【アモリ通信339:数字は人格】 20211110

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「数字は人格」です。

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 数字は人格  小山昇

 できる人は、どんな数字を見て、
 どこまで数字で判断しているか

 9割の社長が見ない B/Sの中に宝がある!
経営は現金に始まり、現金に終わる!
 お金を持っている社長だけが”人格者”

   ダイヤモンド社   1500円+税

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 小山昇氏の書籍はアモリ通信でも度々紹介させて
頂いています。
 今回は同書の中で、ごく一部の「3つの話題」を
まとめてみます。

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ごく一部とはいえ、いつものように全体像を明確に
するために「目次」の主たる部分を記載します。

プロローグ 数字が人格、お金が愛
第1章 会社の命運は「キャッシュ」が握っている
第2章 銀行から無担保・無保証で借りる
                 3つの方法
第3章 社長は「B/S」のココだけ見ていればいい
第4章 赤字から黒字へ!
   「数字は人格」でV字回復
第5章 社員を「数字」で育てる

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第2章 銀行から無担保・無保証で借りる
                 3つの方法

〇 なぜ”根抵当権”は危ないのか P73~~P75

・銀行から借金するとき、多くの会社は銀行に土地
 や定期預金を担保として提供する。
・借金を返済できなければ、銀行は差し出された資
 産を現金化して回収するので、銀行はどう転んで
 も取りっぱぐれしない仕組みである。
・ここまでは普通の社長も理解している、しかし  
 「差し出した担保についているのは”抵当権”で
 すか? ”根抵当権”ですか?」と聞くと、とた
 んに雲行きが怪しくなる。
・抵当権は、借入1回ごとに担保に対して設定され
 る。2000万円を借りるときに2000万円の土地を
 担保で差し出す。このとき土地についたのが抵当
 権なら、2000万円を返済した時点で抵当権は解除
 される。
・一方、根抵当権は1回限りではなく継続的なもの
 である。2000万円の土地に根抵当権をつけると、
 2000万円を借りて返済したあとも、新たに抵当権
 を設定することなく2000万円を借りられる。
・銀行は「借入れのたびに担保の手続きをするのは
 大変で、印紙税もかかる。根抵当権にしましょう
 」と言う。多くの社長はコロっとダマされる。
・銀行の言葉にまんまと乗っかると痛い目に遭う。
 借りたいお金が2000万円でも、銀行は次のように
 誘ってくる。
 「この土地は1億円の価値がある。全部に根抵当
 権をつけましょう。限度額を1億円にしておけば、
 あとから追加で融資を受けたいときも便利です」
・根抵当権を設定しておけば、ほかの銀行はその土
 地に2番抵当権しか設定できない。銀行が根抵当
 権を勧めるのは、他行に顧客を取られないように
   するためです。
・「別に他行から借りなくても構わない。根抵当権
 を設定した銀行から借りられるのだから問題ない
 」そう考える社長は認識が甘い。
・1億円の土地に根抵当権をつけ、2000万円を借り
 た場合、無知な社長は「あと8000万円借りられる
 」と考えるが、それは会社の業績が良い時に限ら
 れる。業績が悪化して返済が滞りそうになったら
 銀行は貸さない判断をする。
・私ならこうする。
 1億円の土地があって2000万円借りたいなら、土
 地を分筆(一筆の土地を数筆の土地に法的に分割
 する)して、2000万円分だけ抵当権をつけます。
 残りの8000万円分は、いざというときに担保とし
 て活用する。手間とコストをかけても、その方が
 安全です。

〇 「当座貸越」も危ない     P75~~P76

・担保リスクという意味では、よくわからないまま
 「当座貸越」を使っている社長も危ない。
 小切手や手形の決済に使う会社の口座を「当座預
 金」という。当座預金には、当座貸越という仕組
 みがある。口座残高が足りなくて決済できないと
 き、銀行が一定額まで一時的に立て替えてくれる
 仕組み。
・ただ、当座貸越にも担保は設定されている。一時
 的に立て替えてもらったお金を返済できなければ
 担保に入れた土地は銀行のものになる。
・当座預金口座を開設したとき、そのリスクについ
 て社長は説明を受けている。だから口座を開いた
 本人は危険性が分かっている。
・でも、心配なのは、先代が亡くなって会社を継い
 だ2代目以降の社長です。
・会社を急遽引き継いだ2代目は、社長交代の慌た
 だしさからか、細かいところを確認せずにポンポ
 ンとハンコを押してしまう。その結果、当座貸越
 の怖さを知らないまま「便利な仕組みじゃないか
 」と使ってしまう。
・いざ返済に困ってから「本当は担保がついている
 」と知ってもあとの祭り。大事な土地を失うこと
 になっても、銀行が悪いのではない。無知だった
 自分が悪い。
・もちろん担保を付けないで済むんら、それがベス
 ト。「この会社は約束を守る会社だ。信用できる
 」と銀行に評価されれば、担保や保証を外すこと
 可能である。
・「担保や保証なしに借金できない」は昔の話。
 銀行とのつき合い方を間違えなければ、無担保、
 無保証でお金を借りられる。

第4章 赤字から黒字へ!
   「数字は人格」でV字回復  P128~~P130

〇 赤字は「事業承継」の千載一遇のチャンス

・赤字になれば自社株の評価額が下がって、事業
 承継しやすくなる。 
・会社は株主のもの。オーナー社長が会長に退き
 子どもを社長にしても、株主が親なら会社はや
 はり親のもの。いずれは株を子どもに譲渡して
 名実ともに子どもをオーナー社長にしたいもの
 です。
・事業が好調なときの株の譲渡は評価額が高いた
 めに莫大な資金と税金がかかりますし、銀行か
 らの借入れも発生する。借入は会社を守ったり
 成長させたりするために行うべきで、単に税金
 を払うために借りるのはもったいない。
・ならば、赤字で株の評価額が下がったタイミン
 グでやればいい。赤字は事業承継の千載一遇の
 チャンスです。
・武蔵野は第45期のとき、持ち株会社をつくり、
 私が持っていた株の2分の1を娘に譲渡した。
 株の評価額は1円。娘は半分の10万株、10万円
 で持ち株会社の筆頭株主になった。
・株の評価額は、計画的に下げた。3期前に大き
 く黒字を出して銀行から多額の借入れを行い、
 その後、2年半かけて業績を意図的に赤字にし
 た。戦略的に評価額が1円になるように、P/L
    やB/Sを変えていった。
・事前に銀行から資金を調達していたので、運転資
 金は問題ない。税務署は「継続性の原則」で判断
 し、3期連続債務超過なら、租税回避にならない。
 無事に事業承継の一歩を踏み出した。
・その後、法律が変わり、私は「黄金株」の存在を
 知った。その際、残りの株式を持ち株会社に譲渡
 したが、業績がよかったから、5億円を要した。
・じつは、私は株主総会の議決を拒否できる黄金株
 を1株だけ持っている。これがあるから、娘は父
 ちゃんをクビにできない。親子喧嘩しても大丈夫
 です (笑)
・短期間で事業承継できたのは、株式の評価が瞬時
 にわかるプログラムを開発した保険サービスシス
 テム株式会社(東京都、保険媒介代理業)の橋本
 卓也社長に依頼したからです。
・事業承継には何十も手法がある。このプログラム
 を使って私に最適ルートを教えてくれたので、私
 も「正しく」かつ「早く」決断できた。

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 小山昇氏のように、実際に数百名の社員数の会社
を経営し、複数の事業を成功させている経営者で、
なおかつ経営コンサルタントとしても活動されてい
る方のアドバイスは、極めて実務にそった現実的な
判断だなといつも感服してます。

ただの経営コンサルタントは到底、こういう人物に
は敵わないでしょう。
(お付き合いさせていただくのは、ちょっと・・💦
ではありますが・・・💦💦💦・・・)

   ドカ~~ンと雷・・・💦×∞

もちろん、企業規模や職種に応じた、その人が活躍
しやすいポジションや環境がある、という私なりの
考え方からすれば小山昇氏も同じだとは思います。

超大企業や超零細企業には小山昇氏は向かない、
などとまたまた、言わなくてもいい下らないことを
言っていたら、出来り禁止かな・・・💦

そうは言え、定期的に小山昇氏のいくつかの書籍を
繰り返し読み直している私です。

◎◎さんは、根抵当権や当座貸越に関する
今回の内容はご存知だったでしょうか。
また、黄金株の存在も御存じだったでしょうか。


ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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