【アモリ通信341:超限戦】 20211124

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「超限戦」です。


------------------------------------

丸谷元人(まるたにはじめ)

新・インテリジェンス養成講座
「超限戦ー進化する秘密戦争」


少し長いのですが、購入した資料の中で
上記のごく一部を紹介します。

(本来は”超限戦”の意味も詳しく書きたいので
すが、一部転載のみにします。

度々、遠慮なく言わせてただいているのですが、
多くのノーテンキな日本人の方々に、もっと真剣
に「中国に対する警戒心」を持って欲しいという
願いも込めてます)

-----------------------------------

とにかく、1990 年代の中国といいますと、当時
日本は確かに急速な経済成長はしていましたけれど
も、とはいえ日本人にとっては「まだまだわが国の
方が全然経済力もあるし、技術力も何もあるんだ」
というふうに思っておりました。

私事になりますけれど、私は 1990 年代に何度も
中国を訪れまして、向こうの同年代の大学生たち
とか、少し年上、年下の人たちとも交流をしまし
た。

そういった当時の中国の大学生の若者というのは
とにかく「日本とアメリカに追い付け追い越せ」
ということしか考えていなかったのではないかな
というふうに感じました。

例えば、彼らの寮に遊びに行っても、ものすごい
量の本に囲まれて暮らしています。夜にものすご
く勉強をしているのです。
小さな電灯を付けて、夏は暑いものですから、夏
休みでも実家に帰らずにタンクトップのような白
の汚れたものを着て、一生懸命に勉強をしている
姿を見たことがあります。

私は当時、精華大学の同い年の学生の何人かと一
緒に、天安門広場の前の料理屋でご飯を食べなが
ら、いろいろなことを話したりしました。
それから、よく西安という町にも行っていました
が、西安から北京に行く列車の中でも、当時は本
当に汚い夜行列車で、私は学生でお金がなかった
ものですから、外国人用の個室になかなか行くこ
とができず、6 人 3 段ベッドの中国人用客車に
よく乗って旅行をしておりました。

クーラーも何もありませんので、真夏は上の方に
行くと 50 度くらいあるのではないかというほど
蒸し暑いのです。
そういう所で一緒にうちわでパタパタやりながら
一緒に乗り合わせた人としゃべりました。

その時に、たまたま中国人民解放軍の若い中尉と
それから当番兵のような軍曹の人と一緒に乗り合
わせたことがありました。

彼らもほぼ同い年ですから、普通に軍とかそうい
うものも関係なく、私は当時まだ学生でしたし、
いろいろなことを話したわけなのですが、本当に
ひたすら「国のために」ということを考えていた
なと思います。

「どうやったら日本はそれだけのすごい国になれ
たのか?」と、例えば「原爆で国を破壊されたん
だろう。どうしてそこまで短期間でなれたのか?
」ということを、ひたすら何度も聞かれました。

そして中国人民解放軍の中尉の人は、今もしまだ
将校で軍人であれば、そのままでいけば中佐や大
佐とかそのぐらいになっているのでしょうけれど
当時から「私の夢はいつか日本に追い付きたい。
日本と同じようになりたい。そしていつか日本を
追い越してみせたいんだ」

ということを、本当に屈託のない笑顔で言ってい
ました。
私はそれを見て、ふと日本の仲間とかそういった
ものを振り返った時に、「同じ大学生や同じ年代
でも全然違う」と思いました。

国への忠誠心というものだけではないのです。
「自分が国の中枢となってかじ取りをしていくん
だ」というような、それに対して何の疑いも持っ
ていないというものを、私はある意味で脅威に感
じたことがありました。

当時は大体 1996 年ぐらいでした。
1993~1997 年の間に私はよく行きましたが、
その頃に思ったのが、「日本はあと 20 年もしな
いうちに中国に抜かれるな」ということはピンと
きました。

もちろん、日本に帰ってそういう話を仲間やいろ
いろな人に話しても、「日本は中国に 20 年以内
に抜かれて負けるぜ」と話をしたら、もう誰一人
として理解してくれなかったです。

「何を言ってるんだ、あんな中国が抜けるわけが
ないだろう」ということを言っていました。
しかし、やはり彼らの勉強の熱意とか、「国を懸
けて日本を追い越すんだ」みたいな熱意には、い
つか負けると本能的に私は戦慄(せんりつ)した
のです。

私自身、当時は留学しておりましたけれども、
「とにかくこれは勉強をしなくてはいけないな」
と思ったのは、本当に彼らを見てこちらにも余計
に火が付いたというところもありました。

結果、20 年もしないうちに、日本は中国に GDP
でも抜かされてしまったということなのですが
その間日本は、特に保守も含めてですけれども
何をしてきたかというと、平和憲法のままずっと
来まして、右と左の国内でのけんかばかりをして、
対外的な問題であれば「中国は来年滅びる、来年
滅びる」と 20~30 年ずっと言ってきたわけです

今、結果はどうでしょう?
これから話をしていきますけれども、日本と中国
の戦力差というか、ある特定領域における技術の
差とか、勢力の差というのは、雲泥の差になって
しまっています。

20 年前には考えられなかったですけれども、や
はり中国各地にそういった「何が何でも日本に勝
つんだ。アメリカにもいずれ勝つんだ」と思って
いた人間が、山のようにいたと思うのです。

私が会った同年代の若者たちは決して偶然ではな
く、そうやって考えていた人たちがたくさんいた
のだというふうに思います。

ですので、当時を振り返ってみると、私の年代も
上も下もそうですけれど、ほとんどが大学に入っ
た途端にバイトをして、学校の授業にほとんど出
ず、合コンをして何をして、3 年生の終わりにな
ったら就活なるものをして、自己分析なるものを
して、同じ色のリクルートスーツを着て、同じ髪
型にしていくということばかりをやっていました

「そりゃ負けるよな」と私は思うのですけれど、
案の定負けてしまったということなのです。
では、これに対してどのようにすればいいのでし
ょうか?

こういう話をしますと、よく「じゃああなたは中国
の方が優れているというのか?あなたは中国びいき
だ」とお叱りを受けます。
もし私が中国びいきであったり、「中国の方が優れ
ている」と思っているのであれば、わざわざこのよ
うな話はしないわけです。
そのまま黙っていれば、いずれ中国は日本にもっと
差をつけていくだろうから、放っておけばいいので
す。

しかし、私自身はやはり日本人として、この今の現
状が我慢ならないというところがあります。

我々日本人は、もともと能力もあるのですけれども
「我々日本人は能力もあるし優れているんだ」とい
うことが独り歩きしてしまって、その中で「努力し
なくても大丈夫なんだ」みたいなところがずっとあ
ったのだと思うのです。

だから、気が付いたらここまで離されてしまったと
いうことなのです。
私はそのような感情論に流される気持ちもよく分か
るのですが、そうではありません。

今日本はデフレが約 30 年間続いておりますけれど
この 30 年の中で置き去りにしてきたもの、それか
らこの 75 年の間、終戦から今日まで、ちょうど今
日収録をしているのが終戦75周年記念であります。

そしてこの時を境に、では向こう次の 25 年間で、
つまり大東亜戦争に敗北してから 100 年後になる
までの間の 25 年間、「どうやって日本を強くして
いって、どうやって再び日本を大国の位置に返り咲
かせるか」ということを考えると、こういったこと
も言っていかなければならないだろうと思っていま
す。

しかし、例えば日本の大学研究機関などは、学問と
して軍事の研究がタブーになっています。
「私の大学は、軍事に関係する研究はしません」と
いうことを言っています。
信じ難い愚かさだと思うのですが、別に「軍事の研
究ばかりをしろ」と言っているわけではなくて、す
べての技術というのは軍事と関係しているのです。

もしそのようなことを言うのであれば、大学研究機
関はインターネットさえ使うべきではないです。
インターネットだって、もともとは米軍の技術なの
です。新幹線だって、もともと戦闘機の技術が使わ
れているわけです。

もし、そういったものを一切否定するのであれば、
大学の研究機関はインターネットも使ってはいけな
いし、新幹線も乗るべきではないのです。
飛行機だってそうですね。航空機だって、武器とし
て発達したものです。

そういう自己矛盾といいますか、キレイゴトばかり
を言っているのが日本の学界です。
これが日本の国家、それから若者をどんどん弱体化
させているということなのではないかというふうに
思うのです。

とにかく、今回のこの超限戦は、人間の心理戦とか
そういうものをどんどんと、「この領域まで入って
くる」だとか「人間の意識を変えてしまう」とか、
そのようなところまで入っております。

それが、中国はすでに 20 年以上前に認識していた
のだけれど、日本はまったく認識していませんでし
た。

今でさえしている人は少ないと思います。
ですので、私はこういったところに中国の恐ろしさ
というものを感じております。
だから、私がここでまず申しあげたいのは、「こう
いった中国の力を絶対に見くびっちゃいかん」とい
うことです。

とにかく戦闘において戦争において争いにおいて、
一番やってはいけないのは「敵を、相手を見くびる
こと」なのですけれども、これは最近の日本人には
すごく多いです。

「あの国は全然大丈夫。中国は実は大したことない
 張り子の虎だ」と言いますが、戦ってみて実際に
張り子の虎だったと分かったのであれば、それはそ
れでいいのです。

しかし、戦う前から「張り子の虎だから大丈夫」と
いうのはダメなのです。
結果的に、張り子の虎以上の圧力とか攻撃を受けた
ら、今度は「中国は無敵だ。こちらは何もできない
」というふうにガラッと変わってしまいます。

「そういったことをしていてはいけない。もっと現
実認識を冷静にやろう」というところで、今回は超
限戦というものを取り上げたところであります。

では、中国人はどれだけ強いのかといいますと、こ
れは強いというよりも、日本人と中国人では強さの
質が違うということなのです。

例えば、私はこれを華僑の人間にも言われたのです
けれども、「中国人 1 人対日本人 1 人が競争すれ
ば中国人が勝つ。あらゆる方法で相手をやっつけよ
うとするから。しかし中国人 10人と日本人 10 人
が集まったら、絶対に誰も日本人には勝てないんだ
」と言うのです。

つまり、日本人はまとまったらものすごく強いので
す。
1人、1人は静かで控えめなのですが、固まれば強
いです。
しかし、今の日本はとにかく何かしようと思ったら
レッテル張りが横行して、例えば「平和憲法なるも
のをとにかく改正しようじゃないか」と言うと、
「軍国主義だ。交戦派だ」と言われて、メディアに
よって国内の分裂を計られています。

ですので、どんどん弱体化していきます。
日本人が 1 つになろうということがなかなかでき
ないという状態なのです。

一方、中国は個々の戦闘、つまり銃撃戦とかそうい
うものがあまり強くないです。
大陸の戦闘でも、シナ事変においても、日本は中国
兵を各地で破っていました。
中国軍の方は、ドイツやアメリカから武器とか要塞
を造ってもらって、大量に兵器を持っていたのです
が、国民党軍を日本はことごとく破りました。

しかし、戦争は強いのです。
戦争というのは、何も戦闘だけで決まるものではあ
りません。
本当に国家の補給とか、それから外交戦とかどの国
のサポートを受けるのかとか、そういったことでも
決まってきます。

ですので、中国というのは戦闘には弱いけれども、
戦争にはまあまあうまくやるのです。
日本人の場合は、個々の戦闘はめちゃくちゃ強いで
す。日本の兵士は本当に強いです。

ところが、上の方に行けばなぜか分からないですけ
れども、外交戦などを含めた戦争やそういった争い
が弱くなってしまうというところがあります。
そういったものを、まず我々が自分たちの強さ、そ
れから弱点を理解するということなのです。

軍事にしてもそうなのです。今まで陸、海、空とい
うふうに分けていましたけれど、そういう領域の差
もなくなってくるのではないでしょうか?

実際に自衛隊でも統合運用というものが始まって、
これは私は良いことだと思います。
それもだんだん時代が変わってきて、ここまで超限
戦という時代になってきますと、いろいろとそうい
った分け方自体が逆に行動を阻害してしまうのでは
ないかということがあります。

ですので、とにかくそういった意味では、まずはこ
の超限戦を勉強するとき、それから今の現実を勉強
するときに、感情論を持ち込まないということと、
それから冷静に分析をするというところに重きを置
いていきたいなというふうに思っております。


---------------------------------------


「そりゃ負けるよな」と私は思うのですけれど、
案の定負けてしまったということなのです。
では、これに対してどのようにすればいいのでし
ょうか?

例えば、私はこれを華僑の人間にも言われたのです
けれども、「中国人1人対日本人1人が競争すれば
中国人が勝つ。あらゆる方法で相手をやっつけよう
とするから。しかし中国人10人と日本人10人が集ま
ったら、絶対に誰も日本人には勝てないんだと言う
のです。

ですので、中国というのは戦闘には弱いけれども、
戦争にはまあまあうまくやるのです。
日本人の場合は、個々の戦闘はめちゃくちゃ強いで
す。日本の兵士は本当に強いです。

ところが、上の方に行けばなぜか分からないですけ
れども、外交戦などを含めた戦争やそういった争い
が弱くなってしまうというところがあります。
そういったものを、まず我々が自分たちの強さ、そ
れから弱点を理解するということなのです。


--------------------------------------

(私見)

ただでさえ長くて不評かもしれない(苦笑&💦)
アモリ通信。丁寧にお伝えしようとすれば、クドク
なってしまいます。


とにかく、1990年代の日中関係と2020年代の日中関
係は明らかに逆転しているということを、日本人ひ
とりひとりが自覚し、中国に対する警戒心を高める
べきと私は思います。

こういう表現では、親中派の人からは、コイツはタ
カ派だなと思われるかもしれませんが、政治的に敵
を打ち負かす長期戦略なら、少なくともノーテンキ
日本よりも中国の方が、私には一枚も二枚も上手に
思えてなりません。


決して、日本が将来、今の香港のようになってほし
くありません。


所詮、核戦争で人類は滅びる。そういう予想もある
かもれませんが、これからの国際戦争は正に
      「超限戦」
でもあるのです。


日本は必ず復活する、と、暢気に楽観論を唱えてい
るだけではなく、相応の努力を積み重ねるべきだと
思います。

◎◎さんは、「超限戦」という言葉を
御存知だったでしょうか。
中国の脅威というものを、具体的に感じておられる
でしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

------------------------------------------------

[引用許諾]メルマガへの感想など引用させていた
だく場合があります。
[著 作 権]このメールマガジンは著作権法で守ら
れています。
執筆内容については注意を払っておりますが、
あくまでも発行者の経験に基づくものであり、
内容を保証するものではありません。

[アモリ通信の登録は]
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=UHSedhc
[メールアドレスの変更を希望される場合には]
https://1lejend.com/stepmail/edit.php?no=xxwwsh
[メールマガジンが不要なら解除]
https://1lejend.com/stepmail/dela.php?no=xxwwsh

---------------------------------------------

Copyright(C)2019 SILマネジメントCo.,Ltd
All Rights Reserved.

 

 
 
 

お問い合わせ・ご相談

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SILマネジメント株式会社

お問い合わせ・ご相談はこちら