【アモリ通信437】  残酷過ぎる日本の現実

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「残酷過ぎる日本の現実」です。


 残酷過ぎる日本の現実
  第1巻
 国難・南海トラフ巨大地震

  三橋貴明  経営科学出版  


 今回は経営科学出版の書籍からです。
 有料制の書籍ですから、あまり派手にやってる
 と、それこそ「訴訟」の対象になるかもしれま
 せん。著作権云々は程々にして、「引用」とい
 うことで勘弁してほしいのですが…(💦)


第一章 40年以内に90%の確率で訪れる
    残酷な未来
   ~歴史学、国土学、経済学で読み解く
    南海トラフ巨大地震の恐怖・・・・・

第二章 「災害対策を妨害し、日本滅亡を導く
    真犯人の正体」
   ~安部元総理、マスコミを事実上支配す
   る影の権力者とは?・・・・・・・

第三章 「もし今、南海トラフが起こるとどうな
                 る?」
   ~東大、京大、九大教授が役員を務め
   る土木学会が発表した、残酷過ぎるシミ
   ュレーション・・・・・・・・

第四章 「巨大地震の危機」と「忍び寄る米中
   の影」
   ~日本滅亡という最悪の未来を回避する
   方法・・・・


第四章 「巨大地震の危機」と「忍び寄る米中
   の影」
   ~日本滅亡という最悪の未来を回避する
   方法・・・・

       (前略) 

「じゃあ、どうするんですか」ということになり
ますが、差し当って日本政府はこのような情報を
きちんと発表しています。 例えば土木学会が先
ほどの数字を出した瞬間には、NHKも含めてマス
コミはきちんと報じました。

報じましたが、「じゃあ、どうするんですか」と
いう危機感が、官僚にも政治家にも国民にも全く
ないのです。
皆さんは、例えば「自分のご家族、息子さんや、
娘さんに危機が迫っていますよ。100%起きるか
というと、そんなことはないのですが、確実に
起きるといってもいいでしょう」
という状況だとしたら、子どもたちを守るまてに
動くでしょう。
その行動を日本政府が行わないために、このまま
だと首都直下型地震、あるいは、南海トラフ巨大
地震は、国難になるのです。
日本国が滅びるのではないかという状況をもたら
すことになるでしょう。

 まず、南海トラフ、あるいは首都圏直下型地震
が発生して、生産資産が破壊され、GDPが大幅に
減少します。
 生産できなくなってしまうためです。そうする
と、日本国はもしかしたら自力復興が不可能かも
しれません。

 なぜかというと、先ほどお見せしたように、土
木業、建設業をつぶしてきたからです。そこで
働いている人たちは業界を去って行ったのです。
 つまり、土木建設の供給能力が復興という
需要に全く足りないかもしれないのです。
 瓦礫を運ぶだけで数十年かかるかもしれま
せん。

 ちなみに、先ほどの1400兆円を超える南海
トラフ巨大地震の被害額には、国家が持っている
インフラしか入っていません。あの中には実は、
例えば、民間の電気やガス、さらにはコンビナー
トや、あるいは鉄道は入っていません。

 直接被害も入っていません。それを入れると
2,000兆円ほどになってしまうと予測される経済
被害を受け、日本はもう自力復興が不可能にな
るのではないか、とも考えられます。
 ゼロから国を立て直すしかないのではないかと
いう状況になりかねないのです。

 すると、日本国はさすがに混乱するでしょう。
たくさんの死者が出ます。そうすると、日本の混
乱を嫌って外国が介入してくる可能性があります
 中国が来るかもしれないし、アメリカも来るか
もしれません。

 援助・支援を名目に介入していきます。そして
介入した挙句に、われわれの主権を奪い取ってい
く条約を結ばされるというパターンで、最終的に
は属国化することになるのではないでしょうか。

 まさに国難です。「今もアメリカの属国じゃな
いか」と言われたらその通りなのですが、一応法
律上憲法では日本は主権国家ということになって
います。ですが、それもなくなってしまうのでは
ないかというほどの危機が訪れる可能性があるの
です。

 それでは、どうしたらいいのでしょうか。現在
最も改善すべきは東京一極集中です。

      (中略)

 東京圏の問題あるいは、今回はいわゆる太平洋
ベルト地帯の問題です。この太平洋の国土軸、東
京に始まって九州にまで至る国土軸から、まず人
を分散させなければなりません。
そのため、国土交通省は「4つの国土軸を考えて
います」とは言っています。

 北東国土軸、中央高地、これは長野県です。
「長野県から関東北部を経て、東北の太平洋側、
北海道に至る地域およびその周辺地域を国土軸
とする」というものです。北東国土軸の分布の
仕方については理解し難いのですが、こちらは
よく分かります。日本海国土軸です。
「九州北部から本州日本海側、北海道の日本海側
に至る地域及びその周辺を開発する」というもの
です。

 そして太平洋国土軸です。いろいろ説明して
おりますが、これは今の太平洋ベルト地帯のこと
です。

さらに、西日本国土軸です。
簡単にいえば、太平洋ベルト地帯を、太平洋新国
土軸と西日本国土軸に割っただけです。
それはそれとしていいのですが、行うべきは、
間違いなく「日本海国土軸」です。

 日本海側に大規模な公共投資、インフラ整備を
して、人口を太平洋ベルト地帯から移すのです。
 当然、日本海国土軸と太平洋ベルト地帯の間に
大規模な交通網を作って、行き来可能にしなけれ
ばならないのですが、これを行わないと、本当に
日本国家は滅亡するのではないでしょうか。それ
くらいの危機です。

 安政の東南海大震災、東海地震、南海地震、あ
るいは1945年の東南海地震、あるいは三河地震の
時期は、ここまで太平洋ベルト地帯に人口も産業
も集中していませんでした。
ですから、回復できたのです。現代ではもう不可
能です。

 ですが、対処はできるはずです。日本海側に
高速道路や新幹線、あるいはこれが一番重要にな
ると思いますが、港をきちんと整備して、日本海
側だけで活動していけるようにします。
なぜなら、南海トラフ大震災の脅威は日本海側に
はないのです。
 日本海側だけで活動していけるほどの経済力を
持ち、いざ南海トラフなり首都直下型が起きた場
合は、日本海側の日本国民に助けてもらう、とい
うことを行わないと、破滅的な状況を招くことに
なるでしょう。

(以下要点)

・まず行って欲しいのは新幹線
・新青森から秋田市を抜けて、新潟、富山、
    金沢に至る羽越新幹線という構想がある
・新大阪から鳥取、松江を抜けて下関に至る
    山陰新幹線という構想もある。
・敦賀と鳥取を結ぶ日本海側を走る新幹線
    も必要でしょう。
・新幹線こそが経済成長をもたらす。
・今、金沢は経済が絶好調だが、あれは北陸
    新幹線が通って、東京都、あるいは東京圏
   という大市場、世界最大の市場をターゲッテ
   ィングすることができたから。
・新潟を中心に日本海側に新幹線を敷き、
    高速道路網を整備し、産業をどんどん
     太平洋側から誘致する。それだけだと人は
     来ないため、港も整備しなくてはいけない
     日本海側と太平洋側を結ぶルートも作らな
     くはいけない。

(以下:再転載)

 このようなことを行い、日本人は太平洋
ベルト地帯に住むか、日本海国土軸に住む
かという形の選択を早急に提示しなければなり
ません。

 これを行うと東京一極集中は終わるうえに、
南海トラフ大震災が起きた時に、国家滅亡
という破滅的な結末を免れることができるので
す。そしてこれを唱える政治家はいます。
二階さんなども言っていました。正しいことなの
です。正しいことなのですが、これを妨害する
勢力があるのです。

 なぜ日本は国難、明らかに起きる国難に
備えることができないのか?
 すなわち、この方々のせいなのです。
 財務省です。

第二巻では、財務省の罪を様々なデータ
を基に暴いていきたいと思います。


(私見) 
財務省嫌いの三橋貴明氏らしく、しっかり財務
省を問題にして次に繋いでいます。
(決して私は財務省擁護派という訳ではありま
せん・・・念のため)

・東南海大地震、首都直下型地震、南海トラフ
地震は今すぐ起こっても不思議ではない。
・壊滅的な被害を受け生産活動が不可能となり
 日本は国家的危機を迎える。
・中国やアメリカが支援の名目で介入し、日本は
 中国かアメリカの完全な属国になる危機がある
・それを避けるためには、東京一極集中を避け、
 「日本海国土軸」を構築する。
・新幹線。高速道路網、港の整備など、大規模
 なインフラ整備をして、人口を太平洋ベルト
 地帯から日本海国土軸に移す。 
・これによって日本は国家滅亡という破滅的な
 結末を逃れることができる。

う~~む・・・・・背筋が凍るようなシナリオで
あり一理ある抜本的対策かもしれませんが・・・

読者の皆様は三橋貴明氏の論説に対して
どのように感じられるのでしょうか?

 確かに、大震災は今すぐ起こっても何ら不思議
ではないでしょうし、首都圏や東南海地震他は、
これまでの阪神大地震、東北大震災他などよりも
更に大きな被害と新たな不幸を齎す可能性が高い
でしょう。そしてその対策は決して万全とはいえ
ないのも現実だと思います。

 「日本海国土軸に産業を移す、人口を移す」
なるほど、そういう考え方を私は初めて知りま
した。しかし・・・・・完全否定はしませんが

・一体、どれくらいの投資になるのだ?
・どれくらいの時間、年月がかかるんだ?
・人口減少に向かう日本で、太平洋側と
    日本海側が上手く均衡した新たな産業発展
    の絵が描けるのだろうか?
・そんな悠長なことやってる内に40年を待たず
   に大震災があるのでは?
・日本海側への投資に反対はしないとしても、
    既存インフラの補修・整備も避けられない
    ハズ

国家的破滅を避けるためには、日本海国土軸
こそが・・・・ではなく、技術力、政治力で
もっと総合的に乗り切れる可能性は十分ある
のでは・・・・・・

な、コト言っていたら、「ノーテンキ」の
ひと言で撃沈されるのかもしれませんが、
同氏独特の「悲観論」には一定の疑問も感じ
ている私です。

敢えて言うと、実務家としての三橋貴明氏
には常々、疑問を感じているのも正直なとこ
ろです。
頭脳明晰で学ぶべき部分も多く、歯に衣着せぬ
発言がウリの同氏ですが、大きな組織を動かす
能力は厳しいのではないかと私は推察します。
非常に優秀な方だと思いますが、評論家に徹す
る方が無難な人物とみます。

◎◎さんは、「日本海国土軸」
というものをご存知だったでしょうか。
東京一極集中を避ける、太平洋べルト
地帯から日本海に産業を移し、人口を
異動させる。
これこそが、日本を破滅から救う、抜本的
な対策である。
このような考え方をどのように思われます
か。 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 
 
 

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