【アモリ通信302:誰に学ぶ、何に学ぶ:北野幸伯】  20210224

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは
    「誰に学ぶ、何に学ぶ:北野幸伯」です。


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元大統領顧問が導く・・・
「自立国家」日本の創り方

 100年後も繁栄する国にするには?

      北野幸伯

      ダイレクト出版 1500円 + 税

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北野幸伯(きたのよしのり)
国際関係アナリスト
1970年生まれ。90年ゴルバチョフ書記長に憧れ
ソ連に留学するも、その翌年には一国家の崩壊と
2,600%ものハイパーインフレを経験。96年、国家
エリート養成で名高いモスクワ国際関係大学を
日本人として初めて卒業(政治学修士)。卒業後
は20代の若さでカスピ海北西岸・カルムイヤ共和国
の大統領顧問に就任、ロシアの要人との豊富な人脈
を構築する。その後、日本企業のロシア進出を支援
する企業IMTの共同設立などを経て、現在は28年間
ロシアで生活した経験を活かし、国際関係アナリス
トとして活躍中。

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(私見)
いつも思っていることですが、メディアの情報だけ
で、あるいは、TV等にレギュラーまたは準レギュラ
ーで出演している評論家やコメンテーターだけから
学んでいたのでは、「現実」は分からない。

本当のこと、正しいカモシレナイ??ことを唱える
人は、めったにかあるいは全くメディアには登場し
ない。

北野幸伯を知っている人は多分、少ないと思います
 今年の「アモリ通信」は北野氏を始めとして、あ
まり知られていない論客を何人か繰り返し登場して
もらおうと思っています。


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序章   アメリカ没落後、日本は・・・他
第1章  移民老労働者大量受け入れに反対!
第2章  平和ボケ 外交音痴  日本の行く末
第3章  食料危機をどう乗り切る?
第4章  世界一教育熱心な国 
           日本が失った”教育” 
第5章  脱アメリカ信仰! 
        日本は世界から愛されている
おわりに   私には夢がある

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今回は、
第1章:労働者大量受け入れに反対!
P37~~P74について、その一部をご紹介します。

〇 少子化問題とは?
・ひとりの女性が一生の間に産む平均子供数を
 「合計特殊出生率」というのですが、この数字が
 2.08を下回ると、人口が減少してきます。

・合計出生率は、1950年には3.65。
 1980年には1.75。1990年には1.54。そして今では
 なんと1.26まで下がっています。

・人口が減るとどんな問題が起こるか
 労働人口が減少し、経済が縮小していく
 社会保障における現役世代の負担が増える

〇 少子化には法則性がある

・人口の増減には法則性がある
・第一段階:アマゾンの原住民のように避妊も中絶
 もせず、どんどん生んで人口は増えもせず減りも
 しない。どんどん生まれて、どんどん天国に行く
 から。
・第二段階:最新の医療システムが入ってくる。
 出生率が変わらないのに死亡率が激減する。
 人口爆発が起こる。
・第三段階:経済が発展し生活水準が向上すると
 死亡率も低いが出生率も下がる。
*少子化を防ぐ方法は?
・1つ目は、国が子作りを支援する
・2つ目は、移民をどんどん入れる

〇 フランス方式 (欧州トップの出生率)
・妊娠4ヵ月目から3歳まで、月額2,6万円支給される
 乳幼児手当がある(但し、年収約287万円以下)
・子供2人以上の家庭には家族手当がある
 支給額は(1ユーロ160円として)子供二人で約
 1,8万円。3人で4.2万円。4人で6,5万円。
 20歳になるまで家族手当は支給される。
・妊娠・出産にかかる医療費は総て保険適用。
 小学校からの新学期手当年約3万円。
 産後の母親の運動療法は、保険全額支給。
 双子・子供3人以上の家庭に、週に1~2度の家事
 代行格安派遣サービス、片親手当、子供一人に
 月約7.6万円、一人増えるごとに月約2万円増額
*国が子供を作りたい家庭を支えている。
*更に子供にかかる支出は?
・日本で「子供を産むこと」は「生活水準を下げる
 」こととイコール
・フランスでは学費がほとんどタダ。
・かかる費用は給食代くらい。
・フランスでは原則、在住地の大学に入る。それで
 受験地獄がなく進学塾に行く必要がない。皆自宅
 から通えるので、下宿代・アパート代がいらない
・フランスには地域や職場に大小さまざまな保育施
 設がある。さらに「保育ママ」というベビーシッ
 ターを家庭で雇う制度が普及し、育児と仕事を両
 立しやすい環境が整っている。フランスでは育児
 休業を終えて復職した母親の約6割が、フルタイ
 ムで勤務している。
・ドイツは保育サービスが不足し、育児休業後はフ
 ルタイムで復職しにくい。だから仕事と子育ての
 どちらかを選択しなければならない。ドイツの
 出生率は」1.34。フランスよりはるかに低い。
・フランスでは、子供を安く産み育てることができ
 なおかつ出世もできる。「すごくいいよね~」
 と誰でも思うでしょう。

〇 サービス残業の禁止を
・日本は低賃金・長時間労働で、サービス残業が当
 たり前。
・欧州では残業はほとんどなく、時間が来れば皆、
 サッサと家に帰る。
 ( 諸々あり省略。結論は「生産性の向上」

〇 3K移民大量受け入れで少子化は解決するか?
・3K移民を大量に受け入れた国では必ず問題が起
 こる。

〇 3K移民受け入れで日本に起こる問題

1.日本人失業者の増加と賃金水準の低下
・もし日本人が「18万円ください」といい、移民
 が「10万円でいいです」といえばどちらが採用
 されるかは明らか。こうして、日本人の平均賃金
 は下がり、超下流社会が現出するだろう。

2.差別意識の高まり
・移民が3K労働に従事しているのを見て「ああ、
 日本人でよかった」と差別意識を持つ層が出てく
 る。また移民の子供をいじめる問題も出てくるで
 しょう。

3.民族主義の高まり
・ドイツのネオナチやロシアのスキンヘッド集団の
 ように「日本人のための日本!」「移民は日本人
 の職を奪っている」などと主張する団体が出てく
 るでしょう。

4.生産性の停滞
・3K移民がいなければ、IT化、オートメーション
 化、ロボット化で対処していくところだが、豊富
 で安価な労働力があれば、生産性を向上させる努
 力をしなくなり、日本の国際競争力はなくなって
 いくでしょう。

5.移民のマフィア化
・誰でも3K労働はイヤなものです。すると「麻薬
 や売春業をやって楽に儲けよう」という移民たち
 が出てきます。モスクワの場合、麻薬はアフガニ
 スタンから入っていますが、売っているのは中央
 アジアの人たち。日本でも最近は、中国人の売春
 ネットワークが拡大しているそうです。

6.治安の悪化
・フランスでは移民の大暴動。イギリスではテロ、
 ロシアではスキンヘッドの外国人無差別殺人が
 起こっています。日本で同じことが起こらないと
 言えるでしょうか?


〇 移民を入れるなら

・3K移民以外はどんどん入れてください(北野)
・モスクワの例
 ロシア人の一部は、旧ソ連諸国からの移民を差別
 している。アジア系では中国人とベトナム人を差
 別している。しかし、私を含む日本人はほとんど
 あるいは全く差別されていない。むしろ尊敬され
 ている。なぜ中国人やベトナム人は差別され、日
 本人は尊敬されるのか?

 それは日本人のイメージが非常にいいからです。

 「ソニー」「パナソニック」。日本は「ハイテク
 の国」「金持ちの国」と思われています。
 また、モスクワでは「村上春樹」「村上龍」
 「吉本ばなな」などの小説がよく売れています。
 禅や武士道に関心を持つロシア人も多く、日本食
 ブームも長く続いている。
 
 つまり、ロシア人は日本人を「精神性が高く、
 なおかつ金持ち」と非常に評価している。
  (以下略)

 日本人と外国人が仲良く暮らすためには、「日本
 人が尊敬できる外国人をどんどん受け入れること
 」が不可欠です。
 具体的には、有名俳優、作家、芸術家、ミュージ
 シャン、スポーツ選手、プログラマー、大学教授
 研究者、外国語教師、起業家、大富豪等々。

 とにかく「人手不足の分野は外国人を入れればい
 い」という発想を捨てること。

 尊敬されるステイタスの外国人がたくさん住んで
 いる。これこそ、日本が国際化する道なのです。

〇 労働人口の減少より生産性向上のほうが速い

とはいえ、金持ちや優秀な人材だけを選んで入れば
人口減少対策の決定打にはならない。

・中国には日本の10倍人がいる。
・中国人の平均月収が約3万円になると中国のGDPは
 だいたい日本と並ぶ。
・日本がGDPで人口10倍の中国や9倍のインドを抑え
 て2位を続けることは長期的に不可能。
・「GDP世界2位」に何か意味があるのだろうか?
・はっきり言って実生活には全く関係ない。
・それより庶民は、一人当たりのGDPと所得が少し
 でも上がった方がうれしいですね。
・「GDP世界2位を維持する」という見栄を捨てれば
 少子化でも一人一人が豊かに生きる道はあるとい
 うことです。
・フィンランドは人口33万平方キロで日本より少し
 小さい。人口はわずか500万人強。しかし、GDPは
 日本より高い。また、世界でもっとも競争力のあ
 る国として、汚職が一番少ない国としても知られ
 ている。
 おいしい空気と美しい自然。ロシアの道路はポイ
 捨てされたタバコだらけですが、フィンランドに
 は全くありません。

* 一人一人が健康で幸せで豊かであれば、GDPが
  世界2位でなくてもいいのではないでしょうか

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(私見)

「人口論」にも密かに関心のある私にとって、
「移民労働者大量受け入れに反対!」という見解は
しっかり理解しておこうと思い本テーマを取り上げ
ました。

今回の内容のポイントを自分なりに整理すると

1.少子化はフランス方式で改善できる。
2.移民は高度人材を受け入れ3K移民は限定する
3.人口減少よりも生産性向上が速く、大切。

大きなポイントは上記の3つだと思います。


* 一人一人が健康で幸せで豊かであれば、GDPが
  世界2位でなくてもいいのではないでしょうか


なるほど、これでしょうかね。


ただ、ちょっと気になることが一点。
決してこの人は日本の安全保障を軽視している
人物ではありません。但し、今回の内容だけでは
隣国に理屈の通じない国々が控えている日本にと
って、少し暢気過ぎる印象を受けました。

GDPで中国に大きく後れを取っても、決して経済
力そのものが衰えた日本であっていいわけではな
く、まして国防には相応の予算を当て続けなけれ
ばならない、と私は思ます。

これで、コイツはタカ派だなとかいう感覚では
困ります。


◎◎さんは、人口が減少する日本は衰退す
るしかないと思われますか、それとも、別な繁栄
の道があると思われますか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

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