【アモリ通信138:平尾誠二】   20171206

福島清隆 さん


こんにちは。


キャッシュフローコーチ &
   参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「平尾誠二」です。

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   人を奮い立たせるリーダーの力

      平尾誠二

  (マガジンハウス編  1200円 +税)


「友として、同世代のリーダーとして、
 あなたの魂の言葉は一生の宝物。
  また会おうな、平尾さん」

  京都大学iPS細胞研究所所長
     山中伸弥
  (2012年 ノーベル生理学・医学賞 受賞)

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『 人を奮い立たせることができるのは
  リーダーの言葉しかない

 リーダーの意志が伝われば、
 リーダーを信じて邁進し
 たとえそれが間違った判断でも
 成功する可能性は高い。

 逆にリーダーの判断を疑うと、
 正しい判断でも裏目に出る。

 強い意志を感じさせるとは、
 自分の持つ「熱」を伝えることである』

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ラグビーの平尾誠二といえば、ラグビーやスポーツ
に少し詳しい人なら誰でもしってるのではないかと
思うのですが、そうでない人や、若い人には過去の
人なのかもしれません。

私は平尾誠二とは全く面識はありません。

しかし、彼の現役時代からその後の輝かしい活躍
をいつも眩しく頼もしく見つめていました。

その彼が昨年10月、53歳で永眠したと。
まさに寝耳に水で驚きました。

もっと生きていれば、更にもっともっとこれまで
以上に指導者としての実績も残せたろうに。

こんないい男が短命で終わるなんて、
「運」をどう説明すればいいのだろう?

「運と人生」は、私の永遠の課題です。


今回は、平尾誠二が残したリーダー学について
纏めます。

世に「リーダー学」なるんものはヤマほどあり、
永遠に学び続け終わることのない分野の一つでは
ないでしょうか。

そんな中、やはりスポーツに関わる人物のリーダ
ー学は、私には分かりやすく腑に落ちます。


多くの「魂の言葉」からいくつかに絞ってまとめ
てみます。

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人を叱るときの4つの心得

  プレーは叱っても人格は責めないーーー
  後で必ずフォローするーーー
  他人と比較しない
  長時間叱らない

 ( 山中伸弥二氏が平尾誠二から学んだ言葉)

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1.補欠をつくることが、日本のスポーツにおける
  いちばんいけないところだ。

  スポーツには、ゲームでしか体験できないもの
  がたくさんある。

  補欠で下積みをした人間は、苦労を経験してい
  るから忍耐強くなれる。だからレギュラーでな
  くてもいい、という風潮。

  それならば、スポーツ以外の修行先でもできる

  補欠で忍耐力を養う事よりも、全員がゲームに
  参加できるしつらえを作るほうが大事なので
  ある。


2.完成度の高いチームは関わるすべての人間が
  「チームは自分のもの」と答える

  クリスチャン・ディオールの
   「もっとも完成度の高い服とは?」
  との質問に対する答え。

  「デザイナー、パタンナー、縫い子、販売員
   消費者、それぞれに『この服は誰のものか
   ?』と訊ねられたとき、全員が
      『わたしのもの』
   と答えた服、それがもっとも完成度の高い服
   である」

 チームスポーツも同じである。


3.支配型・強権型リーダーシップでは10番になれ
  ても、1番にはなれない

  支配型・強権型のリーダーの下では絶対に1番
  になれないと断言してもいい。

  もし1番になれても、それは市場が未成熟だっ
  たからに過ぎない。

  市場が未成熟とは、参入チーム数が少なく、
  戦略・戦術の研究が進んでおらず、練習に
  科学的視点が欠けている状況である。

  市場が成熟してしまえば1番になることは
  不可能である。

  支配型・強権型のリーダーは選手が自主的に
  考え、判断し、行動する機会を奪っているから
  である。


4.コミュニケーションの頻度を高めることが、
  コミュニケーションを深めるとは限らない

  神戸製鋼ラグビー部でキャプテンを務めていた
  時代、他の選手と一線を画していた。

  日頃からコミュニケーションを密に取り過ぎる
  と、肝心なとき伝えたいことが伝わらないから

  普段、あまりしゃべらなくても、たまに発する
  ひと言が聞く者の心を捉える人がいる。

  コミュニケーションをとろうとどうでもいいこ
  とばかり話していては、言葉のもつ重みが軽く
  なってしまう。


5.聞く側を共感させることが、行動の原動力に
  なる

  読んで知るだけではなく、理解し、行動を起こ
  すよう仕向けることが、会議やミーティングを
  する意味である。

  あえて時間をとって、会議やミーティングを
  行うのは、読んでもらうだけでは伝えきれない
  ことを補うためである。


6.リーダーに求められているのは、説得力では
  なく、洞察力である

  個々がもっている人間性や興味の対象、嗜好性
  といったものを的確につかむ力が必要。

  人は、自分のもつ可能性や創造力を引き出して
  くれるリーダーかどうかに反応するのである。

  その人が求めているのはなにかを探る洞察力。
  そのために必要なことが適切なコミュニケー
  ションである。


7.ラグビーにも会社にも3タイプのリーダーが
  必要である

  ① チームのまとめ役としてのチームリーダー
  ② 試合中にチームを引っ張るゲームリーダー
  ③ イメージリーダー

  リスクなしで好きなことを言うのがイメージ
  リーダー

  そのアイデアを「おもしろそうだから、やって
  みようか!」と決めるのがゲームリーダー

  その決めたことをみんなに「やるぞ!」と納得
  させていくのがチームリーダー


8.選手と指導者の関係は対等であるべきだ

  互いが対等な立場で問題を考え、発言し、解決
  していくという意識を共有することが必要なの
  だ。

  指導者が自分だけの考えを強要することはその
  チームや選手のモチベーションを低下させる
  ことにしかならない。


9.「我慢すんな。 押されろ」

  大学4年生のとき、大学選手権3連覇のかかった
  慶應大学との決勝戦で、相手に押し込まれた
  場面で「我慢すんな。押されろ」と声を掛けた

  下手をすると選手の士気さえ下げかねない言葉
  だが、無理なプレーをして反則を取られる方が
  苦しくなると思った。

  その反面「失敗したら、しゃーない。取り返せ
  ばいい」という余裕、前向きな思考があった。

  だからこそ、追い込まれても、冷静さを失わず
  になんとかピンチを脱し、逃げ切って勝利をす
  ることができたと思っている。


10.家族への言葉  (平尾恵子:妻)

  自分の運転で高速道路の降り口を間違えて、
  飛行機に乗り遅れたことがありました。

 「これは乗るなってことやな。気にせんでええよ
  あとはこっちでなんとかするから」


 病気が発覚したときでさえ、まるで動じること
 なく、その事実を受けとめていました。


 娘が平尾に結婚したい人がいることを報告した
 したときは、「自分で選んだ人と結婚するのが
 一番や」と言い、会ったこともない娘の恋人の
 ことをすぐに受け入れ、心から喜んでいました


 いつも過ぎたことにはとらわれず、いまできる
 ことはなにかを考え、究極なときでさえブレ
 ない人でした。


「君のありがとうは『二束三文やな』。よく平尾
 に言われました。

「ありがとう(有難う)って、有ることが難しい
 ことを言うんやで。もっと価値のあるありがと
 を言わんと」と。

わたしたち家族はあなたに出会えて幸せでした。

心を込めて

”ありがとう”


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まだまだ沢山の名言というか「平尾の魂の言葉」
がありますが、これくらいにしておきます。



カミさんが、高速の降り口を間違えて飛行機に
乗れなかったら・・・・・・

私の場合、完全に「キレて」しまうでしょう。
  (イワナキャ イイ ノニ アセ、アセ、アセ・・・・・)

言うまでもありませんが、もともと人間的な
デキが違う訳です。



冒頭にも記した通り、こんないい男が何故、
短命で終わってしまったのか。

神様、仏様の世界に没頭する気は全くありません
が、限りなく発展するであろう科学技術でも解明
できることではないとも思います。


リーダー学、人間学を学び続ける中で、
    「平井誠二」
という人物も密かに「私淑する人」に加えておこ
うと思っています。

(「思う」だけではいけません。
 「決める」でなければ)


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平尾 誠二(ひらお せいじ、1963年(昭和38年)
1月21日 - 2016年(平成28年)10月20日)は、
日本のラグビー選手。

日本代表選手であったほか、日本代表監督、
神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼任
ゼネラルマネージャーなどを歴任した。

卓越したプレーと端正な顔立ちからラグビー界を
超えた人物となり、ついにはミスター・ラグビー
とまで呼ばれるようになった。

京都府京都市南区出身、伏見工業高校、
同志社大学商学部商学科卒業。

同志社大学大学院政策科学総合研究科
(修士課程)修了。

小学校の時は野球をやっていたが、
京都市立陶化中学校入学と同時にラグビーを
始める。

伏見工業高校への入学のきっかけは山口良治。

平尾が中学3年の時に出場した京都府秋季大会
決勝戦を見た山口がそのプレーにほれ込み平尾の
自宅を訪ねた。

その時、平尾は特待生(授業料免除)で名門花園高
への入学が決まりかけていたという。

当時は伏見工はワルの集まりだったため両親は反対

しかし平尾はそれを振り切り伏見工業高校に入学
する。

同校1年の京都府大会決勝で花園高に敗れた際は、
悔しさの余り表彰式で受け取った準優勝トロフィー
を投げ捨てて帰ってきた。

しかし翌年全国大会初出場を果たし、3年生の時の
全国大会で同校が初優勝した際の主将となる。

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福島さんは「平尾誠二」という人物に
関心はおありでしたでしょうか。


上記に列記した部分だけでも結構です。
何か感じるところがあったでしょうか。



ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。



福島さんの幸運な日々を祈念します。



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