【アモリ通信323:情と理】 20210721

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「情と理」です。

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 盛和塾23  平成9年10月 通巻23号

塾長講話  
 第20回  西郷南洲と大久保利通に学ぶ
 
 経営に必要なのは、“情と理”の二面
 両極端をあわせ持つことが肝心である

         (P2~~P13の内P12,P13)

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今回は、私が私淑する人の一人、稲盛和夫氏からの
学びです。

稲盛和夫氏と同じく、私も鹿児島生まれ育ちです。
同氏の実家は、私が生まれ育った町と直線距離で
1㎞くらいのものと思われます。
しかし、私とは約20年の年齢差がありますし、郷里
の偉人といっても、「別世界」の人であり、特に親
近感がある訳でもありません。

ただ、同氏が西郷隆盛と大久保利通を例に出して説
いていることが全くというか腑に落ちるものですか
ら、今回は上記の記事の中からその部分をご紹介し
ます。

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私も実は、大学を出るころまでは冷酷非情な一面を
持っていませんでした。ところがたまたま京都に就
職したものですから、論理的な冷酷さの必要性を思
い知らされました。

京都というのはたいへんしたたかな町で、千二百年
もの間民衆が生き続けできたのは、平安時代から源
平の戦い、応仁の乱に続く戦国時代、信長・秀吉の
時代などいくたびも戦乱を経験しながら、誰が天下
を取ろうが関係なく、自分たちの暮らしを守ってき
たからです。権力側に何が起きようとも、格子の奥   
から通りを眺めては、しっかりと自分たちの生活を
守る知恵を持っていたのです。したがって、一見お
となしそうにみえても、面従腹背な面、腹黒い面も
あわせ持っていて、必ずしも権力に同調はしません
 そういう背景があればこそ、革新知事が何十年も
続いたわけで、ある面では反権力であり、またイン
テリなわけです。そういうところへ、私のような西
郷南洲的なざっくばらんな性格の者が仕事をします
と、「お前、アホか」と馬鹿にされるわけです。

最初に就職した会社の研究室で、私には助手がいま
した。彼は大学に行っても優秀な成績を収められる
くらい切れる人で、家が貧しかったために働いてい
たのですが、良く言えば賢く、逆な見方をすればニ
ヒルな人でした。ある日、彼に実験を任せて帰って
みると、検査値など私の思ったとおりだったので私
は「やった!」と飛び上がって喜びました。ところ
が彼は冷ややかな目で私を見つめるばかりで「お前
も喜べ」といっても、シラッとしているばかりです

 そういうことが何度かあったあと、彼はぼそっと
「なんと軽薄な・・・」と言ったものですから私は
怒りました。すると彼は、「あなたをみていると、
実験がちょっとうまくいくとすぐに飛び上がって喜
ぶ。だいたい、大の男が飛び上がって喜ぶなんてこ
とは一生に一度もないはずですよ。なのにあなたは
月に何度も飛び上がって喜んでいる」と言ったので
す。私は、それこそ冷や水をぶかっけられた思いで
した。

 私は彼に「君はそうやって私のことを軽薄だとい
うが、感激とか感動というのはとても素晴らしいこ
とだ。小さな研究室であっても、感動があるからそ
れがエネルギーとなって次の研究の励みになる。さ
さやかなことにでも喜びを感じることのできる人生
というのは、幸せなことなんだ」と言っても、結局
は少しも同調してくれませんでした。

 そのときに私は、京都の人のしたたかさというか
冷淡さを知ったのです。そして、このままでは人を
引っ張ることはできない、まして事業を行うなんて
とても無理だと思いました。そもそも「お前、アホ
か」と腹の底では軽蔑されているわけですから、尊
敬させることもできません。そこで私は、「よし、
それならひとつ自分も京都のしたたかさを学ぼう。
もともと西郷的な明るさはあるんだから、それはお
いといて、京都の人が持つ論理性と合理性を徹底的
に学ぼう」と考えました。それ以来、私の人間性は
段々と変わっていきました。

 そのような私の考えが変化をはじめている頃、鹿
児島の中・高校の校長先生の研究会で次のような主
旨の講演をしたことがあります。


 鹿児島の教育においてはぜひ、大久保利通の偉さ
をおしえてやってください。鹿児島の人はとにかく
都会に出ても元気はいいが粘りがありません。人柄
はいいし、馬力もあって調子はいいのですが、長続
きせずにすぐにケツを割ってしまいます。だから、
実業界でもどこでも成功しないのです。もともと、
西郷さん的な明るさはあるんですから、大久保さん
の論理的、冷酷とも思える忍耐力を教えていただく
ことが大切だと思います。

 私の場合はたまたま京都という地に就職し、大久
保的なものの考え方、つまり論理性、合理性の大切
さを思い知らされました。そして、大久保がいたか
らこそ近代日本ができたのだと気付かされました。
 私は、鹿児島では大久保的な人物は稀で、それこ
そ突然変異みたいなものだと思います。


 参加者の一人が、「大久保は薩摩の”芋づる”を
排したといわれますが、稲盛さんにもそんなことは
ありますか」と質問され、私は次のように答えまし
た。

 「たくさんあります。ある日突然、鹿児島から電
話がかかってきて、秘書が『ちょっと・・・いま忙
しくて出られないのですが』と伝えると、『何言う
とるんじゃ」。小学校の〇〇の友だちじゃ』という
ものですから仕方なく電話に出ても、さっぱり記憶
がありません。また、断り切れずに会ってみても、
誰だかさっぱり分からないおじさんばっかりです。
しかも、その頼みというのがへんちくりんなものば
かりです。それでお断りすると田舎に帰って『あい
つも偉くなりすぎて、生意気になったもんだ』と言
い触らすわけです。
西郷の言うとおり、そういうときこそ”些とも
私を挟みて済まぬもの也”でそういうおじさんたち
を登用していたのでは会社なんていっぺんに駄目に
なってしまいます。大久保は、そのことが分かって
いたからこそ、いくら冷酷非情と言われようと、悪
しき習慣の”芋づる”を排したのです。


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『そういうおじさんたちを登用していたのでは会社
なんていっぺんに駄目になってしまいます』


もう3年前になります。NHKの大河ドラマは「西郷
(せご)どん」だったかと思います。

あのドラマの中で、大久保が「薩摩(鹿児島)の人
間は、なんかあったらすぐ、カァ~っとなる。そん
な人間を政府の役人に登用できるか!」

ちょっと言葉、表現は違っていたかもと思いますが
そういう主旨の発言があったか、何かで読んだか、
記憶しています。

鹿児島生まれ育ちの私は、この言葉に「無条件降伏
」して納得しています (苦笑&💦)

しかし、大久保利通のような人物が、鹿児島のよう
な風土から「突然変異」のように生まれたのも事実
です。

西郷と大久保に感化されて、稲盛和夫という稀有の
経営者が生まれ育ったのも事実です。

どこで生まれ育とうが・・・「違う人は違う」ので
しょう (笑)


今回のテーマは「情と理」です。
この二つを持ち合わせるに越したことはありません

しかし、そのどちらか片方しか持てないとしたら、
どちらを優先すべきでしょう。

経営者なら・・・・・・・「理」でしょうか?


またまたツマラン奴といわれそうな (苦笑&💦)

ワカットラン ノハ アンタ ノ ホウ ダロ!!

おいおい、またまた、言わんでもいいこと言うんじ
ゃないよ!!

それでも・・・・・・


◎◎さんは、「情と理」のふたつの要素を
少なくとも「経営者」の立場であればどう考えます
か。
   情を優先する
   理を優先する
   どちらも同じくらい
   状況により使い分ける
   そんなモン知るかっ!!

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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