【jyogar教授のアモリ通信383】  フェイク             

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「フェイク」です。


フェイク

ウソ、ニセに惑わされる人たちへ

脳科学者 中野信子
           小学館新書 800円+税


「脳研究を基とした、男女脳のすれ違いを書い
た随筆や、語感に関する著作を執筆し・・・・」
 という、黒川伊保子女史に一時注目していたワ
タクシメですが、生来の浮気者のため(ウソです
)昨年あたりからは脳科学者の中野信子女史に
ハマっています(ホントです)
タイプという訳ではないのですが
(ホントです) (笑)

戯言は程々にして、本論に入ります。


中野信子
1975年、東京生まれ。脳科学者。医学博士、
認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。
東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士
課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに
博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテ
ーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。
        (以下 略)


はじめに
第一章 何のために人はウソをつくのか
第二章 人はなぜ騙されるのか?
第三章 社会性とウソ
第四章 生産的ウソの効用と活用法
第五章 悪意のあるウソ
第六章 歴史から見るフェイクの活用例
第七章 ウソとどう付き合い、生きていくのか


第一章 何のために人はウソをつくのか

● 人は10分に3回ウソをつく

・マサーチューセッツ大学で心理学を研究してい
 るロバート・フェルドマン教授の実験
・初対面の被験者を集め「10分間で親しくなって
 ください」と伝えて話してもらった。
・100人以上の実験で平均して1人3回の不適切箇
 所=ウソがあったと認めた。
*99%絶望と思われるとき、1%の奇跡を願う 
 余地を残すためにつくウソは悪でしょうか。
 希望を持たせるための、善意のウソは否定され
 るべきでしょうか。時には、「そのウソ」に
 力を得て、想定外の結果に到達することもあり
 うるのです。
*私たちには考える余地が残されています。何の
 ためにウソをつくのかを含めて、ウソ・フェイ
 クについて考察していく中に、ウソやフェイク
 をより深く分析し、無駄にそれらに振り回され
 ず、容易に騙されるリスクを回避できる知恵が
 あるのではないでしょうか。

第二章 人はなぜ騙されるのか?

● ウソに合わせる「同調圧力」

・ポーランド出身のユダヤ人で心理学者のソロモ
 ン・アッシュが亡命先のアメリカで行った実験
・ある長さの線分が分れた紙を被験者に見せる。
・次に、最初に見せたものと同じ長さの線分を含
 む3本の線文が書かれた紙を見せて、その中か
 ら最初に見た線分と同じ長さの線分はどれか選
 択させるというもの。
・被験者が一人のときの正解率は約99%でした。
・続いて、被験者を8人で1つのグループにして、
 本物の被験者は1人で他の7人はサクラという設
 定で実験をした。サクラは意図的に間違った線
 分を選んだ。それを12回繰り返した。
・一人でやった時の正解率99%が、65%に低下し
 た。「正解はわかっていたけれど、みんなに合
 わせた」「自分が間違っていて、みんなが正し
 いと思った」そういう意見に集約された。
*自分の正しいという判断よりも、他の人の意見
 とりわけ多数の意見の影響を受けてしまうとい
 う、同調圧力の影響力の強さを示唆する実験と
 いえるでしょう。

第三章 社会性とウソ

● なぜ天邪鬼は存在するのか

・そして、絶対にウソを許容したくない。集団の
 決定にも従いたくないという人もいます。
 これはとても生きづらい生き方でもあるのです
 が、こうした人がある一定数いることにも意味
 があるのです。
      (中略)
・大体の人は、騙されるのが嫌いです。それでも
 騙されてしまうメカニズムがある。そして絶対
 に騙されない、もしくは集団に従わない天邪鬼
 がいることによって保たれるバランスが存在す
 るとも考えられるのです。

(私見)
*自称{時々orたまに天邪鬼のワタクシメです)
   ( ソンナノ ミンナ ソウ ダロウ !!! )
 多くのメディアの報道内容に疑問を感じてし
 まうことが少なくない昨今。それを声高に叫ぶ
 と、変人、奇人扱いされて相手にされなくなる
 もんなぁ~。 ナニ エラソ~に言ってんだ。
 それでも「集団に従わない天邪鬼がいることに
 よって保たれるバランスが存在するとも考えら
 れるのです。」
 イイコト聞いた(^^♪  ルンルン (笑)

第四章 生産的ウソの効用と活用法

● 見た目でイメージアップ

・アメリカの心理学者レオナルド・ビッグマンの
 実験によると、身なりのよい人と悪い人に対す
 る周囲の人の反応が大きく変わることが分りま
 した。
・電話ボックス内のよく見えるところに10セント
 コインを置き、他の人がその電話ボックスに入
 ったところを見計らって「10セントコインが置
 いてありませんでしたか?」と声をかける。
・このとき、声をかける人が、身なりのよい場合
 とみすぼらしい場合に分けて、相手の反応を確
 かめるというもの。
・身なりのよい場合は、8割弱の人がちゃんとコ
 インを手渡したのに対して、みすぼらしい場合
 、手渡した場合は3割程度だった。
・身なりを整えていると、見下されにくいという
 ことになる。

(私見)
*取り上げるほどでもない様な予測できる結論で
 すが、「男は(女も)中身が勝負」などとほざ
 いて、あまり見てくれに拘らないワタクシメで
 すが、加齢臭をプンプンさせるのではなく、
 バシッとかっちょいい青年キヨタカ君を目指す
 ことにします(マジ)

第五章 悪意のあるウソ

● サイコパスによるウソ

・たとえ善意のウソであっても、人は罪悪を感じ
 るものですが、善悪を越えて、ありえないよう
 なウソを平然と、しかも常習的につく人がいま
 す。
 サイコパス(精神病質者)です。サイコパスは
 他者が抱える「痛み」に対する認識や、他者へ
 の「共感」が普通の人と著しく異なっているこ
 とが分っています。
 自分の経歴を詐称し、悪辣な不正や罪を犯して
 も後ろめたさすら感じない。それどころか、自
 分を正当化するような主張を繰り返します。
・サイコパスは、口が達者で、自分をよく見せよ
 うと話を盛り、主張もコロコロ変わります。し
 かも、恐れを知らずに果敢に行動するため、そ
 の振る舞いは堂々として、魅力的にも見えてし
 まい、つい信じ、何度もそのウソに騙されてし
 まうことになります。
 もし、そんな人が周りにいて、さらに「この人
 は、共感力が少ないな」「他者の痛みに鈍感だ
 な」と思ったら、サイコパスかもしれません。

第六章 歴史から見るフェイクの活用例

● ロスチャイルドの情報戦

・歴史上戦争では、政治、経済、社会で様々な
 リスクが増大し、ウソが拡散しやすい土壌が
 出来上がります。
・ネイサン・ロスチャイルドは、当時すでにヨ
 ーロッパ中で金融事業を展開していたマイア
 ー・ロスチャイルドの5人息子の3男で、イギ
 リスを本拠地にしてドイツにいる父マイアー
 や、ヨーロッパ各地に拠点を置く兄弟」たち
 と連携して一族で事業を行っていました。
・ネイサン・ロスチャイルドの情報収集能力は
 すでに周知のことであり、そのロスチャイル
 ドの動向に、投資家たちは注目していました
・そのロスチャイルドが、公債を売り出したの
 で周囲の投資家たちは「ロスチャイルドが公
 債を売るのはイギリス軍が負けたからだ」と
 思い込み、同じく売りに走り、公債価格が下
 がっていくことになります。
・そして公債価格が下がったところで、ネイサ
 ン・ロスチャイルは,一転して買いに回りま 
 した。
・遅れて、公式情報としてワーテルローでのイ
 ギリス軍勝利の報がイギリス本国に伝わると
 公債は反転値上がりし、ネイサン・ロスチャ
 イルドは、公債を高値で売り抜けて莫大な利
 益を得ることができたと言います。
・実際はイギリス軍が勝っていたのですが、自
 分しかその情報を知らないという状況を利用
 して「公債を売る」という偽のサインを送る
 ことで、周囲の人々の行動を誘導することに
 成功しました。
・ミスリードを意図的に誘導して巨額の利益を
 得たのです。

第七章 ウソとどう付き合い、生きていくのか

● フェイクニュースに惑わされないために

・フェイクニュース=ウソに騙されないために
 は、まず日頃から信頼できるメディアを複数
 チェックし、同じ事象について、情報を比較
 確認するということが重要です。
・また、時間をかけて情報をインプットする習
 慣をつけることも大切です。
・間違った意思決定を下したくない場合は、ま
 ず拙速に判断しようとする自分自身を疑うこ
 とです。そしてその後で、冷静に考えた結果
 を採用する癖をつけるとよいでしょう。

● 言葉の力、雄弁さが求まられる時代

・アイヌ文化圏では、弁の立つ人、口のうまい
 人が、狩が上手な人よりも、女性から人気が
 あったそうです。
 言葉を使いこなすことのできる知恵と知識が
 武器を使う技術や腕力よりも、平和を享受し
 て暮らしていくための重要な能力であると見
 なされたのでしょう。
・今日求められる雄弁さは、味方を鼓舞するだ
 けのものではなく、虚実を織り交ぜ、ノーサ
 イドで、言葉で人の気持ちを互いの共存へと
 向けさせる知です。
 誠実であることを心がけながらも、フェイク
 を上手に活用してより多くの人を守る、そう
 したスキルこそ今の時代に求められているの
 ではないでしょうか。


(私見)

『誠実であることを心がけながらも、フェイク
 を上手に活用してより多くの人を守る、そう
 したスキルこそ今の時代に求められているの
 ではないでしょうか。』

大抵の書籍で最後に結論めいたものが記されま
す。

フェイク=ウソ=ケシカランこと
そういう公式に染まっている私にとっては、
結構、意外な結論でした。

『フェイクを利用して多くの人を守る』

な、コト言ってもなぁ~・・・と、またまた
いつものボヤキが始まりそうです(💦)

実際問題として、報道番組はフェイクだらけ
のように思えるのですが、そういう話をまとも
に発信すると炎上間違いなしでしょう。

コロナの「感染者数」なるものの実態にも、
大いに疑問があるのですが・・・・・・

某政治家の想定外の歴史的不幸な事件の裏に
は、報道されない大きな力学、もしかして
陰謀論が潜んでいるかも・・・・・

これもタブーでしょう。

いずれにせよ
  フェイク=ウソ=ケシカランこと
ということばかりではなく

フェイクを利用して多くの人を守る

そういう発想も念頭に置いておこうと本書から
学びました。

(追記)

しかし・・・よくよく考えてみると、話上手な人
書き上手な人は皆、内容のどこかに「盛ってる」
ものがあるのはごく自然というか普通のことで、
「フェイクを利用して多くの人を守る」みたいな
ことが普通にできてる訳です。
  「盛ってる=フェイク」でしょう。
そういうことを68歳になって今頃気づいてどうす
るんだ、青年キヨタカ君!!
 いやいや、101歳ピンピンコロリまでまだ33年
もあるんです。人生これからです。ハイ(^^♪

◎◎さんは、今の世の中はフェイク
だらけという認識があるでしょうか。
決してそんなことはない、フェイクは一部の人々
の悪しき事象という認識でしょうか。
「フェイクを利用して多くの人を守る」という
発想がおありでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

引用許諾]メルマガへの感想など引用させていた
だく場合があります。
[著 作 権]このメールマガジンは著作権法で守ら
れています。
執筆内容については注意を払っておりますが、
あくまでも発行者の経験に基づくものであり、
内容を保証するものではありません。
[アモリ通信の登録は]
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=UHSedhc
[メールアドレスの変更を希望される場合には]
https://1lejend.com/stepmail/edit.php?no=xxwwsh
[メールマガジンが不要なら解除]
https://1lejend.com/stepmail/dela.php?no=xxwwsh

 
 
 

お問い合わせ・ご相談

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SILマネジメント株式会社

お問い合わせ・ご相談はこちら