【アモリ通信402】  日産とルノー

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

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本日のテーマは「日産とルノー」です。


日産とルノーの不都合な真実  P72~P73 
   選択 11 三万人のための情報誌  
           2022 VOL.48 NO.11

日産とルノーの関係は個人的にも全く何の
関係もないのですが、ゴーンさんの事件を
経て、今更ながら「へぇ~そうだったんだ」
という情報を知りました。
この原稿を仕込んだのは、2ヶ月ほど前です
が、なかなかタイムリーな内容になりまし
た。

・日産自動車と仏ルノーがいびつな資本関係の見
直し協議に入った。多くのマスコミが「長年、
日産が押し付けられてきた不平等条約を改定する
好機」と報じているが、本当にそうなのか。

(要約)
・現状:ルノーは日産に43%を出資
・日産はルノーに15%を出資
・ルノーが40%を超えているのでフランスの会社
 法の規定により日産には議決権がない
・このいびつな関係は日産の自業自得
・経営危機に至った日産は1999年にルノーと
 資本提携し救済され、カルロス・ゴーン氏が
 最高執行責任者(COO)で派遣され、辣腕を
 振って日産を立て直してきた。
・「不平等な資本関係」にメスがいろうとお互
 いの出資比率を15%に
・日産が持つルノーの議決権も復活する
・これまでルノーの筆頭株主である仏政府に拒否
 されてきた。  
・仏政府は日産の配当で恩恵を受け、むしろ統合
 を目論んでいた

● 日産を守ってきた「RAMA」
・ルノーが協議に前向きになったのは業界の構造
 があまりに変わったから
・ルノー・日産連合の販売台数は世界3位
・ここ数年で一気に情勢が変わった
・テスラに代表されるEVが一気に台頭した
・自動運転技術ではグーグルなど自動車メーカー
 以外も競争相手になった
・もはや完成車メーカーの合従連衡は意味がない
・ルノーはEV強化のため新会社立ち上げを公表 
・つまりルノーは今、「カネ」が必要なのだ
・「日産株」を換金してEVに資金を投入したい

(ここから転載)

 こうして水面下で進み始めたいびつな資本関係
のリバランス交渉。だがこれは果たして日産にと
ってもろ手を挙げて歓迎できることなのか疑わし
い。なぜかと言うと「不平等な外形と裏腹に、実
は日産の独自性はガチガチに守られていた。リバ
ランスはその仕組みが逆に壊れることを意味する
」(日産関係者)からだ

 日産とルノーの間には「改定アライアンス基本
契約(RAMA)」と呼ばれる協定がある。両社の力
関係を規定する取り決めでこれまでに何度も改定
されてきた。日産はその存在こそ認めつつ、その
中身に関しては一切明らかにしてこなかった。
だが、株主からRAMAを開示するよう株主提案を
受け、今年6月提出の有価証券報告書で、初めて
「守秘義務に抵触しない範囲」に限ってベールに
包まれていたその一端が明かされた。

 そこでは、ルノーが日産の株主総会における
会社側の取締役選任議案に反対したり、日産に
通告なく株主提案したり、日産が賛成していない
株主提案に賛成したりした場合、日産はルノー
の承諾なくルノー株を追加取得できる。という内
容が記されていた。
 つまり、資本上は優位にあるルノーだが、もし
その優位をふりかざした場合、日産がルノー株を
買い増すという反撃に出られるという内容だ。
 つまり、資本上は不利なポジションにある日産
を、実質防衛できるガバナンスのからくりが組み
込まれていたのだ。

(要約)
・ルノーが実質傘下にある日産に対して強権を
 発動してこなかったのはRAMAの効力のおかげ
・このRAMAを構築したのがゴーン氏
・ルノーと日産の両方のトップに長く君臨し、
 自身の立場と報酬を最大限にすべく、時に
 仏政府に面従腹背で臨んだ
・日産における自身の地位をゆるぎないものにす
 るという個人的欲望に起因するが、ゴーン氏
 の画策がルノーの手足を縛って日産の独立を
 守ったのは間違いない。
・が、資本のリバランスが実現された暁には
 「RAMAが今のままであるとは思えない」
 RAMAはなくなるか再改定される可能性大
 日産を守ってきた「裏の密約」が無効になる
・ルノーの日産への出資比率が15%まで減り
 対等になったとしても、今度こそ大株主と
 して「ものを言ってくる」可能性は否定できな
 い。今までは43%も持っていながら「ものを言
 うことを事実上禁じられていた」。どちらが
 日産にとって危険か。言うまでもない。

● ガチンコ勝負が始まるか
・外形的にも実質的にも対等な関係になった時
 ルノー経営陣と対等に渡り合える度量が日産
 の経営陣にあるのだろうか。
・ゴーン氏の逮捕後日産を率いた西川廣人CEO
 は、自身の報酬を不正に上乗せした疑惑が浮上
 し日産の取締役会で事実上解任された。
・多くの期待を背負った関潤氏。「人望でも能力
 でも関氏が適任」という現場の声をよそに、彼
 は副COO(ナンバースリー)につき、その後、
 日本電産に転出した。
(私見:関氏は実績が伴わず日本電産の永守さん
から簡単にクビにされたような印象を受けます)
・「ソフトな内田氏はルノーの経営陣からの評判
 がよかった」
・RAMAがなくなり日産CEOはくみしやすい
 内田氏
・ルノーを率いるデメオCEOは、ルノー、トヨタ
 モーターヨーロッパ、フィアット、VWと渡り
 歩き、20年に ルノーCEOに就任した歴戦の猛
   者だ。イタリア人でルノーとしては初の外国人
 CEOでもある。
・内田CEO以下、日産の経営陣は初めて迎える
 ルノーとのガチンコ勝負に耐えられるのか。
 日産の勝負はこれからだ。


つまり、資本上は優位にあるルノーだが、もし
その優位をふりかざした場合、日産がルノー株を
買い増すという反撃に出られるという内容だ。
 つまり、資本上は不利なポジションにある日産
を、実質防衛できるガバナンスのからくりが組み
込まれていたのだ。


 なるほど、そういう強かさが当時の日産の
トップにあったのでしょう。RAMAはゴーン氏
が構築したとか。真実はどうか分かりませんが、
日産自動車の元社長、元会長、相談役名誉会長
の塙義一氏がその仕組みを作ったのではないのか
直観的にそう推察しているのですがどうでしょ
うか。

 私は日産とは何の関係もありません。思い入れ
もありません。しかし、日産が「フランスが支配
する会社」になるのはなんとなく抵抗がありまし
た。あのゴーンさんの強欲ぶりに救われた一面も
あるとしたら、なんか皮肉な話です。

 大企業を見ても、シャープは台湾人経営者で
しっかり復活した。
 ソニーは米国人社長で滅茶苦茶になったが、
日本人経営者でしっかり復活した。
 武田薬品工業は外国人社長で現在、株価
低迷中ですが、個人的に復活を信じてます。
 東芝は・・・日本人だろうが外国人だろうが、
厳しいのかなぁ。
 孫さん、永守さん、柳井さんが完全に引退した
後のソフトバンクグループ、日本電産、ユニクロ
はどうなるんだろう。

大企業に限った話ではありませんね。
誰がなろうが、どこの国の人がトップに立とう
が、その人物の力量次第ということなのでしょう
か。

 話が少しそれてしまいましたが、日産に
RAMAなるものが存在し、それで守られてきたこ
と、そして今後は、むしろ厳しくなるのかもしれ
ないとのこと・・・初めて知りました。

 ◎◎さんは、日産のRAMAというものを
ご存知だったでしょうか。
 私が知る限り、新聞で「RAMA」という文字
は見かけません。そんなことはないのでしょうか
 こういうものが存在していたことを、日本人
経営者の強かさと思われるでしょうか。
 単にゴーンさんの強欲さでできただけのもの
と思われるでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

 
 
 

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