【アモリ通信135:環境vs人類】   20171115

福島清隆 さん


こんにちは。


キャッシュフローコーチ &
   参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「環境vs人類」です。

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事態はもはや

  環境vs人類

脅威を商機に変える5つの方法


日経ビジネス 2017.09.04 No.1906

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50年ぶりの大雨。
過去最高の短時間記録的豪雨etc.....

明らかに地球規模で環境破壊が進んでいるの
でしょう。

このリスクをどうチャンスに変えていくか。
プラス発想で考えるか?

今回は上記の特集を纏めてみます。

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PART1 温暖化で暴れ狂う自然
    始まった「異次元」の闘い

PART2 インド・ナイジェリア・中国
    繰り返される環境破壊

PART3 事業を「守り」、チャンスで「攻める」

EPILOGUE
「温暖化時代」のサバイバル戦略
   環境を制す者が、ビジネスを制す

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PART1 始まった「異次元」の闘い

・「観測史上〇〇」が当たり前に
 止まらない集中豪雨
  九州北部豪雨(7月)
  秋田豪雨(7月)
  「数十年に1度の大雨」などの際に出る
  「大雨特別警報」が1日に3県で発表
              (7月5日)

・「異常な高温と低温」
 全国10拠点の気温が観測史上最高を更新
              (8月6日)
 日照不足と「やませ」による低温で、東北地方
 などで大規模な冷害が広がる恐れ(8月)

・「異例尽くしの台風(2016年)」
 年間6個が日本に上陸(史上2番目の多さ)
 北海道を1週間で3つの台風が直撃
           (観測史上初)

・猛毒で凶暴なヒアリの上陸

・第2のヒアリ ツアマカスズメバチ

・2016年:気候関連での災害での保険損害額
 全世界で約4兆円(台風、洪水、干ばつ他)

・豪州での巨大サイクロンによる原料高
 クイーンズランドは世界最大級の石炭採掘地
 だが、豪雨で道路が寸断。原料価格が通常の
 2倍に高騰

・日本はリチウム電池原料をチリに依存
 南米チリのアタカマ砂漠
 通常は草一つ生えない荒涼地だが2015年は
 異常豪雨により乾燥地帯から色とりどりの花
 スマホやEVの原料確保(第3の産業のコメ:
 リチウムイオン電池)に暗い影を落とす

・コシヒカリに依存したコメ作りには限界がくる
 「新之助」は厳しい暑さの中でも品質が落ちない

・桃屋は「ごはんですよ」を値上げ
 有明海では下がらない海水温がノリの生育に
 悪影響

・老舗殺虫味メーカーの終わらぬ闘い
 ヒアリ駆除で「フマキラー」と「アース製薬」
 の商品が効果発揮。今後の「未知の虫」に対する
 両社の闘いが続く

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PART2 繰り返される環境破壊

・中国以上にインドや中東の大気汚染が目立つ
 PM2.5の数値が高い都市

 イラン(Zabol) 217
インド(Gwalior) 176
インド(Allahabad) 170
サウジアラビア(Riyadh) 156
インド(Patna) 149
インド(Raipur)      144
カメルーン(Bamenda) 132
中国(Xingtai)      128
中国(Baoding)      126

      ・
      ・
 イラン(Boshehr) 105
インド(Agra) 105
ウガンダ(Kampala) 104
中国(Tangshan) 102

      ・
      ・
 パキスタン(Karachi) 88
中国(Cangzhou) 88
イラク(Baghdad) 88
クウェート(Al-Shuwaikh) 88

・WHOの発表によると、世界では5歳以下の子供
 のうち毎年170万人が環境汚染の影響で
 亡くなっている

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PART3 事業を「守り」、チャンスで「攻める」

自然を味方にする5つの方法

1.売り切る

・日本気象協会に新事業
 「前の週の気候と売り上げ」
 「前日との気温差と売り上げ」
 「今、この商品を売り切らなければ、夏物が
  今後売れるチャンスはありませんよ」

 ITが導き出した「経験則」と、最新の
 「気象予測」から特定の商品の売上を予測
 することができる。


2.品質アップ

・愛媛県の農業生産法人ジェイ・ウィングファーム
     牧秀宣社長

「日本の農業がこれから厳しくなる国際競争に
 勝つためには、これまで以上に付加価値の高い
 作物を作らなければならない。

 それには気象データが不可欠になる。

 温暖化で今後我々の生産現場でも異常気象が
 増える恐れがあるが、気象データを活用すれば
 被害は最小限に抑えられそうだ」


3.損失回避

・豆腐大手の相模屋食料(前橋市)と関東の地場
 スーパーは日本気象協会と組んである実験を
 した

 豆腐は作り終えるのに2日かかる
 夏は冷奴、冬は湯豆腐が売れるが天候に大きく
 左右される。

 小売店は1日前に発注してくる
 お天気次第で需要予測が最も難しい

 過去の気象データと対象店舗での売上データを
 分析し2日後の需要を予測した

 それまでは作り過ぎで1割近くが売れ残ったが
 ほぼ売れ残りがなくなった


4.リスクヘッジ

 天候デリバティブの販売
 (気象によって収益が左右される事業などで
  業績の下振れリスクをヘッジするための
  金融商品)

 利用する企業は、保険会社に一定の料金を払う
 保険会社は気温や降水量などの気象条件が、
 あらかじめ設定した基準から外れた場合、利用者
 に対して、事前に取り決めた契約金額を支払う
 仕組み

 利用者は天候不順で収益が大幅にダウンした場合
 でも、事業のダメージを軽減できる。


5.安心・安全

 ハレックスが提供する「防災さきもりRailways」
 と呼ぶサービスを活用した京浜急行。

 6時間先までの沿線1km四方ごとの土砂災害
 リスクの度合いを、パソコンの画面に一目で分か
 るように色分けしている。

 「豪雨」「雷」「強風」など安全運行を妨げる
 水準に達する恐れが出ると、自動で警報を発
 する

 自然がもたらす「災い」は防ぎようがないが、
 気象データを活用すれば、それがもたらす「害」
 は抑えられる

 万が一に災害が発生しても、その時の対応次第で
 被害を軽減することは可能だ

 被害状況、避難所の受け入れ状況や備品数、
 対策本部の職員の動きなどのあらゆる情報を
 一括して共有するクラウドサービスを提供する

 気象データと組み合わせて進める初動スピード
 安全・安心を守る武器になる。


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EPILOGUE

「温暖化時代の」のサバイバル戦略
環境を制する者が、ビジネスを制す

米テスラを率いるイーロン・マスクが語った

「人類が進む道は2つ。
 一つは地球に永遠にとどまり滅亡をまつこと。
 もう一つは他の惑星にも住める種になることだ」

彼は火星への移住計画を本気で取り組む。


・大洪水でも事業継承
    ーー>BCP(事業継続計画)の構築

・1930年代  世界恐慌
・1936年   2・26事件
・1973年   世界食糧危機
・1991年~  ソマリア内戦
・2011年~  シリア内戦
・2014年   ロシア危機


環境がもたらすこうした政治・経済の変化は、
グローバルに事業展開する企業にとってひとごと
ではない。

気象変動に端を発する様々なリスクを注視し、
変化を先取りしてチャンスにつなげる。

それが実践できるかどうかで、温暖化後の
世界を生き残れるかが決まる。

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「環境vs人類」という大きなテーマなので、何か
壮大な計画が秘められているかのような先入観が
ありました。

ざっくりまとめてみると、「安心・安全」の最後に
あるように、
「あらゆる情報を一括して共有するクラウド
サービスと気象データとを組み合わせて速める
初動スピード」ここがポイントかと私は思います。

極めて現実的、実務的なご託宣でまとめられた
ように思います。

少し拍子抜けした気分があるのですが…(苦笑)


以前も書きましたが、日経ビジネスは中堅企業以上
大企業向きの雑誌と思われます。

中小零細企業にとって決して参考にならないことは
ないと思いますが、対象となる世界が少し大きい
印象は否めないかもしれません。


しかし、そんな中、本テーマでも出てきた、
     BCP(事業継続計画)

これを中小零細企業でも、現実的なレベルで受け
入れられるような状況を作り上げることも、私自身
が抱えているミッションのひとつにしています。

BCPは決して「災害対策」だけではありませんが、
そこから入るのが分かりやすい、取り組み易いのも
現実かと思います。


これからも永遠に世界中のどこかで大災害、
大事故が発生する現実は避けられません


国際紛争も、あってほしくはありませんが、なく
なる事もないのではないでしょうか。
(少なくとも、戦争レベルは皆無になってほしい
ですが・・・)


私なりの結論は、大企業から中小零細企業まで
あらゆる業種・業態でBCP(事業継続計画)の
策定を企業経営のひとつに加えることが経営の常識
の一つになるべきではないか。

そのように考えます。

簡単でもいいから、とりあえずカタチだけでもいい
から、中小零細企業でも分相応に可能な範囲で
BCPを準備しておいてほしいと願っています。


それが「環境vs人類」という大きなテーマに備える
現実的な対策に違いないからです。




福島さんは人類は環境を科学の力で
コントロールできるようになるとお考えでしょうか


あるいは環境の変化についていけずいずれは滅びる
と考える方でしょうか。

あるいはそんなことではなく、政治的な紛争で、
戦争等によって人類は滅びていくでしょうか。

あるいはもっと想定外の疫病?
地球外生物からの攻撃?

話がSFの世界になってきました (苦笑)


私はイノベーションの積み重ねで、自然をもある
程度コントロールできる人類になりうるのではな
いか

そういうふうに楽観的に考えて、老いていこうと
考えるヤング爺のつもりです (笑)




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。



福島さんの幸運な日々を祈念します。



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SILマネジメントサポート 代表 福島清隆
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