【jyogar教授のアモリ通信389】  地政学の話

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「地政学の話」です。


図解 眠れなくなるほど面白い

地政学の話  荒巻豊志

日本文芸社  \850 +税


はじめに
第1章   経済とテクノロジーをめぐる問題
  全19話
第2章   政治と移民をめぐる問題
  全22話
第3章   国家と領土をめぐる問題
  全17話


第1章   経済とテクノロジーをめぐる問題

● ドローンって戦闘機になるの?

ドローンはすでに戦場で使われている

(前略)

* アメリカをも脅威にさらす中国製ドローン

軍用ドローンで世界的に注目を集めているのは
中国です。
 軍用ドローンはアメリカ企業も開発しています
が、ここにきて、それを脅かすような製品が中国
で作られました。
 中国が開発したドローン、CH-4(彩虹4号)は単
葉機のようでありながら、飛行速度約2万㎞で、
最高速度は時速200㎞といわれています。
動力に太陽エネルギーを使っていることもあり、
バッテリーの持ちがいいことも特徴です。
 中国がターゲットとするのはアメリカが輸出を
規制しているヨルダンなど中東諸国。アメリカは
この広がりに戦々恐々としています。

● シェール革命でアメリカが世界の警察をやめ
  た?

(前略)

*中東に頼らなくなったアメリカ
*アメリカが世界最大の産油国に
*目が離せないアジア

自国でエネルギー生産ができるようになったア
メリカは、中東の安全保障にかかわることなく、
世界の警察でなくてもいいようになりました。

このことにより中東からのアメリカ軍撤退論だ
けでなく、将来的には韓国、非公式ながらも2020
年から2026年の間に沖縄から海兵隊を含んだ全ア
ジア軍撤退なども打ち出しています。
 また、トランプ前大統領は、2018年に「イラク
駐留防衛費を払わないのであれば、自国の安全の
ために米軍を利用するのをやめてほしい」とアメ
リカファーストの姿勢を強めています。
 中東依存がなくなったアメリカにとって、目が
離せないのがアジアです。とりわけ世界第2位の
経済大国となった中国とは確執が続いており、
中国が領有権を主張する南シナ海にアメリカが
イージス艦を派遣するなど、一触即発の状態。
まさに世界の警察どころの話ではなくなっている
のです。

第2章   政治と移民をめぐる問題

● 日本では二重国籍は認められないの?

*日本の二重国籍禁止規定は時代遅れか
*多重国籍者の外国籍離脱は努力義務
*巷では二重国籍を認める議論も

(前略)

日本の法律では、両親が違う多重国籍者には
満22歳の誕生日までにいずれかの国籍を選択する
よう定めています。

今は日本にも多くの移民が暮らしています。
将来的に外国人労働者が増加すると、アメリカや
欧州のように二重国籍を認めたほうが彼らも安心
して働くことができます。二重国籍の制度を緩和
することで、世界中から優秀な人材を確保するこ
とも可能になります。また、最近はグローバル化
が進み、『国籍唯一の原則』も時代遅れとなって
います。
 とはいえ、世界で戦うスポーツ選手など、日本
でない国を選べば、”裏切者”といった批判が起
きてしまうのも現実です。
 著名人の国籍選択問題が取り上げられるたびに
二重国籍の議論がなされているのです。

● 北朝鮮の脱北ルートは、なぜ中国経由が多い
  の?

*ブローカーを頼りに脱北を試みる脱北者たち
*河川を渡る方がリスクが低い
*つかまれば強制送還のうえ処刑されることも

(前略)

北朝鮮と中国も国境は1420㎞あり、その約90%
が河川です。両国とも国境警備兵を配置してい
ますが、わいろを渡してもらうケースも少なく
ありません。

中国へと渡った脱北者は南へ向かいラオスか
ベトナムを目指します。ここでブローカーに数
十万~100万円を渡し、脱北を手助けしてもらう
のです。さらにタイ、カンボジアへ渡り、現地
の韓国大使館を頼って、支援を受けます。そこ
から多くの脱北者が韓国を目指すのですが、中
国でつかまると、数週間のうちに強制送還され
、北朝鮮の秘密警察である保衛部から厳しい取
り締まりを受けます。特に韓国行きを目指して
いたり、キリスト教徒関係者と接触していると
拷問のような取り調べを受け、最悪の場合は処
刑にいたります。

第3章   国家と領土をめぐる問題

● 中国が尖閣諸島に執着するのはなぜ?

*豊富な埋蔵資源を狙う中国の思惑
*日本に編入当時は主張しなかった中国
*金銀銅などが埋蔵されているとも

(前略) 
 
 中国が尖閣諸島を自分たちの領土だと言い始
めたのは1970年代になります。周辺の海底で、
石油埋蔵が指摘され宝です。中国側は、明の時
代から尖閣諸島は台湾に属し、中国の領土だと
主張しています。

1969年国連アジア極東経済委員会は、海洋資
源調査報告書に「台湾と日本の間にある大陸棚
は世界でも最も豊富な油田のひとつになる可能
性が高い」と記しました。このときの調査では
周辺海域には1095億バレルの原油埋蔵量がある
とされました。これはイラクやクエートでとれ
る原油の量に匹敵します。しかし、1994年に経
済産業省石油審議会が試算したところ、原油埋
蔵量は約32.6億バレルと30分の1に減ってしま
いました。それでも金額にすると22兆円ほどに
はなります。
 そのほか、金、銀、銅、亜鉛やレアメタルが
埋蔵されていると見られ、中国側からすれば
金市場でも譲りたくないというのが本音のよう
です。

● 中東でいつも紛争が起きる理由は?

*宗教と部族意識が強い中東の人々
*第三者が引いた国境線が引き金に
*シーア派とスンニ派の対立に

(前略)

英国やフランスはこれらの地域の独立を認め
ますが、国境線はアラブの人たちによるもので
はありませんでした。定規で引かれたような国
境線がそれをあらわしてます。中東諸国は宗派
と部族を重んじます。しかし、事情を知らない
第三者に分断されてしまったことにより、スン
ニ派アラブ人が両国に分割されてしまいました
 またイラクにはシーア派アラブ人、スンニ派
クルド人が、シリアにはアラフィー派アラブ人
、マロン派キリスト教徒とさまざまな民族が混
在しました。それが結果、内部で宗教的、部族
的対立を引き起こすことになります。イラクで
はスンニ派出身のサダム・フセインが多数派の
シーア派アラブ人やクルド人を抑圧し、イラン
・イラク戦争に発展してしまったのです。


(私見)

全部で58もの話題がある中で、ごくごく一部の
6つの話題をご紹介させていただきました。

・「ドローンはすでに戦場で使われている」とい
うのはその通りのようです。ウクライナ戦争で
トルコ製のドローンが大活躍してるとか?
 アメリカはドローンを使って、中東で幹部の
暗殺を繰り返しているようですし。
 先日「トップガン」を観て単純に「楽しんだ」
ものの確かに、遠い未来になればなるほど、航
空技術に関しては「100%パイロットは必要ない」
時代が来るに違いありません。
(物流に関してはその限りではないというのが
私の持論ですが、ここでは話題が違うので触れ
ません)

・アメリカが世界最大の産油国になったように
 日本も日本海や太平洋側の海底開発をして、
 世界屈指のエネルギー立国になったら楽しい
 だろうに・・・と、暢気に妄想してるのです
 が、そうなると(既にそうですが)中国があの
 手この手で、日本を属国化しにかかることで
 しょう。
・早く中国共産党が崩壊して、中国国内が多く
 の国に分轄されて、お互いに牽制しあって、
 日本を属国化するどころではない状態になっ
 てほしいと願うものの、これも違う話になり
 ますね。別途、以降のメルマガのテーマにし
 ます。 (💦💦💦)

・中東は地理的に離れているので、中国、半島、
 ロシアに囲まれた危機にもかかわらず、日本
    は明らかに「平和ボケ」感覚なのですが、
 それにしても「宗教と部族意識が強い中東の
    人々」というのも厄介な話です。
 しかしまぁ~、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
   では、宗教はどうか知りませんが一種の、
「部族意識」で生き残りをかけて戦っている
 わけで、世界中、同じようなものなのでしょ
 う。

ただ、ある方の話では、「世界は大局的には
順調に発展し平和に向かっているとのこと」

世界中が平和である地球になるまで、何年
かかるの分かりませんが、多分、今の世代が
生きている時代ではないかもしれないと、私
には思えてしかたありません。

それでもいつかは、世界中が平和な時代がく
ることでしょう。そうあって欲しいです。

世界的には厄介な時代なのに、平和ボケで
いられる日本の幸運が悲劇的な結末にならな
いように、悲観論ばかりを吹聴するだけの多
くの評論家諸氏の見解に惑わされず、どうす
れば危機を乗り越えられるかを示し明るい未
来を目指していきたいものです。

◎◎さんは、今回の6つの話題の中
では、どれが最も印象に残ったでしょうか。
 どれもあまり関心のないものばかりでし
ょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

 
 
 

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