【アモリ通信305:中国戦略】  20210317

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「中国戦略」です。

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中国戦略”悪”の教科書

『兵法三十六計』で読み解く対日工作

           上田篤盛 著


   TOPPOINT JAN.2021 P35~~P38

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中国の戦略をテーマにしてご紹介します。
こういうのを出すと「ふ~~ん、この人は親中派
なんだな・・・とかいう印象を与えてしまうのかも
しれませんね。

冗談じゃないよ・・・と言いたいのですが、それは
いつものようにヨコに置いといて、少なくとも日本
は、中国の「強かさ」、もっと言えば「戦わずして
勝つ」という高等戦術、本質論を学ぶべきと考えま
す。

将来、日本が今の香港みたいになったら、トンデモ
ない話です。


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◎  『三十六計』にみる中国戦略

● 瞞天過海 (まんてんかかい)
  
  繰り返すことで敵の油断を誘う

・「瞞天過海」は「天を瞞(あざむ)いて海を渡る
 」と読む。天とは皇帝のことであり、「皇帝を瞞
 いて平穏無事に大海を渡らせる」という意味であ
 る。

・毎年、中国海軍軍艦は、沖縄と南西諸島の間の領
 域を通過し、沖ノ鳥島付近に進出して軍事演習を
 行っている。こうした中国の軍事演習が「尖閣侵
 攻とは全く無関係だ」と誰が断言できようか。
  ひょっとすると、その訓練は尖閣諸島の奪取の
 ための欺騙(ぎへん)であり、瞞天過海の前夜か
 もしれない。

● 囲魏救趙 (いぎきゅうちょう)

  「魏を囲んで趙を救う」と読む

・敵に正面から攻撃を加えることは難しい。それよ
 り、まず相手の兵力を分散させ、その上で攻撃す
 る方がたやすい。これこそが兵法の常套だ。

・毛沢東も自著で「根拠地内長く留まる敵に対して
 は、『囲魏救趙』が有利である」と述べている。

● 趁火打却  (ちんかだきょう)

  「火に趁(つけこ)んで却(おしこみ)を打
  (はたら)くと読む

・いわゆる「火事場泥棒」が、この計略である。
 敵の苦境につけ込み、嵩にかかって一挙に攻め
 立て、決着をつけることを主眼とする。

・2011年3月11日、東日本大震災と福島第一原発事
 故が発生し、日本は危機的状況に見舞われた。
  すると3月19日の香港紙『東方日報』は、日本
 が大震災で混乱している時期に乗じて、「中国が
 釣魚島を奪回するにはコスト、リスクを最小限に
 しなくてはならない。今が中国にとって最高のチ
 ャンスだ」との記事を掲載。まさに、趁火打却 
 を発動せよ、とばかりの論調を展開した。

● 声東撃西  (せいとうげきせい)
 「東に声して、西を打撃(う)つ」と読む。

・東を攻撃すると見せかけて西を攻撃する。つまり
 敵を欺き、敵の予期しないところに主攻撃をかけ
 ることだ。軍事作戦の「陽動」にあたる。

・本計略は、敵が示している攻勢行動に行動に目を奪われ
 ていると、敵の真実の意図を見誤るということを
 示している。政治・外交戦略にも活用される。

● 無中生有  (むちゅうしょうゆう)

  虚偽の事実をでっちあげる

・「無の中から有を生ず」と読む。
 本来はなかった物があるように見せ、その間に着
 実に実態を整える計略だ。いわゆる虚偽の事実の
 「でっち上げ」「はったり」の計略である。

・2013年1月13日の中国海軍による射撃管制用レー
 ダー照射に関して、日本が抗議したところ、中国
 国防部はレーダーの使用を否定し、華春瑩・報道
 官が「日本側の『無中生有』だ」と言い放った。
  同報道官による「無中生有」発言は、中国がこ
 の計略を平素から多用している証左であろう。

● 笑裏蔵刀  (しょうりぞうとう)

  微笑み戦術で相手の警戒心を解く

・「笑いの裏に刀を蔵(かく)す」と読む。
 この計略は、文字通り、表向きは温和で友好的な
 態度で接するが、心の奥底には邪険な企みを持っ
 ており、相手が警戒心を解いたところをついて、
 一気呵成に攻めるというものである。

・中国は強硬一辺倒の対日戦略を2014年頃から修正
 し、首脳会談に応じるなどの柔軟姿勢を示した。
 これは、高まる「中国脅威論」を払拭し、対中包
 囲網を打破するため、中国が平和路線をアピール
 する笑裏蔵刀を発動している証左とも捉えられる

● 借屍還魂  (しゃくしかんこん)

  利用できるものはすべて利用する

・「屍を借りて魂を還(かえ)す」と読む。
 屍とは死んだ人の体だ。死んだ者の名声、血筋
 などを利用して、自らの正当性をアピールし、そ
 れを現在の統治、政策などに活かす計略である。

・転じて、捨て去られているものを再利用する、古
 いものや、すでに消滅したものを復活させて再び
 活用する。長じて、利用できるものは何でも利用
 して、自らの意図を達成する計略と解釈される。

● 調虎離山  (ちょうこりざん)

  我の優位な領域に誘い込む

・「虎を調(あしら)って山を離れしむ」と読む。
 虎は、虎が慣れ親しんだ山の中では捕獲できない
  しかし、虎を山から不慣れな平地に誘い出せば
 虎を捕獲することも可能となる。

・ベトナム戦争では、北ベトナム軍が米軍をジャン
 グルに招き入れて戦略を消耗させた。圧倒的に
 優勢な戦力を誇る米軍も、ジャングルでは”山か
 ら離れた虎”にすぎなかったのである。

● 欲擒姑縦  (よくきんこしょう)

  あえて敵を泳がす

・「擒(とら)えんと欲すれば、姑(し)ばらく縦
 (はな)て」と読む。
 相手の逃げ道を遮断して強引にせめれば、相手も
 必死に反撃し、こちらも体力を消耗する。だから
 相手を完全に包囲して打ちのめすのではなく、敵
 に逃げ道を用意することが重要だ。

● 擒賊擒王  (きんぞくきんおう)

  指導者を籠絡(ろうらく)する

・「賊を擒(とら)えんとすれば、王を擒えよ」
 と読む。
 勝利を収めたいなら、敵の指揮官、あるいは中心
 人物を捕えればよい、という意味。
 この計略は、通常の国家関係においては、有利に
 立とうと思えば、相手国の国家指導者を籠絡すれ
 ばよいということになる。 

● 遠交近攻  (えんこうきんこう)

  遠くの国と同盟を結び、近き国を攻める

・「遠くと交わり、近きを攻める」と読む。
 これは戦国時代の外交戦略である。
 遠くの敵を攻撃するのは補給線が伸びて大変だか
 ら同盟を結んだほうがよい。遠くの国と同盟を結
 んで近くの敵を攻撃すれば、敵の勢力は分散でき
 るので有利に戦いを進められる、というものだ。

● 仮痴不癲  (かちふてん)

  愚かなふりして敵を油断させる

・「仮(いつわ)るも、癲(てん)せず」と読む。
 これは、「馬鹿になったふりをして、相手の警戒
 心をやわらげる」「冷静な計算の上に立って愚か
 なふりをして相手を油断させ、本来の目的を達成
 する」という計略である。

・2010年に中国のGDPは世界第2位になった。にもか
 かわらず、中国は「1人当たりのGDPは発展途上国
 レベルである」との論説を用いる。


● 樹上開花  (じゅじょうかいか)

  能力以上に見せて牽制する

・「樹上に花を開(さ)かす」と読む。
 開花することがほとんどない木の上に、別の木の
 花を持ってきて付けることで、あたかも花が咲い
 たように偽装することをいう。

・樹上開花とは嵩上げ、水増しの類である。中国の
 経済成長については、”水増し疑惑”がある。直
 轄市・省・自治区のGDPの総計が、中国全体の数
 値を何割か上回る結果となるのは珍しくない。

● 反客為主   (はんかくいしゅ)

  よわいふりをして乗っ取る

・「客を反して主となす」と読む。
 最初はあえて弱い立場に立つが、徐々に力を蓄積
 し、最終的には支配する計略である。類語に「
 庇を貸して母屋を取られる」という諺がある。

● 空城計   (くうじょうけい)

・ 「空城計」は、見方が劣勢で勝算が立たない時
 無防備のように見せて敵の判断を惑わす心理作戦
  進んで弱点を露呈する発想の転換だ。一方、
 計略を受けたものは「相手が進んで弱点を露呈す
 るはずはない、必ず裏がある」と考え、相手を撃
 滅する千載一遇の好機を見逃すことになる。敵に
 勝つのではなく、敵の攻撃を回避する点が特徴だ

● 連環計   (れんかんけい)
  
  複数の計略を連続して用いる

・「連環計」とは、あたかも鎖の環が連なり合うよ
 うに複数の計略が仕掛けられること。1つの計略
 を見破って安心していると、矢継ぎ早に次の計略
 が繰り出されるため、対応が取れなくなる。
  およそ、1つの計略で敵をあざむく可能性は低
 い。裏の裏をかく複数の計略を用いて、敵に対応
 の暇(いとま)を与えないことが肝要である。

● 走為上   (そういじょう)

  「走(に)ぐるを上と為す」と読む。

・戦争や外交戦はいつも勝てるとは限らない。そん
 な時は逃げるのが最善である。転じて、この計略
 は勝算がない時は無駄な戦いを回避する、という
 計略である。これは36番目の計に当たる。

・『三十六計』の最後の計略として、走為上が掲げ
 られていることは、『孫子』とともに、中国が
 「戦わずして勝つ」との不戦主義に最大の価値を
 置いていることの証左といえよう。


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『三十六計』は過去のアモリ通信でも総てをご紹介
しました。今回はその一部の復習になりましたが、
改めて、中国という国の強かさ、恐ろしさを感じま
す。


最後の「走為上 (そういじょう)」

戦争や外交戦はいつも勝てるとは限らない。そん
な時は逃げるのが最善である。転じて、この計略
は勝算がない時は無駄な戦いを回避する、という
計略である。これは36番目の計に当たる。

・『三十六計』の最後の計略として、走為上が掲げ
 られていることは、『孫子』とともに、中国が
 「戦わずして勝つ」との不戦主義に最大の価値を
 置いていることの証左といえよう。

日本の武士道では、切腹して潔く死を選ぶことが
美徳とされていると思うのですが、果たしてそれで
いいのでしょうか。

生きて生きて生き抜く。何があっても生き抜く。

ただ、そのためには、環境の変化に適応して、裏切
りでもなんでもあり。時の権力に適応する。

これもなぁ~~~状況による???


(「環境の変化に適応」という言葉だけなら、ダー
ウィンの進化論に繋がりますが・・・)


ん~~なんだか、論旨がかみ合わない次元の低い話
になりそう (💦)


評論家諸氏の間では、日本が世界を救うという説と
日本衰退論の両方があります。
もちろん、前者であってほしいと願うものの、日本
の政治の現状やメディアの報道の実態を知るにつけ
果たして前者がありうるのだろうかという危惧が私
にはあります。


日本は・・・・・
”「戦わずして勝つ」との不戦主義に最大の価値を
 置いている”国のお株を奪うような強かさで国際
社会で生き抜いてほしいと私は願っています。

◎◎さんは、『三十六計』や『孫子』を
国家戦略に活かしているお隣の大国に、日本は未来
に向けて対等以上の関係を維持できると思われるで
しょうか。


ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 


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