【アモリ通信284:地球に住めなくなる日】  20201014

 

福島清隆 さん


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。    【専門は物流です】   
本日のテーマは「地球に住めなくなる日」です。


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 地球に住めなくなる日
 「気候崩壊」の避けられない真実

   デイビッド・ウォレス・ウェルズ 著
              藤井留美 訳

   TOPPOINT  2020.5  P3~~P6


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「直観を磨く」に続いて、本作が年間大賞の2位か
3位だとか?

 内容からして取り上げない訳にはいかないなと

 度々気が重くなるテーマを取り上げるのもどうか
なと思うものの、避けて通れないテーマなので、
あまり考え過ぎずに、ところどころ転載します。


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◎ 気候崩壊の連鎖が起きている

・産業革命の頃から積み上がってきたツケを、
 何百年も後で自分たちが払わされているーーー
 多くの人は地球温暖化をそう捉えている。

・二酸化炭素は、この30年に発生したものが半分以
 上を占める。つまり、地球の運命を揺るがし、人
 間の生命と文明の維持を危うくさせているのは、
 今生きている私たちのしわざということだ。

● 隠されてきた「最悪のシナリオ」

・2016年、パリ協定は平均気温の上昇幅を2度まで
 と定めた。しかし、それから数年たったが、目標
 に近づいている先進国は皆無だ。いつの間にか
 2度目標は、望ましいシナリオにすりかわった。

● 気候崩壊はすでに進んでいる

・2017年夏、大西洋上で発生したハリケーン・ハー
 ビーの襲来を受けたテキサス州ヒューストンは、
 地域によっては「50万年に一度」と言われる記録
 的な雨量になった。

・2018年夏には、わずか1週間の間に世界各地が記
 録的な熱波にやられた。中東オマーンのある町で
 は日中の気温が49度を記録、カナダのケベック州
 では熱波で54人が死亡している。
 アメリカ西部では100ヵ所で大きな山火事が発生し
 た。

・日本では、2018年7月の西日本豪雨で120万人に
 避難勧告が出された。8月、インドのケララ州で
 は100年ぶりという大洪水が起きた。

● 正常の終焉

・「自然災害」という概念も消えて、もっと深刻な
 ものになる。いや、もうすでになっている。




◎ 気候変動による様々な影響

・1980年以降、強烈な熱波の発生は50倍になって
 いる。
・1500年以降のヨーロッパで、夏の気温が高かった
 年を調べると、上位5年はすべて2002年以降に
 集中している。
・パリ協定の目標を達成できても、パキスタンの
 カラチ、インドのコルカタでは、数千人の犠牲
 者を出した2015年のような殺人熱波が毎年発生
 するだろう。
・2003年にヨーロッパを襲い、1日で2000人を殺
 した熱波が当たり前になる。この年の熱波で、
 フランスだけで1万4000人、大陸全体で
 3万5000人が死亡した。

● 水没する世界

・二酸化炭素の排出増加が止まらないと、今世紀
 末に海面は1.2~2.4m上昇するかもしれない。
・インドネシアの首都ジャカルタは人口1000万の
 都市だが、洪水と地盤沈下のせいで、早ければ
 2050年には完全に水没する。すでに中国の珠江
 デルタでは、毎年夏になると洪水を避けて数十
 万人が避難している。
・南アメリカでは、河川氾濫で被害を受ける人が
 600万から1200万に倍加すると予想される。
 アフリカでは2400万から3500万、アジアでは
 7000万から1億5000万になるだろう。


● 大気汚染による生命の危機


・温暖化が進んでオゾン生成が増えれば、21世紀
 半ばにはオゾンスモッグの発生が70%増えると
 アメリカ大気研究センターは予測する。

・そして2090年代には、世界で20億人が世界保健
 機構(WHO)の定める安全基準を満たさない空気
 を吸うことになる。

・大気汚染の健康被害はすでに身近な脅威になり
 つつある。2013年に中国北部の空を覆い、1週
 間も居座ったスモッグは、北極海の氷がとけて
 アジアの気流循環パターンが変わり、空気が停
 滞したことが原因だった。


● グローバル化する感染症

・蚊が媒介する感染症は、今はまだ熱帯地域に限
 定されている。しかし温暖化のせいで、熱帯域
 は10年に50㎞弱の勢いで拡大している。

・気候と感染症の関係で確かなのは、暑い地域ほ
 どウイルスは活発になるということだ。それゆ
 え世界銀行は、2030年には36億人がマラリアの
 危険にさらされると予測する。

・こうした予測では、気候モデルだけでなく、関
 わる生命体の働きも正しく理解する必要がある
  マラリアなら蚊、ライム病ならマダニだ。ラ
 イム病は地球温暖化で今、急速に拡大している
 専門家によると、日本、トルコ、韓国など2010
 年までは存在しないに等しかった国で、ライム
 病の患者が報告されるようになってきた。

・ライム病は比較的新しい病気なので、理解がま
 だ充分ではない。症状も関節痛、倦怠感、記憶
 障害、顔面麻痺となんデオありで一貫性がない
  虫に刺されたという患者から、ライム病を
 的確に見分けるのは困難だ。

・これから気候変動が大きくなると、新たに媒介
 役を引き受ける動物が出てこないとも限らない
  そうなったら、私たちは完全にお手あげだ。


● 大規模な気候難民

・調査によると、気候変動により生まれる
 ”気候難民”の数は2008年以降、2200万人に
 達するという。

・温暖化がこのまま続けば、2050年までに世界
 の3つの地域で1億4000万人の気候難民が発生
 するーー世界銀行が2018年に出した予測だ。
 内訳はサハラ以南のアフリカで8600万人、南
 アジアで4000万人、ラテンアメリカで1700万
 人である。国連の国際移住機関が発表した数
 字は、2050年までに2億人と、さらに多い。




◎ 気候変動の見えない脅威

・地球温暖化が今のまま進めば、農業、移民、
 ビジネス、精神衛生などあらゆる分野に影響
 が及ぶ。科学者は、以前からそうなることを
 知っていたはずだ。でも、わざわざ口にしな
 かった。


● 気候変動の脅威を隠す科学者たち

・1988年に、地球温暖化について初めて議会証
 言を行ったジェームズ・ハンセンは、気候の
 研究者が黙り込む現象を「科学的寡黙」と呼
 んだ。そして、研究の知見を良心的に編集し
 すぎて、真の脅威が伝わっていないと非難し
 た。

・気候の未来図を正直に語り過ぎると、人々が
 絶望し、危機を回避する努力をあきらめるの
 ではないか。科学者たちは、そう心配するあ
 まり、人を動かすのは「恐怖」ではなく「希
 望」だという社会科学の見解に都合よく飛び
 ついた。その結果、耳に心地よい話ばかりは
 びこることになる。


●進歩が終わった後の歴史

・歴史とは、一方向に進む物語であるーーー
 これは西洋世界において何世紀も続いてきた
 理念だ。

・温暖化で、世界がよくなることはありえない
  生態系の危機が始まろうとしている今、歴
 史への深い疑義を示した新しい言説を多く目
 にするようになった。歴史は逆行することも
 ある。人類が定住し、文明を築いていった歴
 史は、すさまじい勢いで逆噴射しているので
 はないか。気候変動の脅威が高まるにつれて
 そんな”反進歩史観”が勢いを増している。


● 気候崩壊による受難に続く道

・気候変動によって、すでに環境は急速に荒廃
 している。沿岸部の都市は水びたしになり、
 海岸線は後退していく一方だ。

・欧米諸国はこの数百年、進歩と繁栄の単純な
 一本道を進んできた。だが、その道は気候崩
 壊による受難に続いている。それまでに気候
 変動をどこまで回避できるか、自分たちの暮
 らしをどこまで変えられるかで、歴史の形は
 違ってくるはずだ。


● 残された時間はわずか

・歴史学者アンドレアス・マルムはこう断言す
 る。
 「地球温暖化は、過去の行為の結果である」
 簡潔でありながら、問題の規模と範囲を言い
 あてている。温暖化は、数世紀もの間、化石
 燃料を燃やし、近代的で快適な生活をつくり
 あげてきた結果ということだ。

・その意味では、私たちはみんな産業革命の囚
 われ人かもしれない。環境危機は過去の産物
 だが、過去と言っても、つい最近だ。孫たち
 の時代に世界がどこまで変わるかを決定づけ
 るのは、今からの数十年だ。


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・1500年以降のヨーロッパで、夏の気温が高か
 った年を調べると、上位5年はすべて2002年
 以降に集中している。


ヨーロッパに限らず、世界的に同じことが言え
てるのであろうと私は思います。

日本でもこの10年か数年は、「過去に例のない
云々」という大雨、洪水情報が何も珍しくない
状況になってます。

最高温度40度越え。このニュースも年々増えてい
ます。

地震もある日突然、あちこちで・・・・・

日本の土地面積は世界の0.2%だったか?。
そして、世界の災害の25%は日本で起こってい
るとかいう情報をとある筋から知りました。


気候に限らず、政治経済も国際的に考えると、
未来は予想は、悲観的になってばかりでいけま
せん。


一方で、情報系を始めとした科学技術のイノベーシ
ョンは確実に進歩していくと私は信じます。

気候変動を含めた、政治経済のリセッションが先か
科学技術の進歩発展で、人類は自然すらコントロー
ルできて、見事に新しい世の中を再構築していける
か。


まぁ~生きてる内は無理だろうなと思うものの、
せっかく101歳ピンピンコロリを宣言しているのに、
2055年頃の日本は、世界は、もっともっと混迷の中
だよ・・・・・オイオイ、勘弁してくれよぉ~


その頃は、医学も更に驚異的に発展して、改めて
120歳ピンピンコロリを宣言しようと思ってる
のにぃ~  (マジ)





福島さんは、今後気候変動はどれくらい
厳しくなっていくと思われますか。
あるいは、人類は科学技術の進歩で気候すらコント
ロールできる時代が到来すると思われるでしょうか

(今のところ妄想ですが、私はそれを信じてます)



ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。




福島さんの幸運な日々を祈念します。




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