【アモリ通信415】 教えるよりも感じさせる

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「教えるよりも感じさせる」です。


1日1話

 読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
   
 教えるよりも感じさせる  
 高嶋 仁 
 智辯学園和歌山高等学校硬式野球部監督

    日本人の心を熱く燃やす第二弾
    致知出版社  2350円 + 税


本書は私の一番のお気に入りと言っていい程の
書籍です。令和5年1月1日からは第二弾を1日
1話読むようにしています。
アモリ通信では約10回に1回、本書を取り上げる
ことにしています。
今回は、特に気に入った(基本的に私はスポーツ
ネタが一番好きです・笑)話があったので特別に
それを完全転載します(^^♪


 僕が和歌山に来た前年の54年というのは和歌山
県立簑島高校が春、夏の甲子園を連覇した年なん
です。一方、自分のところはキャッチボールもま
ともにできない。体力づくりのトレーニングをや
ったら、みんな10分間でへたってしまう。いやあ
えらいところに来たな。これは甲子園に出るのに
20年かかるかなと思いました。

 ただ実際には丸6年です。20年かかるところを
なんとか短縮しようと二つ方法を考えたんです。

 一つは「教えるよりも感じさせる」ということ
このくらいのレベルの選手にいくら技術を教えて
も消化吸収できないだろう。それなら自分の肌で
感じさせたほうが早いなと思ったんです。要は強
いところとゲームをやって、こてんぱんにやられ
れば、何かを感じるだろうと。

 ところが県内の強い高校はどこも相手をしてく
れない。「智辯といったら奈良やろう。和歌山に
もあるの?」という返事でね。
「覚えとけよ、何年かしてうちが強くなっ時に練
習試合を申し込んできても断ったるからな」とい
う気持ちです。
 
 それで和歌山の学校は諦めて、奈良の頃に付き
合いのあった四国の学校に電話をしました。まず
徳島の強豪・池田高校の蔦文也監督に電話した
ら「すぐに来い」と。でも、練習試合をしたら案
の定ボロ負けです。もうね、30何点取られるんで
すよ。

 和歌山に帰ってくるまで3時間くらいかかるん
ですが、何人かは途中で悔し泣きしていました。
「なんで同じ高校生でこんなんなるねん?」と。
その姿を見た時に、「あっこれで甲子園に行ける
な」と思いました。

 ボロボロに負けて帰ってきた次の日にミーティ
ングをしたんです。そこで「ホームランを打つに
はこういうトレーニングが必要や」「速いボール
を打つにはこういうトレーニングをせなあかんで
」と話すと、あとは放っておいても自主的にやり
始める。悔しさを覚えると自分で走り出すものな
んです。するとグーンと伸びてくる。

 それで1ヶ月たった頃にまた練習試合をやると
、今度は取られても10何点です。それでうちも
何点か取るから差が縮じまってくる。それから
1ヶ月してまた練習試合をすると、今度はいい
試合になる。

 2ヵ月ほどでチームはがらっと変わりました。
下手とか上手よりも、いかに心の部分が大切か
ということですね。

 もう一つの方法はテレビ中継を利用していい
選手を集めようと考えました。夏の地方大会は
テレビ中継が一回戦からある。だから「なんと
かベスト4に入ろう」と。すると4回テレビに映
るんです。それを見て「智辯という新しくでき
た学校は結構やるな」と思ってくれる中学生が
絶対におる。と思ったのです。

 実際、和歌山大会で3年目にベスト4に入っ
たら、それを見た子らが翌年入学してきました。
そして、その子らが上級生になった時に智辯
和歌山で初めて甲子園に出るんですよ。思った
とおりでした。


教えるよりも感じさせる
思ったとおりでした。

 

この話をサラッと読んだだけでは、スイスイスイ
の感動話として読みました。
しかし、実際はもともっと泥臭い地道な努力の
積み重ねがあったに違いありません。
実のところ、少々疑問なのですが、「野球はピッ
チャー」が、私でなくても持論になる人は少なく
ないと思います。

>それで1ヶ月たった頃にまた練習試合をやると
>今度は取られても10何点です。

バッターならまだしも、ピッチャーが1,2ヶ月程度
で飛躍的に力をつけることがあるのだろうか?

またまた、ケチなこと言うなよ・・・・・素直に
感動しとけよ・・・・ということにしますが、
当然とはいえ高嶋監督には指導者として技術的に
も優れた素養の持ち主に違いありません。

この人の偉大さは下記で再確認しました。
ウィキペディア  高嶋 仁
https://ja.wikipedia.org/wiki/髙嶋仁

いづれによ、今回一番私が感じ入った言葉は
「教えるよりも感じさせる」です。

なるほどスポーツはもちろん、経営でも人間教育
でも、あらゆる分野に通用する「珠玉の名言」
だと私は思いました。

◎◎さんは、「教えるよりも感じさせる」
という考え方を、ご自身ではどういう状況で応用
できると思われますか?

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 
 
 

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