代の準備期間。
  そこから「今」を振り返り、プランニングする
■ 「負け」も未来に対しては大切な準備のひとつ
  と理解する
■ 何よりも大切なのは命。どうしてもうまく行か
  ないときには、心の逃げ場をつくる
■ まず自分を大切にする。そこで生まれた余裕を
  どのように使うかを考え、選択しながら前に進
  む
■ 「人生に負けない考え方を持っている」こと。
  それが「負けない」作法である
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岩出雅之氏の紹介  (wikipediaより一部抜粋)
岩出 雅之(いわで まさゆき、Masayuki Iwade、
1958年2月21日 - )は、日本のラグビー指導者、
元ラグビー選手。
帝京大学ラグビー部監督、帝京大学教授。元高校ラ
グビー日本代表監督。

1958年和歌山県新宮市生まれ。
新宮高校を経て1980年日本体育大学体育学部卒業。
日本体育大学ラグビー部ではフランカーとしてレ
ギュラーで活躍し大学4年次には主将としてチーム
をまとめた。
1978年全国大学ラグビー選手権大会では決勝で明治
大学を破り同大学2度目の大学日本一になる。

日本体育大学を卒業後、滋賀県の教員採用試験に合
格、県内の公園管理勤務を経て中学校教員を歴任。
野球部の顧問を務める。その後滋賀県八幡工業高校
に教員として勤務。
同校を7年連続花園出場に導いた。
その後、滋賀県教育委員会に赴任。
その後、高校ラグビー日本代表監督を歴任し1996年
より帝京大学ラグビー部監督、帝京大学経済学部講
師に就任。
2005年4月に同学部助教授に昇格。
2007年4月に帝京大学医療技術学部スポーツ医療
学科助教授に移籍。2011年4月に同教授に昇格。

第46回(2009年度)全国大学ラグビーフットボール
選手権大会では決勝で東海大学に勝利し同部を創部
40年目にして初の大学日本一に導いた。
     (中略)
続く2014年度(第51回)では筑波大学を破り、連覇の
記録を6と更新した。
そして同年度の日本選手権1回戦 でNECグリーンロ
ケッツに31-25で勝利し、
悲願の「打倒トップリーグ」を達成した。   
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・しかし、3年後には、驚くほどに成長します。
 (中略) 選手としての成長のほかに、いやそれ
 以上に、多くの部員が人間的に大きく成長してい
 ます。
・帝京大学ラグビー部の強みは、小さなことをコツ
 コツできることです。
・一般の学生や社会人にも、何度も自問自答してほ
 しいと思いますね。「自分は何ができるのか?」
・守ることは4つだけ
  ●命を守る
  ●大きなケガをしない
  ●法律を守る
  ●仲間を裏切らない
・「愛情いっぱいに育てられているのがわかる」
 「愛されて育っていることが伝わってきた」
 とおっしゃってくださった人もいました。
・しかし、真の親ではない。楽しく、でも厳しく、
 そして温かい関係を心がけています
・帝京大学ラグビー部は、私だけで運営している
 わけではありません。たくさんのスタッフに支え
 られて、ここまでやってきました。
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驚くほどに、心に響く助言の数々が山ほどある本書
です。
そこで敢えて何か一つを選ぶとすれば、私が選ぶの
は下記の言葉です。

『「人生に負けない考え方を持っている」こと。
 それが「負けない」作法である』
 

世の中には自分が知らないだけで、素晴らしい人が
沢山いる。いつか自分もそういう人たちの足元くら
いには近づける人間になりたいものだ。

今回もそういうことを、ちょっと無理かなとも思い
つつ、そういう願望に浸っていました(苦笑&汗)
 

福島さんは「岩出雅之」という人物をご存じ
だったでしょうか。

同氏の考え方をどのように評価されるでしょうか。
また彼はビジネスの世界でも通用すると思われるで
しょうか。
 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
 

福島さんの幸運な日々を祈念します。
 
 
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