【アモリ通信308:統計のウソ】  20210407

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「統計のウソ」です。

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統計はこうしてウソをつく

 だまされないための統計学入門

    ジョエル・ベスト 著
         林 大 訳

 TOPPOINT FEB.2021 P39~~P42

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 TOPPOINTはちょっと難しい記事が多すぎる
 のではないか。
 最近、少しそう感じるようになり、2021年
 3月からはしばらく購読を休止して、他の月刊誌
 にしてみることにしました。
 今回は、当面のTOPPOINTからの最終号です。

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〇 武器として用いられる統計

・「嘘には3つある。普通の嘘と、真っ赤な嘘と、
  統計だ」

● 論点の裏付けとして使われる統計

・売春婦の数については多数の統計があった。例え
 ば1866年、ニューヨークのメソジスト教会は、
 同市には売春婦が1万1000~~1万2000人いると主張
 した。また、5万人いるとの推定もあった。
  一方、警察などはもっと低い推定値を出してい
 た。例えば、1872年の警察の報告によると、売春
 婦は1223人しかいなかった。
  売春に反対する改革論者は、大きな数字を使っ
 て世間の怒りを呼び起こそうとした。これに対し
 て警察は、売春婦は比較的少ないと反論した。
 (警察がきちんと仕事をしているという証拠だ)
  このように異なる立場の人が自分の論点を裏づ
 けようとする際、統計が武器として用いられた。


● 数字で嘘をつく

・活動家や記者など問題を宣伝する人は、統計を
 武器として使う。人々の関心をある問題に引き
 つける。あるいは問題から関心をそらす数字を
 選び、提示する。この傾向を表現した古い言葉
 がある。
 「数字は嘘をつかなくても、数字でウソをつく
 者はいる」

・銃規制論者は銃で殺される子供の数を伝えるし
 銃規制に反対する人々は銃で攻撃から身を守っ
 た市民の数を上げるだろう。どちらの数字も正
 しいかもしれないが、銃規制を論じる人々の大
 半は、自分の立場を支える統計しか提示しない

〇 統計を見る眼

① 誰がこの統計を作ったのか

・誰が作成者であるかを問う時、ある数字を出し
 た特定の個人よりも、その人が統計をめぐる社
 会的ドラマの中で演じる役割に関心をもつべき
 だ。
  その統計の出所は、ある社会問題への関心と
 懸念を呼び起こそうとしている活動家なのか。
 あるいは社会現象を日常的に記録しており、
 数字が示す事柄に利害関係のない公職者なの
 か。

② この統計はなぜつくられたのか

・統計を作成した人がどういう人であるかは、
 しばしば動機を探る手がかりとなる。

・一般に活動家は自分の主張を宣伝し、社会問
 題に関心を引きつけようとする。だから、活
 動家は大きな数字を好み、そういう数字を掲
 げる可能性が高い。

・一方、小さな数字を好む人もいる。前述した
 ように、ニューヨーク市警当局は、自分たち
 がきちんと務めを果たしている証拠として、
 売春婦がわずかしかいないことを示す数字を
 出した。

③ この統計はどのようにつくられたのか

・作成者が、どのようにしてその統計に達した
 のかを考えなければならない。

・社会統計はすべて、誰かがつくるものである
 ということ、社会統計を作成する人は皆、何
 かを証明したいと思っていることを理解すれ
 ば、統計をつくり出す方法こそが重要である
 ことがはっきりする。

〇 おかしい統計の根源

・統計をつくる方法には、しばしば欠陥がある
 おかしい統計が生まれる原因は、次の4つで
 ある。

① 当て推量
  新たな社会問題に関心を引こうとする活動
  家は、しばしば、よい統計がないこと気づ
  く。 だから、その社会問題の規模を記者
  などに訊ねられると、活動家は普通、当て
  ずっぽうで言うしかない。彼らは新たな問
  題は重大だと心から信じているので、見積
  もりは大きめになりがちだ。

② 定義
  ある社会問題について語ろうとすると、必
  ず何らかの”定義”が絡んでくる。
   性暴力を定義するとしよう。例えば、「
  性暴力とは、性器の挿入をともなう強制的
  な性的接触である」は、狭い定義である。
   一方、「性暴力とは、相手の同意に基づ
  かない性行為すべてである」は、広い定義
  である。当然、広い定義を用いれば、ある
  問題の規模を大きく見積もることができる 

  社会問題についての統計に出会った時に立
  てるべき問いは次の2つである。
   1つは、その問題がどう定義されている
  か。もう1つは、その定義は妥当なものか、
  だ。

③ 計測
  統計を出すには、何らかの形で物事の数を
  数える必要がある。この計測を行うには、
  どう数えるかを決めなければならない。
   世論を調査する人や活動家は、質問の言
  い回しが結果を左右することを知っている
   普通、活動家は、自分の立場に幅広い支
  持があることを証明しようとして、人々が
  望み通りの回答をするような言い回しで質
  問をする。

④ 標本抽出
  統計学の専門用語で、あらゆる事例の集合
  全体を”母集団”、その母集団を代表する
  ものとして選ばれ、調べられるいくつかの
  事例の集まりを”標本”(サンプル)とい
  う。社会統計はほとんど常に、この標本か
  ら一般的状況を推測する。 (中略)

  上述したことから、よい統計とは次のよう
  な基準を満たすものであることがわかる。

  第1に、よい統計は”当て推量”以上のも
  のに基づいている。統計で立てるべき最も
  基本的な問いは、どうやってその数字に達
  したのか、だ。
  第2に、よい統計ははっきりした妥当な
  定義に基づいている。どんな統計も、その
  主題を定義していなければならない。
  統計を提示する人は、その統計を作成する
  のに用いた定義を説明できなければならな
  い。
  第3に、よい統計は妥当な計測方法に基づ
  いている。統計を提示する人は、その社会
  問題をどうやって計測したのかを説明でき
  なければならない。
  最後に、よい統計はよい標本に基づいてい
  る。統計はほとんどすべて、事例の標本か
  らある母集団の一般的性質を推測する。だ
  から、標本を選んだ方法を説明しなければ
  ならない。   


〇 突然変異統計

● 統計の意味を変える

・突然変異統計の発生の仕方としては、ある
 数字の意味を変えるというものがある。

・例えば、「米国のローマカトリックの司祭
 のうち、6%が、成人してから未成年者に性
 的関心を抱いたことがある」という推定があ
 る。(中略) この主張はしばしば受け売り
 され、その過程で少なくとも4つの重要な点
 で変形した。

・第1に、この数字を受け売りした人の中には、
 これが推定値であるのを忘れ、しっかり確認
 された事実であるかのように言う人がいた。

・第2に、推定値は心理学的治療を求めた司祭の
 標本に基づいていたのに、この心理学者は結論を
 すべての司祭に一般化してしまった。

・第3に、推定値は、実際に行動を起こした人の数
 ではなく性的魅力を感じたことのある人の数に
 関するものだったのに、この数字を受け売りした
 人はしばしば、すべての司祭の6%が未成年者と
 性交渉をもったかのように言った。

・第4に、未成年者が「子供」と言い直された。
 論者たちは、司祭の6%が小児性愛者だと論じた
  かくして、「治療を受けた司祭の6%が未成年
 者に性的魅力を感じたことがある」という推定
 が、「すべての司祭の6%が子供とセックスを
 したことがある」という事実に変形してしまっ
 た。  (以下略)


● 突然変異統計の根源

・突然変異統計は、ひとたび流布すると、打ち消
 すのが難しい。人々が立ち止まって数字を批判
 的に検討する可能性より、受け売りする可能性
 の方がずっと大きい。統計が劇的に見える場合
 は特にそうだ。劇的であるがゆえに、受け売り
 され、数字オンチが批判的思考を妨げるのであ
 る。

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昨年から続くコロナ禍以来、メディアでは毎日の
ように「統計」が示されています。
 何気なしに、ふ~~ん、そうなのか、と数字を
鵜呑みにしてしまうのですが、よくよく考えてみ
ると、果たしてその数字は「事実」「現実」なの
でしょうか。

ある一定の、「目的」「主旨」にそって「加工」
されたものかもしれません。

話は違いますが、そもそも「歴史は勝者によって
書き換えられたもの」ともいいます。

コロナに話を戻すと、少なくとも素人の私でも
「PCR陽性者 = コロナ感染者」という報道
には疑問を感じています。

そうはいえ、マスコミや政府そのものが
「コロナは大したことはない、普通の風邪ですか
ら、何もかもを、いつものように普通にしましょ
う」などと言える訳もなく、リスクマネジメント
上、大げさに騒ぎ立てるのも致し方ないのかなと
思う次第です。なぜなら、何もしなければ、やは
り、現状より、重篤化する人は多く、医療の崩壊
も現状より厳しいものになっているでしょうから


陰謀論が少々好きな私は・・(不謹慎ですが)・
コロナ禍も人口調整の世界戦略の一つではないか
と勝手に思案しています。

これから高齢化に向けてまっしぐらに進む年代の
一人である自分ですが、
  「生きてるけれどもベッドの上」
  「生きてるけれども意識はなし」
そういう超高齢者の割合が益々増えていったとき
社会は成り立っていくのでしょうか。

「人生100年時代」とは大いに結構なことであり、
今の20代の人々は、普通に100歳までは生きるとも
言われます。しかし、それは、決して
    「ただ生きてるだけ」
ということではなく、「健康で元気である」という
前提の元に許されることではないでしょうか。

90歳以上の超高齢者で何の生産性もない状態になっ
てしまった人が何十億人も存在する地球。そういう
現実がありうるでしょうか?

オイオイ、程々にしときましょう (💦💦💦)

オフィシャルでこんなことを言っていたら、
例の如く、「袋叩き」でしょうね、きっと。

「統計」のテーマとは主旨が異なる話になっている
のかもしれませんが、敢えて言うと、コロナ禍は、
長生きするためには「健康でなければならない」
という当たり前の現実を知らしめ、しかるべき現実
を突きつけるための「世界戦略」だとしたら。

おいおい、コイツはちょっと危険人物だな・・・
でしょうか?


◎◎さんは、新聞、雑誌、TVで示される
「統計」なるものは「客観的事実」として捉えられ
ておられるでしょうか。あるいは、何某かの意図が
込められていると思われるでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

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