【アモリ通信300:食糧危機という勝機】  20210210

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「食糧危機という勝機」です。

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 食料危機という勝機

 ニッポンが救う人口100億人時代

 日経ビジネス  202011.23 P30~~P47

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(私見) 

地球がおかしくなっているのは、地球上の人口が
 多過ぎるからではないのか。
 現在既に70数億人。100億人に向けて益々増加し
 続けるという。
 これでは環境破壊、気候異変、そして食糧危機が
 益々、深刻になっていくだけではないのか。
 むしろ、地球上の人口は50億くらいに抑制した方
 が、環境上も食料も、そして貧富の差をなくせば
 経済的にもよりベターな世界になっていくのでは
 ないか。

 私は個人的にそう思っているのですが、今回は
 その「持論?」は横に置いて、いやいや、テクノ
 ロジーの発達で、地球上の人口が100億になって
 も、それを越えてもっともっと増えても大丈夫。

 そういう発想の記事をご紹介します。

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CONTENTS

prologue バッタ群、豚熱、大洪水
      飽食の終わりが近づいている
 
① 超大国の指導者は気付いている
  人口増、温暖化の二重苦
  食料「格差」か加速する

② 適切な配置は実現できる
  未来予測、鮮度長持ち
  偏りに挑む日本の技

③ 陸上養殖サーモン、培養ステーキ肉
  枯れた大地も候補地に
  食物はどこでもつくれる

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② 適切な配置は実現できる
  未来予測、鮮度長持ち
  偏りに挑む日本の技

・「原料をこの地域でつくっているが、大丈夫だろ
  うか」という問い合わせが「日本気象協会」に
 は食品メーカーから頻繁に入っている。
・豆腐メーカーの相模屋食料は短期予測から冷やや
 っこの日々の需要を想定し、食品ロスを30%削減
 した。
・ミツカンは中長期の予測から「いつまで冷たい麺
 が食べられるのか」の時期を見通し、「冷やし中
 華のつゆ」の出荷時期を調整している。
・日本気象協会は、雨、気温、湿度、日照時間、風
 といった生データを地形や大気の流れなどと合わ
 せる独自手法で解析し、先行きを予測する。
 この事業の海外展開に踏み切った。
 すでに世界約6000ヵ所の気象データを日々取り込
 める体制を整えている。「世界最高レベル」とい
 う精度の気象予測技術の使い道を、今後は世界の
 問題解決に広げる。
・この「技術」が普及すれば、日本で年600万トン
 超の食品廃棄はおろか、偏在という世界の食糧問
 題を解決する一助になるかもしれない。


・限りある世界の食料をいかに配置するか。予測に
 加え重要なのが、ものを運ぶ技術だ。
 「水ほどではないが、食糧は移動させにくい地域
 限定資源」と説明する。
 (資源・食料研究所の柴田明夫代表)

   
・冷蔵コンテナ販売のOs&Tec(オズアンドテック、
 東京・目黒)は長期にわたって食品の鮮度を保つ
 ことができる輸送用コンテナを手掛ける。
 豚肉なら25日間、生のサンマも20日間ほど、凍ら
 せることなく保存可能という。
・JR貨物や佐川急便などと連携し、肉や魚だけでな
 く、貝類やパイナップルなどの果物、花で鉄道輸
 送を実験済み。
 輸送する品によって差はあるものの、通常の冷蔵
 状態と比べ、保存期間をおおむね2~5倍に延ばす
 ことができた。
・海外ではベトナム企業に70台余りを納入しており
 沿岸部から内陸部へ、鮮魚やライチなどを腐らせ
 ることなく輸送する手段として使われているとい
 う。
・生鮮食品の長距離輸送は、空輸で時間を短縮する
 か、冷凍で保存期間を延ばして運ぶことがほとん
 どだったが、空輸は鉄道や船と比べると輸送は
 数倍かかるし、冷凍してしまえば味が落ちる。   

 
・日本気象協会やオズアンドテックのような最新技
 術がなくても食料の最適配置に向けた取り組みは
 可能である。
・北海道の野菜や果物で「前菜代わりになるアイス
 」を作り、自社の通販サイトで販売している。
・「常温保存できるトマトのパック技術を転用でき
 るはず」と考え実現。一定の条件で高温殺菌して
 密封する以外、凝った技術は使っていない。
 高温、冷凍に耐えられるパックの素材もよくある
 業務用のもの。
 この「生鮮品を長期保存できる技術」はコロナ禍
 で行き場を失った果物や野菜の救世主になってい
 る。


・食品ロス解消のマッチング。
・食料問題とは無縁と思える企業も動き始めている
・東京ガスがインターネット関連事業のオークファ
 ンと通販サイトを開設(19年4月)
・ドレッシング、鍋用スープ、インスタントラーメ
 ン、グミなどの画像が並び価格は定価より2~6割
 ほど安い。
・これらは食品メーカーなどから仕入れた賞味期限
 が近づいたものばかり。まもなく行き場を失い、
 廃棄処分される運命だった。
・東京ガスは出品を働きかけて消費者に情報発信し
 収益の一部を受け取る。サービス開始から1年半
 で、会員数は数万人規模になった。
・食品メーカーと消費者を結びつけることによって
 食品ロスを解消する好例となった。


・ネットの社会普及で日本の先を行く中国では、
 中小レストランが農家から野菜を購入できるEC
プラットフォーム(美菜(メイツァイ)が陣地を
 広げる。
・欧州ではオンラインで魚の買い付けができるオー
 クションサイトが立ち上げっている。


・ただ。今ある食料を足りていない場所に動かす
 コストは、遠くなればなるほど高くなる。やはり
 現地でつくるに越したことはない。
 PART3では、食糧の生産の仕方を見つめ直してい
 る企業の取り組みを見ていこう。

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③ 陸上養殖サーモン、培養ステーキ肉
  枯れた大地も候補地に
  食物はどこでもつくれる 


・サーモンは「山で獲る」時代が来る。
・日本法人のソウルオブジャパン(東京・渋谷)
 が三重県津市で今夏、アトランティックサーモン
 の陸上養殖システムを建設し始めた。
・建屋の面積は6万7000m2と東京ドームの1.5倍の
 広さで、2023年に完成する予定。円筒状の水槽を
 36基設置し、その容積は8万~10万m3に達する。
 水道水からつくった人工海水をバクテリアでろ過
 しながら循環させ、アトランティックサーモンを
 育てる。
・日本の消費者はこれまで死後に時間がたって硬直
 したサーモンを食べてきたが、国内生産した新鮮
 な商品はこれまでの概念を覆すだろう。
 温暖化による漁獲量の減少を補うだけでなく、
 「食の質」も高まる。


・丸紅は4月、サーモンの陸上養殖を手掛けるデン
 マークのダニッシュ・サーモンを日本海産と共同
 で買収した。
 工場を相次いで完成させるピュアーサーモンは
 25年~~26年ごろ、世界で年26万トンと、現在の
 養殖アトランティックサーモンの全生産量の1割
 を占める大量の出荷を目指している。


・オランダのマーストリヒト大学で医学・生理学
 の教授を務めるマーク・ポスト博士が、世界で初
 めて細胞培養した肉の開発に成功した。
 そして、ポスト博士は共同創業者としてモサ・
 ミートを設立し、22年には培養肉を製品化する
 計画を練っている。


・同社を超える究極の培養肉づくりに挑む企業が
 日本にある。日清食品ホールディングスだ。
 モサ・ミートがつくるのはミンチ肉だが、日清
 が牛の細胞から培養するの塊のステーキ肉。
 既に1㎝四方の培養肉の開発に成功し、25年3月
 までには7㎝四方で厚さ2㎝のステーキ肉の
 生産を目指す。
・現時点では1㎝四方の培養肉をつくるのに1週間
 が必要だが、将来はクリーンルームで自動生産
 できるようにする。
 今後はサイズの大型化を進めると同時に、味も
 課題となる。より本物に近づけるため、脂肪や
 血液成分などをどのように加えるかの研究も進
 んでいる。


・建物の中で原材料をつくる先例となっているの
 が、LEDを使って野菜を育てる植物工場。今の
 ところ建屋や設備の投資がかさみ、採算に乗り
 にくい。19年度の国内市場は84億円(完全人工
 光型植物工場の生産出荷金額ベース、矢野経済
 研究所調べ)と、わずかな規模にとどまる。
・それがここにきて広く定着する兆しが見えてき
 た。
・福井県小浜市にある、木田屋商店(千葉県浦安
 市)の植物工場は13年稼働とこの分野の老舗。
 18年に新設した2工場の面積は800ⅿ2.毎日
 300㎏ほどのフリルレタスやグリーンリーフが
 収穫できる。
・1㎏当たりの取引価格は800~1000円と露地栽培
 の3倍ほど。だが安定供給が確保されているう
 え、異物が混入していないので食品加工に使う
 検査の手間が省ける。コンビニなどに販路が
 広がり」、7年間の積み重ねで運営コストが下
 がってきた。


・テクノロジーで農産物の生産力を引き上げる
 スマート農業と呼ばれる分野で、日本の大手
 企業が次々に実験に入っている。
・オムロンは中国浙江省の無錫市で、野菜などを
 生産する実証実験を続けている。日照量、温湿
 度、二酸化炭素(CO2)料を自動で計測。ハウス
 の窓の開閉や太陽光の社団、かん水、CO2の
 管理をし、農作物の潜在力を最大限に引き出す
  「糖度を高める栽培も可能」という。
・プラント建設のJFEエンジニアリングは14年か
 ら北海道苫小牧市などに生産工場を構え、トマ
 トなどの作物を育成してきた。「アグリ事業」
 として目下進んでいるのはロシア・モスクワ
 近郊での大規模イチゴ工場の建設プロジェクト
 だ。JFEエンジは温室の資機材供給、運営の支
 援を行う。
・スマート農業に製造業の向上の視点を取り入れた
 のが自動車部品大手のデンソーだ。施設栽培の
 浅井農園(津市)と共同でハウス農場を運営して
 いる。
 「露地栽培は天候に左右されるのみならず、次第
 に土地が痩せていく。食料安全保障の観点から考
 えれば、世界の農業は屋内型の施設栽培に移行せ
 ざるを得ない」


〇コンサルティング会社のシグマシスによると、
 食と農畜水産物の新しい技術やサービスの開発に
 より、世界では年間売上高で700兆円の新産業が
 生まれる余地がある。食は人口の増加によって需
 要が生まれる確実な成長産業だ。ここにイノベー
 ションを持ち込めば、勝機は得られる。
 日本企業の現場は食を生む技術の蓄積が進んでお
 り、今後の主力産業と位置付ける動きは広がるだ
 ろう。食料事業に活路を見いだす取り組みは、一
 企業のビジネスというだけにとどまらない。
 それは日本の安全を確保し、懸念が拭えない世界
 の危機を救うことにもつながる。

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冒頭に記したように、地球の人口を約50億に抑制し
著しい貧困もなくなっていくような世界であれば、
環境改善、気候異変の回避、平和な世界と同時に
経済の新たな発展そして食糧の安定供給も不安する
ことはない(カモシレナイ)と、密かな期待と持論
を持っている私です。
しかし、そう考えにくいのはそれはもしかしたら、
未来に向けて溢れている悲観論、衰退論に洗脳され
ているからなのかもしれません。

小学生の時のように、SF好きで未来社会に夢を抱く
発想で考えれば、イノベーションによって食料問題
を含め、あらゆるものが改善、革新を積み重ねて、
この広大な地球上で、100億人どころか、200億人で
も300億人でも、人間が安心して暮らせる世界が
実現しているかもしれません。
(例の如く・・・生きてるうちはまずナイでしょう
けど・・・)


ある意味、悲観論に毒されている自分の脳ミソに
ちょっとガツンと刺激を与える今回のテーマでした

ちなみに昨年のある時期、「知識を広めかして自慢
するより、もっと真剣に持論を展開する部分を増や
さないと、読んでいて嫌気がさす・・・」
などと忠告される方がいました。

私はこう見えても瞬間湯沸かし器なものですから、
結果として、手順を踏んで、この方を配信登録リス
トから削除しました。

私から削除することはめったにありませんが、この
方で2人目です。

「自慢する」などという感覚は全くなく、今でも
自分の知っていることは世の中のほんの一部に過
ぎない、という当たり前のことをアモリ通信の継続
で知るようになりました。

同時に、ネット上での議論は相当な信頼関係か上下
の関係がない限り難しいという考え方ですので、
持論の展開等は程々にし、深入りしないようにして
います。


ま、世の中いろいろですね。 あのバカが・・・
そんなちっちゃな人物だったとは・・・残念。


アモリ通信にマンネリ感を感じられて、メールが迷
惑になられた方は、どうぞご遠慮なく「解除」して
くださいませ。


◎◎さんは、地球上の人口が100億を越えて
も、イノベーションによって食糧問題他はそれほど
心配することはないとお考えでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

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[引用許諾]メルマガへの感想など引用させていた
だく場合があります。
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