【アモリ通信154:AIと世界】  20180404

 
福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「 AIと世界 」です。
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   AIと世界
   「命の格差」をなくせ
   「殺人ロボ」生むな
    金融に新風起こせ
   「ネイティブ」に育め
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今回は科学技術の話題です(^^♪
毎週、アモリ通信の原稿を仕込みながら、自分には
「科学」、「芸術」の話題が少ないというか、苦手
というか・・・(苦笑&汗)
もちろん、自分の知らない世界が世の中には山ほど
あるのだなという当たり前のことを、アモリ通信の
お陰で60過ぎてから気づいた暢気な爺さんである
ことも自覚しました。
知らないことは他の分野にもまだまだ沢山あるに違
いありません。

さて、前置きはともかく今回の原稿は今年の1月に
日経新聞の第一面に4日間掲載されたものです。
AIによってこれから世の中がどのように変化してい
くか、科学技術には門外漢の私でも興味だけはあり
ます。

それでは、部分要約スタート(^^♪
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【「命の格差」をなくせ】
・世界2位の製薬会社ノバルティス(スイス)で
この2月、41歳の最高経営者(CEO)が誕生する。
・現在は開発部門の責任者を務めるバサンド・ナラ
 シンハン。米ハーバード大学で医師の資格を取得
・エイズや結核で苦しむ患者のため途上国で働いた
・「人工知能(AI)で医薬品の恩恵を受ける新しい
 患者を見つけられる
・「革新的な薬が世界を救う」と信じ、2005年
 にノバルティスに入社
・途上国を中心に世界では5歳前の子供が年間59
 0万人死亡する
・薬の開発コストは上昇する一方で、がんなど難病
 向け新薬の開発には1000億円以上必要になる
・ノバルティスは年間500件もの臨床試験を実施
 するが、そこで得るデータのうち7割は分析され
 ていなかった
・既に200人のデータサイエンティストを確保し
 AIを使い臨床試験に最適な患者を選び試験のコス
 トや質を予想するシステムの開発を急ぐ

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【「殺人ロボ」生むな】
・「殺人ロボット」を防げるか
 2017年11月、AIが判断して動かす兵器に関
 する初の国連公式専門家会議がスイスで開かれた
・「野放図なAIの開発競争は1ドルで人を殺せる世
 界をもたらす」
 インターネット無料通話サービス、スカイプ共同
 創業者のジャン・タリンはこう警鐘をならす
・タリンなどが創設した非営利団体は「人による制
 御の担保」、「AI軍拡競争の禁止」など23原則
 を掲げる
・8月に公開した国連に殺人ロボの禁止を求める書
 簡では、米テスラの最高経営責任者イーロン・マ
 スクや米アップルの共同創業者スティーブ・ウォ
 ズニアックら100人超が賛同した
・タリンはスカイプをイーベイに売却した資金で他
 に投資し、研究者と意見を交わす中で、敵対的な
 AIが生まれる危険性を強く意識するようになった
 それを防ぐ活動に自らの資金と労力を使うと決意
・「今こそAIの負の側面を世界で共有しなければな
 らない」とタリンは強調する

・AIの開発は国家間競争に突入している
 中国は30年までにAI関連産業の市場規模を10
 兆元(170兆円)に拡大する計画を発表
・ロシア大統領のプーチンは「AI開発者のリーダー
 が世界の支配者となる」と言う

・17年12月、普段はライバルとして争う30以
 上の企業や組織が「人とAIの共存」や「AIの安全
 管理」など7テーマで議論を始めた
・プロジェクトを主導するのはIBMで「AIの倫理」
 を研究するフランチェスカ・ロッシ
 「AIの警察になるわけではない。皆がいいと思え
 る最善の方法を示すつもりだ」と言う
・「ネット」で『祖母』と画像検索すると白人ばか
 りが出てくる。判断に多様性が欠けたAIは人間に
 信頼されない」と言う
・プロジェクトの参加企業は欧米が大半で、日本か
 ら加わるのはソニーだけ。欧米の考え方が基準に
 なる恐れがある
・「多くの業種、地域の企業が参加しなければ理想
 に近づけない」とロッシは呼びかける
・ロボットが生みの親である人類に反旗を翻す
・SFで描かれてきたシナリオが現実に起こることを
 防ごうと、開発の最前線で連携の輪が広がりつつ
 ある
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【金融に新風起こせ】
・1000ドルで始めたヘッジファンドが今や1日
 平均10億ドルを売買する。
・3人の学生が米ボストンで2012年に立ち上げ
 たドームヤード。
 市場での取引データをAIの機械学習で分析し、超
 高速取引で株式や為替を売買する
・共同創業者、中国生まれのクリスティーナ・チー
 (26)は米国で育ち、マサーチュ-セッツ工科
 大学(MIT)で金融学を専攻した
・寮で隣の部屋に住み電子工学などを学んだジョナ
 サン・ワン
・ハーバード大で物理や数学を学んだルカ・リン
・3人で開発したプログラムを使い、欧州市場で取
 引を始め、今では「AIファンド」の先駆けとなり
 すぐさま1900万ドルの資金が集まった
・「ディスラプション(創造的破壊)を起こして金
 融界を西海岸のハイテク産業のように変えたい」
 チーは起業を選んだ動機をそう語る
・1980年代、NASAのエンジニアがウォール街に
 流れ込み技術革新を加速させたが、一握りの巨大
 資本が人材や技術を独占する構図は変わらず、金
 融工学が生んだデリバティブ商品が08年の金融
 危機を招いた
・今やMITの学生など優秀なミレニアル世代は金融を
 貪欲で古臭い業界と見なす
・信頼を失った金融界は規制対応に追われて技術革
 新が遅れ、キャッシュレス化など新たなニーズへ
 の対応が後手に回る
・シリコンバレーと同じように金融を多様な人材が
 技術革新をリードする産業に変えるにはどうすれ
 ばいいか
 チーらが出した答えが、資金力や実績はなくても
 イノベーションを起こせると証明することだった
・AIは金融界の秩序を壊し始めている
・オックスフォード大学の調べでは、将来消滅する
 確率が高い職業の上位50のうち9つが金融関連
 日本でもメガバンクが人員削減に動く
・一方でAIを駆使する新たな挑戦者も生まれている
・「予測モデルの開発者はロシアやインドなど世界
 中にいるよ」
 米ヘッジファンド「ニューメライ」創業者、南ア
 フリカ出身のリチャード・クレイブ(30)
・ニューメライでは誰もがAIによる株価の予想モデ
 ルを提供できる
 現在約3万人が開発した約100万通りのモデル
 を基に株式を売買し、成績の上位100人に報酬
 を支払う
・斬新な手法がグーグルのAI技術者などの人材や出
 資者を引き寄せる
・リーマン・ショックから10年。
 AIを使い新たな金融のモデルをつくろうとする人
 材が、巨大資本が支配し続けてきた生態系を塗り
 替えようとしている
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【「ネイティブ」に育め】
・米バージニア州の高校に通う16歳のヴァヤ・コ
 ッパラプー
・「目の病気に悩む祖父を助けたい」
 彼女の頭に浮かんだアイデアはAIを使うこと。
・自らスマホのアプリを開発し、専用レンズは3D
 プリンターで作った。
・撮影した眼球の画像を3万4000人分のデータ
 と照らし合わせ、機械学習で「糖尿病網膜症」の
 兆候を診断する
・小さいころから科学が好きな彼女は、今では理数
 系教育を広げる組織の最高経営責任者(CEO)とし
 て世界を飛び回る
・2017年5月、彼女は起業家などがプレゼンす
 るイベントの「TED」に登壇し、「AIはあらゆる
 ソリューションに欠かせない」と力説した
 
・あらゆる産業や仕事、価値観を秘めるAIに対して
 AIネイティブは尻込みせず前に踏み出す
・東京都内の中学生、菅野楓(14)がめざすのは
 ヒット作を生み出すソフトウェアだ。
・人気映画の脚本を自然言語処理で分析し、登場人
 物の感情変化から、ストーリーのパターンを探る
 研究を続ける
・「いずれはAIの方が面白いものを作る時代がやっ
 てくる。でも、人間には必ず『楽しむ』事が残る
・シンギュラリティーの先を予想することは難しい
 しかし、そこには人類とAIが共生する世界がある
 新たな歴史は新たな世代がつくり始めている

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予想していたこととは言え、技術に弱い私にはちょ
っとレベルの違う話かなというのが正直なところで
す。
しかし、とにかくAIの開発に携わるのは雲の上の話
としても、AIを使いこなす側にはなりたいものです

今回の原稿を書きながら自分の仕事、レベルに合わ
せてふと、思ったこと

「SWOT分析 & クロス分析」
S:強み  W:弱み  O:機会  T:脅威
それらを個別にあげる、これがSWOT分析
そこから SO:積極戦略
     ST:差別化戦略
     WO:改善戦略
     WT:縮小・撤退戦略
順序はともかくとしてこれを考えるのがクロス分析

一般的にSWOT分析なるものはクロス分析をせずに終
わってしまう人が多いようです。
SWOT分析からクロス分析に進んで、初めて「戦略」
のレベルで考えられるものです。
が、AIが進んで適切なソフトが開発されれば、SWOT
分析さえやっておけば、クロス分析は「AI様」にや
ってもらった方が、適切な判断やアイデアが出てく
るものだろうか?
人間様はあまり高度なことは考えない方がいいって
か?
これじゃ、コンサルタントも無用かな???
失業かぁ~~~ (汗;;;)
違うだろ・・・・・それじゃ本末転倒だ・・・・
終始大切なのは「人間力だぞ!!」
と、ムキになって否定しております(苦笑&汗)
AIの活用を自分なりに考えたとき、ふと上記の想い
が頭をよぎりました。
AIはあくまでも人間が使いこなす側でありたいもの
です。
 
あるいは・・・(少しお遊びですが・・・)
CEO(最高経営責任者)はAI(人工知能)という体制
が定着したりして。
 ワタシ ハ キミタチニ スカレル ヒツヨウ
 ハ ナイ。
 キミタチ ノ ホウコク ヲ キイテ ナニヲ
 スベキ カ スベテ ワタシガ ハンダン スル
 キミタチ ハ ワタシ ノ シジドオリ ニ
 ジッコウ スレバ ソレデ ヨイ。
 ソレガ イヤナラ  カイシャ ヲ サリタマエ
これじゃ人間様の絶対君主と同じだな
しかし、AIの方が判断が的確だったりして
AIのCEOの判断で業績不振だったら、その上の人間
様の本当の権力者が新たなAIのCEOに取り換える!
ちょっとSF映画の見過ぎでしょうか。
案外、現実的なのでは???

将棋や囲碁やチェスでは既にAIが超一流のプロを負
かす時代になってます
シンギュラリティ(人工知能(AI)が人類の知能を超
える転換点(技術的特異点))にあと30年くらいで
到達するという説もあるようで。
だったら、「CEOはAI」は必ずしもSFや妄想の世界で
はなくなるのカモ。
少なくとも100年後、200年後にそういう世界に
なっていても少しもおかしくないかもしれません。
しかし、これじゃ1000年後、人類は存在している
のかどうか。
やっぱし、SF映画的発想になってしまう (汗)
タイムトンネルに乗って、100年ずつ、1000年
後やそれ以上先の未来を「観光旅行」できれば面白い
のですが  (笑)
しかし、元の世界に帰れるかな?????
 
 
福島さんはご自分が働いている分野でAIが
どのように関わっていき、仕事が変化していくと思
われるでしょうか

その中で生き延びていくには何が大切と思われるで
しょうか
 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
 

福島さんの幸運な日々を祈念します。
 
 
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