【アモリ通信259:不平等条約】  20200422

福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。

----------------------------------------
新型コロナウイルスで世の中が大変な状況にある
現在。
アモリ通信を通常通り水曜日午前11時3分に自動
配信していいものか躊躇する気持ちがありますが
これまで通り、継続させていただきます。
-----------------------------------------
本日のテーマは「不平等条約」です。
------------------------------------
Renaissance  ルネサンス 2020.1 vol3
   新日本国憲法をデザインせよ
 現在の憲法の問題点「自分ならこう変える」
 西尾幹二、藤井厳喜、呉 智英、丸谷元人、
 惠 隆之介、北野幸伯、飯柴智亮、
 ケント・ギルバート、ベマ・ギャルポ
 発行所 ダイレクト出版株式会社
 https://1lejend.com/c/E3tg/lwEs/VZ3Wz/
-------------------------------------
アモリ通信は基本的に政治的なテーマは回避する
ことにしています。
が、今回はその「禁」を破って正にそういうテーマ
です。
上記の雑誌(会員制)及び登場人物も、層々たる       
論客揃いではないでしょうか。
しかし、まぁ~、そんなに難しいことを訴える訳で
もなし、例の如く「成り行き」で取り上げます。
そうはいうものの、深入りし過ぎても行けないので
上記の人物の中から、海外の論客の目を通した見解
を御紹介させていただきます。
それでは・・・・スタート!!
-------------------------------------
不平等条約を撤廃した明治人
不平等条約を信奉する現代人
国の主権を取り戻すために戦った明治維新の志士
たち。幕末から明治にかけて、あの激動の時代を
評価する日本人は多い。
ではなぜ、敗戦によって押し付けられた9条を信奉
しているのだろうか?
外国人の目に映る現代日本のリアルな姿と矛盾を
考証する。
--------------------------------------
ケント・ギルバート
米カリフォルニア州弁護士
1952年米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。
71年初来日。80年米ブリンガムヤング大学卒業。
法学博士・経営学修士。米カリフォルニア州で
国際法律事務所に勤務した後、法律コンサルタント
として東京都に居住。
-------------------------------------
○ 「志」があった明治の志士たち
・日本に長期滞在しているアメリカ人の私の目に映
 る明治維新の姿と、その評価をいろいろと考え進
 めていくうちに、私の脳裏には、幕末に命がけで
 活躍した維新の志士たちの泣いている姿が浮かん
 できます。
  平成・令和を生きる現代の日本人の中に、幕末
 や明治維新を批判している人はほとんどいません
  それなのに、なぜ明治維新を考えるとき、悲し
 くなってしまうのでしょう。
(要約)
・ 幕末の志士や明治の英雄が令和元年、すなわち
 明治151年の日本と日本人を眺めた場合、間違い
 なくそこに大きな矛盾を感じるだろう。
・幕末の志士たちは艦上から江戸の町を焼き払える
 最新の大砲を備え付けた蒸気船に初めて遭遇する
・この圧倒的な軍事力を背景に不平等条約を結ばせ
 たアメリカ、そこに便乗したイギリス、ロシア
 など当時の大国。
・当時の日本の国力のなさ、軍事力の劣勢、技術力
 の遅れを嘆き、諸々の矛盾を抱えながら江戸幕府
 を倒すための内戦を始めた。
・そして、志を受け継いだ明治維新の人々は、最後
 には西欧に引けを取らない近代国家の形成を成し
 遂げた。
・強い国軍を作り上げて日清戦争に大勝し、大国ロ
 シアとの日露戦争でも辛勝した。
・その結果、不平等条約を解消し、植民地化されず
 に国を守るどころか、日本は開国から五十数年で
 大国の地位まで手にした。
・幕末の志士たちや明治のヒーローが英雄視される
 べき最大の理由は、そこにこそあるわけです。

○ 世界中で日本だけが軍隊を持ってはいけない 
・私は幕末や明治の英雄たちに聞いてみたい。
 現在の日本は、「平和主義」「戦力の不保持」、
 「国の交戦権の否認」を憲法に定めて、これを
 変えることに多くの国民が抵抗を感じていること
 をどう思うかと。
・彼らは言うでしょう。
 「ちょっと待ってくれ。そんなことで国が守れる
 わけないだろう。それなら、私たちがかって身を
 切り、血を流してしてきたことは何だったんだ!
  なぜ、日本はこんな国になってしまったんだ?
 と・・・・・
 そして、議論が幕末以前のレベルの低さに戻って
 しまっている日本の現状を見て、その情けない姿
 に涙を流すことでしょう。
 (中略)
・幕末の志士や維新の英雄たちは、「国力も技術力
 もなく、今にも植民地化されそうな日本という
 祖国」を守るためにどうすべきか、極めて短期間
 考えて、学び、行動し、国を守るための主導権を
 争って日本人同士で殺し合い、260年以上も続い
 た統治の体制を変えてまで祖国を守ったのです。
  幕末側にも討幕側にも「国防」という最大の
 目的があったからこそ、大政奉還や江戸城無血開
 城が実現したのです。
・その「国防」に必要不可欠な軍隊を否定する9条
 護憲を主張しながら、明治維新の成功を礼賛する
 のはとんでもない論理矛盾です。
・21世紀の現代であっても、「国家間の外交交渉は
 武力を背景に行う」という常識は、150年前と
 何も変っていません。
 2018年の米朝会談は、トランプ大統領が「アメリ
 カ人の人質を解放して核兵器や弾道ミサイルを
 放棄しなければお前の国をぶっ壊す」と金正恩委
 員長を脅したからこそ実現したのです。
  護憲派の「憲法9条を守っていれば戦争になら
 ない」という主張は、まるで寝言です。

○ もし幕末志士たちが9条を読んだら
 (ごく一部のみ)
・私が志士だったら、佐幕派だろうが討幕派だろう
 が、頭に来ます。自分が命をかけてきた仕事を
 愚弄されたような気分になります。
 そしてこの国で本当に自分の子孫が「諸国民の
 公正と信義に信頼」して、安全に暮らしていける
 のか、とても心配になります。

○ 日本国憲法は「不平等条約」
 (要約)
・「この憲法は、日本がアメリカとの戦争に完敗し
 たために、当初アメリカによって結ばれたもので
 す。つまり、武力を後ろ盾に結ばされた日米修好
 通商条約と同じなのです」と志士たちに教えたら
 「なぜこの『不平等条約』を改正しようと努力し
 ないのか」と志士たちは言うでしょう。
・ここでアメリカ人である私はアドバイスします。
 「いえ、ちょっと待ってください。実のところは
 アメリカもこの憲法に大きな問題があることには 
 かなり前から気づいているので、日本が憲法を変
 えることをむしろ歓迎しているのです。
 その証拠に、今や日本とアメリカは重要な同盟国
 で、アメリカは日本の軍事力に期待すらしている
 のですよ」と。
・やがてすべての事情を理解してくれた志士たちは
 こういうに違いありません。
 「ならば『新しい不平等条約』を自ら放置してい
 る日本人が怠惰なだけではないか。情けない。志
 はあるのか?」
・明治維新を誇りに思うなら、そして幕末の志士た
 ちを賞賛するなら、今を生きる日本人は、維新の
 志士に恥じない日本を作ったと後世の人々に胸を
 張れるのでしょうか。
 (以下略)

○ 9条を言い訳にする日本人は卑怯
・現代の日本人は、敗戦後70年の月日を経過しても
 なお、日本国憲法という不平等条約を甘んじて奉
 じています。それどころか、それが自分たちの平
 和を守ってくれると信じていると主張します。
 それがGHQが日本国民に吹き込んだ占領用プロパ
 ガンダと気づくことすらなく。
・アメリカと同盟を結んでいるから安心だ、という
 のも甘えです。自らの国を守る行為を他国に委ね
 ること自体、私は武士道はもちろんのこと、人間
 の道に反していると思います。
 あえて軍事力を持たず、憲法9条を言い訳に終始
 している日本は、はっきり言って卑怯です。
・(要約)
 現在の憲法を守ることが志というなら、国民投票
 にかけるべきである。
 占領下の国家主権が制限された状態で、「アメリ
 カに押しつけられたもの」であり、当時は「全知
 全能の神」の如きマッカーサー元帥率いるGHQが
 存在していた。そこで有効な反論などできなかっ
 たであろう。
 ならなぜ今、その憲法を国民に問わないのか?
・明治維新から150年。当時の人たちが何に涙し、
 何に憤り、どんな日本を望んだのか、思い出しま
 しょう。
 彼らが今、日本を見て何に失望するのか、想像し
 てみましょう。
 そして、今の日本がすべきこと、世界の平和と安
 定、発展のために貢献できることを考えてみてく
 ださい。
・日本がそこに注力できれば、明治維新を達成した
 当時の日本以上の尊敬を集めることができるはず
 です。
◎世界は日本の未来に期待してます。  
----------------------------------------

◎世界は日本の未来に期待してます。
最後の締めくくりがスバラシイ (笑)
ケント・ギルバート氏は「1983年テレビ番組『世界
まるごとHOWマッチ』で知った方です。
最近、彼の著書をみかけるようになりましたが、
日本人以上にまともな日本人観を持った人だなと
私は感じてます。
今回のテーマも全くその通りではないでしょうか。
日本はアメリカの傘の下で、経済に専念して復活し  
てきた「過去の成功」が大きいだけに、「過去を
否定して新たな成功を描けない古い体質の企業」と
同じような状況にあるのかもしれません。
敢えて単純に考えれば、そういうことだろうと私は
考えています。
中国、半島、ロシア。これらのクセモノが隣国にい
る日本が、今後も、「国防」をアメリカに丸投げで
済む訳がない。
この単純な「現実」を多くの日本人は理解出来ない
のでしょうか。そんなハズはないでしょう。
「戦争ができる国にするための改憲に反対」という
護憲派の巧妙な印象操作はナンセンスだと私は感じ
てます。
99.9%以上の人間が、戦争はない方がいいと思うに
違いないでしょう。
戦争を避けるためにも、強力な「国防力」は必要で
す。少なくとも私はそう思います。
今の多くの日本人の平和ボケ解消の為には、新たな
現実的悲劇が必要なのかもしれません。
おっと、深入りは止めときます・・・(苦笑&💦)
福島さんは、「憲法9条の改正」について
どう思われますか。
現状のまま維持してほしい。そのようにお考えで
しょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。

******************************************
          Amazon・Kindle 【アモリ通信】
 最新配信版:
 アモリ通信第25弾:人生の風・守護神:全10話(243~252)
 https://1lejend.com/c/E3tb/lwEs/VZ3Wz/
 2019年度配信版:全51話  (192~242)
 https://1lejend.com/c/E3ts/lwEs/VZ3Wz/
 2018年度配信版:全51話  (141~191)
 https://1lejend.com/c/E3t8/lwEs/VZ3Wz/
 2017年度配信版:全51話 (90~140)
 https://1lejend.com/c/E3t5/lwEs/VZ3Wz/
 2016年度配信版:全51話:(39~89)
 https://1lejend.com/c/E3t6/lwEs/VZ3Wz/
 2015年度配信版:全38話:(1~38)
 https://1lejend.com/c/E3to/lwEs/VZ3Wz/
******************************************
  SILマネジメント株式会社 
 代表取締役        福島清隆
・オフィシャルサイト:https://1lejend.com/c/E3t9/lwEs/VZ3Wz/
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------
Copyright(C)2019 SILマネジメントCo.,Ltd
All Rights Reserved.
 
 
 

お問い合わせ・ご相談

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SILマネジメント株式会社

お問い合わせ・ご相談はこちら