【アモリ通信312:ワークマン】  20210505

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「ワークマン」です。

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 「経営者が真面目過ぎるから失敗する」

 10期連続最高益! アパレル界の風雲児
 ワークマンはなぜ社員を管理しなくても売り上げ
 を伸ばせるのか?

 日経トップリーダー  2021.3
P15~~P23

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〇 「低価格と」「高機能」を武器に作業服専門
  チェーン、ワークマンの快走は続く。
  2020年3月期のチェーン全店売上高は1220億円
  (前期比31.2%増)、経常利益207億円(同
   40.1%増)、純利益134億円(同36.3%増)
   今期、純利益ベースで10期連続最高益を見
  込む。コロナ禍でも客数は2ケタ増。すべての
  都道府県で既存店売上高は前年を上回る。


◎ 土屋哲雄専務ロングインタビュー

 「経営者が真面目過ぎるから失敗する」


* データにゴミがない

・店舗の坪数は全店100坪で。品ぞろえは97%
 共通です。価格は980円、1900円、2900円、
 3900円、4900円の5つのプライズにほぼ集約。
 定価販売で、値引きはしません。
 標準化の良い点は、データにゴミがないことです
  全店舗が同じ条件ですから、全国902店から無
 作為に20店抽出するだけで、十分かつ有効なデ
 ータが取れるというわけです。

・100年の競争優位を築くためには、無理なく続け
 られることが需要です。だから優れた人は必要
 ない。「凡人の凡人による経営」頑張らないこと
 を前提にする。そうでないと100年も続かないで
 しょう。

* 社長も凡人でいいのですか。

・ トップこそ凡人でいい。会社に突出した人は
 要りません。突出したリーダーで伸びた会社は
 100年続かないと思います。
  特に、我々のような「第2世代」はいわば脱力
 の経営、組織で力を抜いて勝つ方法を考えること
 が大切だと思います。


* あれもこれもやらない

・日本人は真面目過ぎるのです。真面目だから業
 績を伸ばそうとして、あれもこれもやらなけれ
 ばと思い、たくさんの目標をつくり、期限を定
 め、ノルマで社員にプレッシャーを与える。
・日本企業の生産性が低かったり、イノベーショ
 ンが起こせなかったりするのは、余計な仕事を
 やりすぎているせいだと思います。
・分かりやすい例でいうと、「それは私の仕事で
 はありません」と言っていいのです。同僚が休
 んだら、その仕事をカバーしなくていい。同僚
 が次に出社するまで放っておくことです。


* 目標は少ないほうがいい

・「3年で達成しよう」などと言うが、必ず3年で
 やらないといけないのか。経営者も本音では
 「半分は実現しないだろう」と思っているので
 はないでしょうか。
・ちなみにワークマンの目標は「客層拡大」。
 これだけです。1つしかないから社員は集中し
 て取り組むことができ、成果も上がりやすい。
 目標が多すぎたり、難易度が高すぎたりすると
 「これは無理だ」と思い、頭の良い人ほど早く
 諦めてしまいます。

* 2年かけてヒアリング

・実はワークマンに入社して2年ほど、私には決ま
 った仕事がありませんでした。その間、何をして
 いたかと言えば、若手のスーパーバイザーなどに
 ひたすら同行していました。
  目的は店舗視察ではなく、社員がなにをやりた
 いのかをヒアリングすることです。1日中、営業
 車に同乗するので、結構腹を割って話せます。
 通算100人以上に話を聞いたでしょうか。
  そのときに感じたのは、社員も作業服だけでは
 限界があると気づいていることでした。アウトド
 アウエアの領域に客層を広げたいというのは、
 私が描いた戦略ではありますが、社員みんなの願
 望だったのです。このため、社員のやる気を引き
 出しやすかった。

* 2年の年月を費やし、社員に地道に話を聞いた
 ことが、新たな戦略につながったのですね。

・ やはりそれぐらいの時間は必要です。大体、も
 う一つのブルーオーシャンをつくるなんて簡単に
 できっこありません。
  難しい問題をノルマにして、タイムスケジュー
 ルを組んで、マイルストーンを出してやろうとす
 ると失敗します。
  周囲の声を聞きながら、仮説検証でいろいろな
 実験をして、結果が良かったら前に進む。そんな
 やり方でいいのです。期限に追われるから諦めて
 しまう。期限がなかったら、とことんやるもので
 す。だからワークマンでは、仕事に期限を設定し
 ません。 


* 期限を設定しないと、納期が遅れたり、いつま
 でもやらない社員がいたりするなど、仕事に支障
 が出ませんか。

・ 期限がないために困ったことはありません。想
 定以上の時間がかかることはなく、ほとんどの社
 員が許容範囲でやってくれます。
  社員はのびのび働いています。私はいつも「残
 業するくらいなら期限を延ばせ」「仕事で体を壊
 してはいけない」と話しています。
  会社を変革させるには、社員の力が必要です。
 私は社員にストレスを与えないことが、企業を永
 続させる条件の1つだと思っています。だから期
 限もないし、進捗管理もしないのです。


・ 例えば、現在、画期的なAI(人工知能)を活用し
 店舗から本部への完全自動発注システムをつくっ
 ています。
  担当者は早く導入したがっていますが、私は「
 そんなに急いでどうする」とブレーキをかけてい
 ます。「それができたからといって、会社の業績
 が2倍になるわけではない。時間をかけていいか
 ら完璧なシステムをつくってくれ」と。伝えてい
 ます。会社が求めているのはスピードではなく、
 クオリティだからです。


* そもそも「社員にストレスを与えない」という
 発想はどこから生まれたものなのですか。

・自己否定ですよ。すべては前職の商社での失敗体
 験です。休むのは元旦だけ。朝6時半から夜11時
 までずっと会社にいたほど猛烈に働いていました
  ただ、今振り返ると、部下にストレスを与えま
 くっていました。部下を急かして、プレッシャー
 をかけていましたから。そういうやり方ではうま
 くいかないのです。


* 小売りでは一般的に、その日中にレジを締めま
 すよね。

・ 従来の小売りの慣習であって、その日中に締め
 なければいけない理由はありません。その作業で
 帰宅が1時間遅くなってしまいます。それより早
 く帰ってくつろいでほしい。だから閉店後はレジ
 の引き出しを抜いて、金庫に保管したらおしまい
 です。
  レジ締めは翌日の午後2時。比較的手が空いて
 いる時間帯に、前日午後2時以降の売上を計算し
 ます。
  開店も、5分前に来てオープンします。当然、
 品出しはしていません。品出しは店を開けてから
 すればいいのです。開店直後は来店客も少ない。
 来るのは職人がほとんどで、自分の欲しい商品の
 棚に行って、1分で買って1分で帰ります。段ボー
 ルだらけの売り場でも誰も気にしません。

* 私は50%間違っている

・ コロナ禍で現場に足を運べない今、消費者行動
 にどんな変化が起きていのるか全く分かりません
  社員に「私のやることは50%間違っている。私
 の間違いを正すのが良い部下だ」と伝えていたら
 社員もどんどん意見を言うようになってきました

○ 取材を終えて

・ワークマンでは、「機能と価格にこだわる」とい
 う軸があり、することとしないことがはっきりし
 ている。

・注目企業、ワークマンから何が学べるか。手始め
 に、やるべきことを定めて、不要なことを排除し
 ていくことはそう難しくないはずだ。


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(私見)

 このご時世に「10期連続最高益!」という事実は
ただただ、褒めるしかない、学ぶしかないと思いま
す。一方、
「それは私の仕事ではありません」と言っていいの
です。同僚が休んだら、その仕事をカバーしなくて
いい。同僚が次に出社するまで放っておくことです
」  な、コト言える業界はいいよなとも思います
                   (笑)

松下幸之助の名言で「参考にするのはいい。しかし
真似をしたら失敗する」という言葉を思い出しまし
(^^♪。

まぁ~そういう茶々を入れるのは程々にするとして
も、「トップこそ凡人でいい。会社に突出した人は
要りません」「私は50%間違っている。私の間違
いを正すのが良い部下だ」

全く、ご立派です。

しかし、ワークマンでこの人に頭が上がる人は・・・
この人は専務だから、社長だけかな???。
と、またまた茶々を入れてしまいました (苦笑)

トップの強烈なリーダシップがあってこその
     「10年連続最高益!」
ではないでしょうか。

◎◎さんは、土屋専務がおっしゃるように
「トップこそ凡人でいい」と思われるでしょうか。
実際は、この人の強烈なリーダーシップが好業績
をもたらしているのではないかと私は思うのですが
如何なものでしょうか?

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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