【アモリ通信245:物流コストを見直せ!】  20200115


福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「物流コストを見直せ!」です。

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NIKKEI TOP LEADER  2019.10
特集:消費税に負けない中小企業の対抗策
 物流コストを見直せ!    (P80 ~~ P89)  
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今回はガチガチの物流の実務の話です。
物流に関心のない方は軽くスルーを (汗;;)

実のところ・・・・・いきなりそんなことを言って
はイケマセン・・・という気分がないこともないの
ですが  (苦笑&汗)
というのは、物流の話は、本質的に30年前、40年前
から何も変わっていないのではないか。
自分が社会に出る前と比べると、もっと前から、
本質的なものは変っていないかもしれない。
(ハードの発展は別として)
いろいろな立場で物流を考える人を見てきた自分と
しては、今回のようなテーマは「何を今更・・」
と言いたくなるのですが、「それを言っちゃ・・」
ということで、素直にざっくり、一部を詳しくまと
めます。

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〇 会社を維持・拡大するためには物流作業の見直
  しが欠かせない
  物流コスト見直しチェックリスト
① 物流作業の問題
  ・人件費が増えている
  ・作業効率が上がらない
  ・物流メンバーの改善意識が低い
  ・習熟度や経験値が必要
  ・個人の能力差が出やすい
 →  人で解決 20~50% 物流コスト削減効果

② 物流クレームの問題
  ・誤出荷が減らない
  ・不良品がしばしば混ざる
  ・クレームが起きる原因を特定していない
  ・個人によって入出荷の方法が違う
  ・入荷時に検品する余裕がない
 →  運用ルールの見直しで解決
         最大50% 物流コスト削減効果

③ 在庫の問題
  ・在庫数がなかなか減らない
  ・在庫のアイテム数が増えている
  ・在庫実数と管理数が合わない
  ・欠品がいつも起きる
  ・過剰在庫の発生原因が特定できない
 →  システム + 保管方法で解決
         20~50%   物流コスト削減効果
④ 輸送の問題
  ・配送費がずっと増加している
  ・横持輸送費が増えている
  ・運送会社の選定基準がない
  ・荷造りが遅れ最適な配送ができない
  ・返品運賃が増加している
 → 運送会社の検証で解決
          2~5%  物流コスト削減効果
〇 製品に”住所”を付けて管理
  出荷スピードと誤出荷が改善
 → 物流コスト  30% DOWN
 1.商品に”住所”をつけて管理
 倉庫内の搬出口付近を主力商品の棚に割り当てる
 ことで、モノを集めるピッキングの効率を高めた
 2.在庫管理を徹底して発注をルール化
 工場からの搬入が増えると、その都度、作業が止
 まり倉庫内も散らかる。発注は月2回までとして
 搬入日を決めた
 3.運送会社を絞り込み過剰サービスを廃止
 同じエリアで重複する運送会社は1社に絞るほか、
 運賃が高くなるチャーター便を使った配送をやめ
 た
(下記は少し丁寧に説明します)
〇 物流は完全アウトソーシング
  主力事業に人を集め営業強化
 →    売り上げ  160% UP
・輸送運賃や倉庫代の値上げで悩むならば、思い切
 って外部にすべて委託する選択肢もある。
 自社で倉庫を持たず、在庫管理から出荷まで任せ
 る3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)
 方式で業績を伸ばしているのが、建築資材などを
 扱う商社の青和だ。
・建材メーカーと掛け合い、自社で在庫管理から配
 送まで請け負うことを条件に、商品の仕入原価を
 カットすることに成功。
 その差額を3PLの整備に当てた。
・3PL導入後、倉庫の保守管理が不要になり、保管
 状況の確認も3ヶ月に1度で済む。
 従業員を専属で置く必要がないため、新規顧客を
 開拓する営業に人を割ける。
 物流の心配がなくなったことで、仕事量は増える
 ばかりという。
・現在、ひと月にかかる運送コストは1000万前後。
 建材部門の売上げは、3PL導入前の7億7000万
 から約10年で20億円まで伸ばしてきた。
・3PLの魅力は「リスクヘッジになる」こと。
 物流コストが運送会社の事情で急激に上がらず
 取引量に応じたコストでまかなえるからだ。
・今後はさらなる輸送コスト削減をめざして、
 外部企業と協業しRPA(ロボット・プロセス・
 オートメーション)を使った自動発注システム
 も導入。トラックを有効に使う共同配送も更に
 強化する。
  * さらにコストダウン
・トラックの空き時間を活用したり、集荷のルー
 トを固定化したりすることで運賃が下げられる
 可能性がある。
・トラックの運賃は、満載でも空でも同じ。
 そこで荷主を増やして荷物を混載し、コストを
 下げる。
 例えば定期便の運賃が10万円だとしたら、5社
 集めて3万円ずつ支払う。
 配送条件の制約が解決できれば、コスト削減
 効果は大きい。

〇 “庫内物流”の整備が会社成長を支える
*倉庫のあり方は、工場で作られた大量の製品を
 一時保管するための場所から、顧客の注文別に
 応える小売店のような機能が、この10年で物流
 に求められるようになった。
*庫内物流を見直す3つのポイント
1.上部・通路の空間を有効活用する
  天井までの空間、通路の幅を狭める改善など
  で収納量は上げられる。
2.労働環境を整備する
  倉庫内はオフィスと同等だと考え、作業現場
  の主役である女性のパート社員の働きやすさ 
  を追求する。
3.ロボットを導入する
  倉庫内の作業はすべて人の手が必要かどうか
  を再検討する

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今回のテーマは物流業界に身を置く人とそうでな
い人とでは感じ方が随分、異なるのではないかと
私は思います。
物流業界の方なら、それほど目新しい情報がある
とは思はないのではないか。
昔も今もそして将来も、基本的に同じことが指摘
され続けるように思います。
ただ、敢えて少し丁寧に書いた3PLについては、
中小企業が成長して行く過程で大いに検討すべき
システムだと私は思います。
3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)。
物流業界の人間なら「サンピーエル」と言います。
知らない人は何のことかさっぱり分からないでしょ
う (笑)

物流の仕組みを荷主や役所他の立場で考える人
物流子会社の立場で考える人
運送会社・倉庫会社の立場で考える人
立場によって物流に対する意識も異なります。
コスト削減ばかりを考えがちな荷主企業。
荷主と物流専業者に挟まれた物流子会社。
そして、
物流専業者(運送会社・倉庫会社)は物流事業を
通して顧客に貢献すると同時に自身も利益を上げな
ければなりません。(物流子会社も同じといえば
同じですが)
運送会社と倉庫会社でも物流に対する感覚は異な
ります。
分かり難い話は程々にして、中小企業が成長して
行くためには、「3PL」なるものをもっと真剣に
検討すべし。
これが今回の私の本音です(^^♪
まぁ~、物流業界の人の中には、3PLなんて古い、
と言い切る人もいるでしょう。
しかし、本質はそう簡単には変わらないものです
福島さんは、「3PL」という言葉を御存知
だったでしょうか。
また、ご自身のお仕事に「物流」に関連する部分
がおありでしょうか。
もしそうであれば、「3PL」を考えてみようという
感覚が今回のテーマだけで芽生えてきたという
気持ちが少しでも湧き上がってこられたでしょう
か。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。

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