【アモリ通信290:AIは人類を駆逐するのか?】  20201125

福島清隆 さん


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。     【専門は物流です】
本日のテーマは「AIは人類を駆逐するのか?」
です。


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 AIは人類を駆逐するのか?

 自律(オートノミー)世界の到来

    太田裕朗  (幻冬舎 800円+税)


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 原子力、遺伝子操作に続いて登場した
 画期的なテクノロジー「AI」が
 人類にもたらすのは脅威か福音かーーーー

 「博士×ベンチャー企業経営者」の著者が
 自らの研究と実践に基づいて解説する。
 人類史上最大のパラダイムシフト

「自動」から「自律」へ

 自律へのパラダイムシフトを通して、人類は
 かつて経験したことのない世界へ足を踏み入れよ
 うとしています。
 ところが、単に高度に自動化されただけのものが
 自律の範疇で語られたり、逆に、自律する機械は
 夢物語でしかないと切り捨てられたりしています
  もう一度、自律ということの意味を明確にし、
 自動から自律への”飛躍”がどうすれば人間にと
 ってポジティブなものになるのかを考えなければ
 ならないと思って執筆したのが本書です。
       (「おわりに」より抜粋)

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 太田裕朗 (おおたひろあき)
 株式会社自律制御システム研究所 代表取締役
 以前は、ローム株式会社、京都大学大学院工学研
 究科航空宇宙工学専攻の助教を経て、米国カリフ
 ォルニア大学サンタバーバラ校にて研究に従事。
 帰国後、マッキンゼー・アンド・」カンパニーに
 参画。京都大学博士。

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(私見)

タイトルからして難しい。当然、著者もインテリ中
のインテリ。
全体をまとめるというよりも、後半のごく一部を、
転載してAIについて考えるきっかけになればと思い
ます。

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はじめに
序章
第1章 コンピューターによって加速する自動化
第2章 自動が内包する自律への働き
第3章 AIをどう教育すべきか
第4章 22世紀は自律する頭脳と共存する時代に
    なる
おわりに
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第3章 AIをどう教育すべきか 

ドローン兵器をどうするか

 安価に入手でき、従来のミサイルを想定した防空
 システムの網に掛からないドローン兵器は、軍事
 支出に余裕のない国や武装組織にとって願っても
 ない兵器です。高性能戦闘機一機、一発のミサイ
 ルとは比較にならない低額で手にすることができ
 ます。そして攻撃目標の位置情報や写真を入力し
 て飛ばせば、あとは一人で攻撃を敢行してくれる
  操縦者はいりません。地形を読み、障害物を巧
 みに避け、独力で飛ぶ。自律の度合いが高まれば
 高まるほど、「優秀な」兵器になるでしょう。
 これはもうリアルな世界です。
  そして高度な軍事技術は、必ず民生用にスピン
 オフされます。インターネットもGPSも当初は
 軍事目的で開発されたものであり、公共空間を
 利用する人の体温を次々と自動測定する技術も、
 元はミサイル誘導のために弾頭に取り付けるセン
 サーの技術でした。ドローン兵器が誰でも入手で
 きる簡易な兵器になってしまう可能性は否定でき
 ません。その時には、もし憎い相手に危害を加え
 たいと思ったら、その顔と位置情報を与えれば
 後はドローンがやってくれるという悪夢のような
 ことが現実化するかもしれないのです。

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第4章 22世紀は自律する頭脳と共存する時代に
    なる

〇 今後の予測ーー自律社会がもたらすもの


1.先ほども紹介したように物質(食糧、エネルギ
  ー)のシンギュラリティがきます。

・数十年では難しいかもしれませんが、100億人を
 賄う能力は将来可能になるでしょう。
 それにより、環境負荷、紛争、貧困もなくなりま
 す。国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)
  の多くが、解決可能になっていくと思います。
 広義の自律こそ、その解決の鍵を握るテクノロジ
 ーです。
  そしてものが行き渡る社会は、人間が労働から
 脱却する社会といえるかもしれません。これまで
 人間だけでなく地上のあらゆる生命体は
「働かざる者、食うべからず」という世界に生存し
 ていました。昆虫も魚も動物も、生命体はみなそ
 うです。しかし、働かなくても食べられる時代に
 なってしまうかもしれないのです。それがどうい
 う世界なのか、今の想像力では思い描くことはで
 きませんが。


2.少ない人口で現状維持できる社会が誕生するで
  しょう。

(要約)
・社会を発展させていくためには、一定の人口が必
 要だった。人こそが最高の労働力だったから。
・それが自律ロボットになれば少ない人口で現在の
 GDPは維持できる。人が減り自律生産能力が上が
 れば、豊かになり、出生率もどこかで定常化する
 だろう。実際、多くのスタートアップ企業やハイ
 テク企業が、競って技術革新、ロボットの普及な
 どに努力している。
・過渡期の今は人口と生産能力のバランスが取れて
 いないので危機はあるが、長い目で見れば、人口
 が減り続けるということに懸念はないだろう。


3.自律頭脳が全員正しいと思えるコンセンサス形
  成に論理的な助言をするようになります。共通
  の指導原理のようなものができるからです。

(要約)
・逆強化学習のようなものを駆使して、全人類の行
 動を学び取り、共通の価値関数を学び取る。
・主義主張、感情論、ポピュリズム政治は、行政や
 富の分配といった国家の役割の中で相対的に弱ま
 り、集団としての意思決定は、より論理的になる
 だろう。
・世界中の人が、お互いに理解する共通の土台が出
 来上がる可能性がある。


4.教育も変わります。現在は、人が行う知的作業
  や将来の仕事を想定して、ニーズから教育が行
  われています。それについては明治につくられ
  た時代遅れのものという指摘もあります。

(要約)
・自律頭脳や人工知能がもたらされる時代において
 は、人の役割そのものが変わるだろう。
・自律機械や人工知能を使うべき人が持つべき精神
 や設計者としての頭脳は、単に知見を得る、作業
 を学ぶという学問をするだけでなく、その根本を
 設計するために価値観や論理が最後には大事にな
 る。


5.長期的な視点でいえば、私たちの脳そのものも
  変わるでしょう。

・およそ5億年にわたる生物の生存をかけた進化の
 枝葉の一つから、脳が特別に発達したのがホモ・
 サピエンスである。
・将来は。賢いという基準も変わるだろう。子孫を
 残す優位性が脳で決まる可能性もある。
・脳が20%もエネルギーを消費することは無駄にな
 るかもしれない。(もっとも、食糧が豊富にあれ
 ば、エネルギーをふんだんに摂取できるので、
 エネルギー消費量を気にする必要はなく、贅肉が
 つくように脳が余っていても問題にならないかも
 しれない)
・使わない脳が退化し、親知らずがなくなるように
 あっという間に新たな環境に適応していくことも
 あり得る。100年スパンで、知らず知らずに脳が
 違うタイプに遷移していく、などということも起
 きるかもしれない。


◎ 22世紀は自律する頭脳と共存の世紀に

     (中略)

・人は今でも、ごく自然に持続性、平和、環境、
 他人との共存など、より良いと思うことにと耳を
 傾けます。破壊的なこと、対立や差別、他者への
 攻撃に進んで打ってでようという人はいません。

・それを考えれば、エネルギーや食料など、生存に
 必要な物を得て、自律的な社会インフラをつくれ
 ば、人は内的なものを尊重しながら豊かに暮らせ
 るのではないかと思います。たとえ今は競争にさ
 らされているとしても、それが本来の人の姿とは
 いえないのではないでしょうか。

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「22世紀は自律する頭脳と共存の世紀に」とかいっ
たって、まぁ~20歳以上の人間で、どれくらい生き
てる人がいるんだろか???・・・・

つまらん、突っ込みをするな、コラッ!

と、せっかくの高尚な論文に茶々を入れるのは自重
するとして・・・


このところ、アモリ通信に悲観論が多いような気が
して、結局、人類は滅亡するしかないのか。案外、
それは(101歳ピンピンコロリの)自分が生きてる
内に訪れる可能性もなくはないのではないか・・・

などと穏かならぬ感覚に襲われてきたりもしてい
たのですが、いやいや、テクノロジーが人類を救う
AIが人類を救う。

そっちの方に賭けよう!!! 賭けかよ(💦💦💦)

人口は100億に向けて、一旦は増え続けるのでしょ
うが、私はどこかで減少に向かうと思います。

そして、どこかの時点で、筆者が想像されるような
世の中が訪れると信じたいものです。

それまでに、人類が滅亡しないことを願います。

ま、働かずに、

「健康で平和に趣味に没頭して生きていく時代」

いいんじゃない・・・・・

オイオイ、またまた、お前はそのレベルか。

いいじゃん、正直で (笑)


福島さんは、「AIは人類を破滅に導く」
「AIは人類を救う」どちらの可能性が高いと思い
ますか?

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


福島さんの幸運な日々を祈念します。

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  SILマネジメント株式会社 
 代表取締役        福島清隆
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