【アモリ通信256:2020年の論点 PART2】  20200401

 
福島清隆 さん


こんにちは。


キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「2020年の論点 PART2」です。


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文藝春秋 オピニオン 2020年の論点100


        文芸ムック \1500+税

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今年のアモリ通信は元旦早々の配信でした。
(「アスメル」というシステムを使って、計画的に
自動配信するようにしてます)


話題が、というかネタがあまりにも多いので、ネタ
枯渇症というかマンネリを避けるためにも、本書を
多少のシリーズ化しようと画策?中です (笑)


で、今回は・・・

46  経済
コンビニ問題の正体は24時間営業ではなくビジネス
モデルの限界だ       

 園田昌也  弁護士ドットコムニュース副編集長


88  芸能・スポーツ

大坂、渋野、八村・・・・・ゴールデンエイジの
限界突破が始まる!

 生島淳   スポーツジャーナリスト


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46  経済
コンビニ問題の正体は24時間営業ではなくビジネス
モデルの限界だ       

 園田昌也  弁護士ドットコムニュース副編集長

・2019年はコンビニ業界にとって波乱の年だった
・2月に東大阪のSV加盟店が営業時間の短縮を強行
・4月には加盟店の4割が本部に不満という結果発表
・6月には「新たなコンビニのあり方検討会」発足
・上記は「経済産業省」
・一連のコンビニ騒動は「24時間営業問題」と呼ば
 れることも多いが、しかしオーナーが言うには、
 「時短営業は対症療法でしかない」ということ
◎問題の本質は営業時間ではなく、人件費の高騰
 などでコンビニ本部と加盟店の利益配分の仕組み
 が行き詰まりを迎えていることにある
・「多くの加盟店が売上は伸びないのに、年々人件
 費が増えて利益を圧迫していることに悩んでいる
 」(オーナーでつくるコンビニ加盟店ユニオン)
・ドラッグストアなどとの競争激化もあり、コンビ
 ニ大手3社の1日当たり平均販売額は横ばい
 セブンイレブン:約65万円、
 ファミリーマート・ローソン:約53万円 
・一方最低賃金は、年々上昇
 2012年度 749円  
 2019年度 901円(152円アップ)
・コンビニアルバイトスタッフが常時2人の場合
 時給が5円アップすると人件費は年額94000円増
 時給152円アップなら、年280万円超増の計算
・そこで加盟店では、オーナー一家が働く時間を
 増やすなど、特に深夜に働いて肉体的限界に。
◎コンビニの24時間モデルは安価な労働力によっ
 て支えられてきたが、売上の頭打ちと人件費の
 高騰で転換期を迎えている
・コンビニは「ブラックバイト」の代表格
 ①シフトの強要
 ②残業代の未払い
 ③クリスマスケーキの買い取り強要
 ④レジ違算金(売上額とレジ内の金額の相違)
  の自腹補填
 上記労働法違反が横行している
・その上、光熱費や税金の収納代行他複雑な業務
 が多い。更に年々、新サービスが追加されるの
 でコンビニの時給を「割りが合わない」と考え
 る人が多い
・そんな中、コンビニの店舗数は、2010年代だけ
 で1万店以上増加し約55000店。店舗間での従業
 員争奪戦が激化の一途
・しかし、経営不振店は時給の大幅増加は不可
・本来支払うべき週30時間以上働くスタッフの
 社会保険料を払っていない加盟店も少なくない
 「払いたいけど、私たちの生活が成り立たなく
 なる」(あるオーナー)
◎求められる利益配分の見直し
・時短営業にすれば、労働力は少なくて済むが、
 経済的メリットは期待しずらい。
 24時間営業と引き換えに本部からもらえる支援
 金がなくなるからだ
 店舗にもよるが、金額は約10万円/月ほど
・政府方針では、今後数年で賃金はさらに100円
 近くアップする見込み
・売上が頭打ちなら、オーナーの過労死やスタッ
 フの搾取にも拍車がかかりかねない
・本部に求められているのは、加盟店の利益をど
 う確保していくかということ
 売上げを増やす商材の開発、省力化に止まらな
 い「省人化」システムの導入
・しかし、すぐにどうにかなる問題ではない
・本部に納めるロイヤリティの減額も検討すべき
・セブンは2017年の減額以来、年間160億円を加盟
 店に還元。2020年はさらに100億円/年かかる
 本部も容易にロイヤリティの減額を決断できない
・せめて、経営困難な加盟店が離脱しやすい仕組み
・業界4位のミニストップは、利益配分の仕組みそ
 のものの見直しを検討
 従来の粗利を分配する方式ではなく、経費を引い
 た後の最終利益を分配する形になるそうだ
・人件費の上昇に終りは見えない
 利益配分の仕組みを改め、加盟店が儲かるほど
 本部も儲かるというwin-winの形に近づけるべき
  そうでなければ、新規のオーナー希望者がいな
 くなり、コンビニ業界の維持が困難になるはずだ

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88  芸能・スポーツ

大坂、渋野、八村・・・・・ゴールデンエイジの
限界突破が始まる!

 生島淳   スポーツジャーナリスト

・2019年の日本のスポーツ界を一言で言い表すとし
 たら「限界突破」という言葉が思い浮かぶ。
・昨年のラグビーW杯では堂々と準々決勝へ進出。
 もはや強豪国を倒すのは奇跡ではなくなった
・大坂なおみは全豪オープンに優勝し、2018年の
 全米に続き、四大大会を連覇
(このところ、少し勢いが衰えて順位が急降下して
 ますが、復活を信じましょう)
・渋野日向子は全英女子オープンに初出場で、いき
 なり優勝
・プロバスケットボールのNBAで八村が日本人とし
 て初めてドラフト一巡目で指名され、ワシントン
 ウィザーズに入団し開幕戦から先発として出場
◎この3人に共通して言えることは、上の世代がな
 かなかなしえなかったことを軽々と達成したこと
・女子テニスでは伊達公子が全豪、全仏、ウィンブ
 ルドンでベスト4に進出して歴史を変えたが、
 優勝までは手が届かず、彼女に続く選手も登場し
 なかった
・女子プロゴルフでは、1977年に樋口久子が全米女
 子プロで優勝したのを最後に日本人女性のメジャ
 ーでの優勝はなかった。
 岡本綾子、宮里藍、横峯さくら、宮里美香、上田
 桃子といった才能豊かな選手も、グランドスラム
 には届かなかった。
 「国内の実績もなく、海外での経験も少ない選手
 が勝てるわけがない」という思い込みを打破し、
 ニ十歳の渋野は、軽やかに限界を突破した
・八村は日本のバスケットボールの強化システムで
 育ったが、英語が苦手だったにもかかわらず、ア
 メリカのゴンザガ大学を選んだ
 NBAでプレーするという目標のためにはそれが近
 道と判断し、大学2年から3年にかけて成長し全米
 トップ選手のひとりに数えられるようになった
◎もはや挑戦ではない
・いま、日本のスポーツ界で起きていることは、
 1990年代後半に生まれたアスリートたちが、競技
 横断的に世界で成功を収めていることだ。
 しかも、それが伝統的なオリンピック競技ではな
 く、テニス、ゴルフ、バスケットボールと高度に
 ビジネス化され、年間を通じて厳しい競争が行な
 われるプロスポーツの世界でおきていることに価
 値がある。
・ゴールデンエイジのアスリートたちは、物心つい
 たときから日本の先輩たちが海外で活躍する姿を
 見てきた
・野球のメジャーではイチロー、松井秀喜、上原浩
 治。五輪では水泳の北島康介、体操の内村航平。
 テニスでは錦織圭。夫々の活躍は、日本のスポー
 ツ界に大きな影響を与えた。
・とかく、選手たちが海外に出ていくことを「挑戦
 」と呼ぶのは、四十代、五十代のメディアの人間
 であり、ニ十歳前後の選手たちにとってはもはや
 挑戦ではなく、それは自分のキャリアパスの延長
 線にあるものでしかない
・つまり、日本のアスリートの限界を定めていたの
 は、国内ですべてが完結していた昭和生まれの
 人間なのではないか---という気がしてならない
・実際、取材現場でも四、五十代の記者の「海外へ
 の挑戦」目線での質問に、戸惑いを見せる若い選
 手が出てきた
 文脈にズレが生じており、話が噛み合わない場合
 もある。発想を変えるべきは、大人たちの世代と
 いう気がしないでもない
・2020年は東京五輪が開かれる
 世代として早くも限界を突破しているアスリート
 たちは、メダルを量産するはずだ
 それを見たティーンエイジャーや小学生たちは、
 五輪での日本人の活躍が当たり前だと思うように
 なり、限界の存在すら意識しないようになる
◎日本のスポーツ界の黄金期は、これから始まるの
 だ。

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「文藝春秋2020年の論点」には比較的厳しい話題が
多いのですが、今回はそういうものと明るいものと
の2つにしました。

コンビニの話題は、なんとなく知っていることで
成程と思いましたが、果たして今後もコンビニが
便利な存在として存続できるのでしょか。

店員には外国人が多く、国を聞いたら「ネパール」
と答える人が少なくないのが私の体験上の現実で
す。省力化、無人化がどこまで進むか分りませんが
旅行で来る外国人も増えていく中、万引き、犯罪
をどう抑止していけるものか。
(旅行者が皆そうではありませんが、常識の基準
の異なる人々が大量に出現するのも事実です。
外国人に限らず、日本人でも事件を起こす人間は
後をたちません)

大型店、コンビニ、宅配。この3分野で更なる発展
と淘汰が進み、便利過ぎず、不便過ぎず。
なんかそういう状況になっていくのかなと、個人的
に妄想してます。



スポーツの話題はいいですね。

ラグビーはもちろんテニス、ゴルフ、バスケットに
限らず、陸上、水泳、卓球、フィギアスケート、
野球ももちろん、世界を相手に日本人が堂々と戦え
る姿は、見ていて楽しいものです。

国が発展していく基盤はスポーツの強化から。と、
言っても言い過ぎではないような感覚が私にはあり
ます。
どのスポーツにせよ、アスリートの活躍が、国民に
勇気と感動を与え、気持ちをひとつにしていけるこ
とは、世界各国共通の現象です。

東京五輪後の日本は、何もかもが下り坂と予想する
人々で溢れています。ある程度、1,2年かそこいら
は、そうかもしれないし、それほどでもないかも
しれません。

リーマンショックかそれ以上の危機がくるかもしれ
ないし、そうでないかもしれません。

大地震、大災害。これは残念ながら、それなりの規
模で必ず来ると思います。

しかし、何が来ようとも、その現実を乗り越えて
新しい明るい未来があるんだと考えることが何より
も大切なことだと思います。

と、小学校の先生が小学生に諭すような気持ちで、
事実そうに違いないと信じて、人生、永遠に学び、
楽しく生きていくことにしましょう(^^♪

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とか何とか言ってたら、この原稿が配信される前週に
東京オリンピックの1年延期が決まりました。

あっという間のコロナ禍。

1年先がどうなっているか誰も予想不可です。
それでも現実は現実として、前を向いて進むしかない
ですね。

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福島さんは、コンビニの数はこれからも増えて
いくと思われますか。存続できると思われますか。

日本のスポーツ界は今後も、世界と堂々と戦ってい
けると思われますか。



ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。




福島さんの幸運な日々を祈念します。




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