【アモリ通信237:旧約聖書 ダビデ】  20191113


福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「旧約聖書 ダビデ」です。
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  早わかり聖書
  はじめてでも全体像がつかめる!
  生田 哲  日本実業出版社 \1600+税
    ( ダビデ P150~P181 )
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聖書にも、ちょっぴり!、詳しくなりました。
「チョウシニノッテ!!!」、今回は「ダビデ」に
ついてまとめてみます。
上記の中から、要旨を引用、要約することで、
「ダビデ」とはどういう人物であったか、ざっくり
とお伝えできるのではないかと思ってます(^^♪
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〇 羊飼いの末の子ダビデが神の目にかなう
・そこでサムエルは、「これであなたの息子は全部
 ですか?」とエッサイにたずねた。すると、羊の
 番をしているダビデという末の子がひとり残って
 いるという。(中略)
 ダビデは兄弟のなかで最も価値のないものと思わ
 れ、そのように扱われていたことがわかる。
・ダビデを愛した彼(サウル)は、道具持ちの仕事
 も与えた。悪い霊によってサウルがふさぎこむた
 びに、宮殿によばれたダビデは、立琴を弾くこと
 で悪い霊を追い出し、サウルの心の病をいやした
 のである。

〇 小さなダビデが信仰で巨漢ゴリヤテを倒す
・名勝負の決着はあっけなくつくことが多いが、
 今回もそうだった。ゴリヤテがダビデに近づいた
 とき、ダビデはすばやく戦場を走り、用意した石
 を一つとり、石投げでそれを放った。
 放たれた石は、ゴリヤテの額を打ち砕いた。彼は
 そのまま倒れて二度と起き上がることはなかった
  ダビデの手には1本の剣もなかったが、ペリシ
 テの勇士を打ち殺した。ダビデはゴリヤテの剣を
 さやから抜いて、それでとどめを刺して首をはね
 た。
  ペリシテ人たちは、彼らの勇士が死んだのです
 っかりおじけづいた。対照的に、イスラエル人は
 勇気百倍になって、ときの声をあげ、逃げまわる
 ペリシテ人たちをさんざんに打ち破った。

〇 嫉妬に狂うサウルに追われるダビデ
・サウルはすでにゴリヤテを倒した者に王女を与え
 ることを公約していたから、ダビデに自分の娘を
 与えねばならないにもかかわらず、100人のペリ
 シテ人を殺せば娘を与えてもいいといいだした。
  サウルは、ぺリシテ人の手によってダビデを殺
 そうとしたのである。しかし、ダビデはその倍の
 200人を殺したので、サウルはしかたなく、娘
 ミカルをダビデに嫁がせた。 (中略)
  ある日、サウルはダビデを殺すために家来を送
 ったが、王女でありダビデの妻であるミカルが、
 こっそりダビデを窓から逃がした。ミカルはダビ
 デを愛していたのである。こうして神と民に愛さ
 れたダビデは嫉妬に狂った王サウルに追われ、逃
 げまわることになる。

〇 2度にわたってサウルの命を助けたダビデ
・ダビデもその気になり、かがんでいるサウルに近
 づいた。これまでの争いを一気に解決するチャン
 ス到来である。だが、ダビデは彼を殺害せず、上
 着のすそをこっそり切り取るだけにとどめた。
  そのうえ、ダビデは、サウルに襲いかかろうと
 する家来を、神に油を注がれた主君を殺すことな
 ど、絶対にしてはならないことだといって制止し
 た。
  用をたし終えたサウルの後ろについて、ダビデ
 も洞窟を出た。そしてダビデは地面に平伏してサ
 ウルに声をかけ、自分が主君であるサウルに害を
 加えないこと、洞窟のなかで、主君を殺すチャン
 スがあったにもかかわらず、それをしなかったこ
 とを謙虚に述べた。

〇 無残なサウルの最期
・ペリシテ人は、イスラエル人をことごとく打ち破
 った。サウルの4人の息子のうち長男ヨナタンを
 はじめ、3人が戦死した。
  致命傷を負わされたサウルは、敵に捕まり、
 なぶりものにされるよりは、家来に殺されたいと
 思い、そう命じるが、家来は恐くて主君を殺せな
 かった。それでサウルは剣を抜き、その上にうつ
 伏せになって自殺した。

〇 ダビデがユダ族の王になる
・ダビデの命を執拗に狙ったサウルが死に、彼はも
 はやペリシテ人の町ツィケラグに住む必要はなく
 なった。彼は神に祈った。ユダの町にのぼってい
 くべきかどうか、もしのぼるならどの町がいいの
 か、と。
  神の答えは、ユダ部族の中心の町で、かつて
 父祖アブラハムが住んでいたヘブロンにのぼって
 いけ、であった。それでダビデは、逃走中に得た
 ふたりの妻(アヒノアムとアビカイル)、そして
 家来とその家族を連れて、ヘブロンに移り住んだ
  ヘブロンの人々はダビデ」を大歓迎し、油を注
 いでユダ族の王とした。
 このとき彼は30歳、紀元前1011年のことだった。

〇 ついにダビデがイスラエル全土の王に
・ダビデは、偉大な将軍アブネルが卑劣な手段で殺
 された深い悲しみを全イスラエル人とユダ人に伝
 えた。
  そして、ダビデは、先頭に立ってヨアブやその
 家来にも参加させ、アブネルの遺体を丁寧にヘブ
 ロンに葬った。  (中略)
  ダビデは、サウルを殺したと述べたアマレク人
 の若者をただちに処刑したように、イシュ・ポシ
 ェテの首をもってきたふたりの男を死刑にした。
  そしてイシュ・ポシェテの首は、ヘブロンにあ
 るアブネルの墓までもち運ばれ、そのなかに丁寧
 に葬られた。
  アマレク人の若者もふたりの男も、神のさばき
 を待ち望み、敵に対しても自分の手で復讐するこ
 とを できるだけ避けるという、ダビデの深い信
 仰を理解できなかったのである。 (中略)
  サムエルは、まだ若い羊飼いだったダビデに
 ユダで油を注いだ。ダビデは30歳のときヘブロン
 でユダの王となって、7年と6カ月間統治し、つい
 にユダと全イスラエルの統一王国を治めることに
 なった。
 このとき彼は37歳、紀元前1004年のことだった。

〇 ダビデのもとでイスラエル王国が栄える
  エルサレムに落ち着き、契約の箱(神の箱)も
 無事に迎えることができたダビデは、ある日ふと
 思った。自分がすばらしいレバノン杉でできた家
 に住んでいるのに、神の箱が依然として粗末な天
 幕のなかにあるのが釈然としなかったのだ。彼は
 ぜひ神の箱のためにすばらしい住まいを建設した
 いと願った。
  さっそくダビデが予言者ナタンに相談したとこ
 ろ、彼は心から賛成した。だが、神はナタンを通
 して、神はエジプトを出発してからずっと天幕に
 住み続け、民の先頭に立って導いてきたこと、礼
 拝所を建設するのを望まないことを告げた。
  そのかわり、神は、ダビデのために「一つの家
 」とは建物のことではなく、家系のことであり、
 王国である。サウルの家系は、王朝の地位から取
 り去られたが、ダビデの王朝は永遠に続く。
  すなわち、ダビデの死後、彼の子が王国を確立
 し、その王朝は永遠に続くことを神が約束したの
 である。
  約束は、近くはダビデの子ソロモンによって
 成就されたが、遠くは約1000年後に現れたイ
 エス・キリストによって実現された。

〇 ダビデが姦淫と殺人の罪を犯す
(要約)
・ダビデは信仰と正義に基づく政治をしたので、民
 から信頼される理想の王となった。
・また、周りの国々からも尊敬と畏れを勝ちとって
 いた。
・「神の人」ダビデが思うことで達成できないこと
 は何もなかった。
・しかし、その「神の人」ダビデが終生消えること
 のない大罪を犯してしまう。
・すべてがうまくいくようになって、ダビデは怠惰
 になった。
・ある日、昼寝から目が覚めたダビデは、考え事を
 しながら宮殿を歩いていたとき、ひとりの美しい
 女が体を洗っているのが目に入った。
・あまりの美しさに、ダビデは使いをやってその女
 を調べてみた。
・この女の名はパテ・シェバで、ダビデ軍でも勇士
 に名を連ねるウリヤの妻であった。
・彼女の夫ウリヤは、戦場にいたので、この女を
 宮殿に呼んで、性交したのである。
・しばらくして彼女からダビデに妊娠の知らせが届
 いた。
・ダビデはウリヤを戦場から呼び戻し、妻と性交す
 るように仕組んだ。
・しかし、ウリヤはあまりにも忠実な家来だった。
 彼は、皆が前線で苦労しているときに自分だけが
 家に帰って飲み食いし、妻と寝るなど、とうてい
 できないといった。
・ダビデはウリヤが酔えば妻と寝ると期待したが、
 それでもウリヤは宮殿で寝て、自宅には帰らなか
 った。
・ダビデは全く新しい作戦を採用して、ウリヤ本人
 に将軍ヨアブへの手紙を持たせた。
・「ウリヤを激戦地の最前線に送り、彼を残してみ
 なが退き、彼が死ぬようにせよ」
・これは作戦通りに進んだ。
・ウリヤの戦死を聞いたパテ・シェバは、夫の為に
 深く悲しんだ。
・そして喪があけると、ダビデは彼女と結婚し、子
 が生まれた。
・完全犯罪成立か?
・全能の神は、ダビデの行為と心のすべてを見抜い
 ていた。
・ダビデは、殺してはならない、姦淫してはならな
 い、盗んではならない、偽りの証言をしてはなら
 ない(姦淫を隠そうとした)、欲しがってはなら
 ないというモーセの十戒のうち後半の五つをこと
 ごとく破ったので、神の心を著しくそこねた。

〇予言者ナタンによるダビデへの叱責
・ナタンは、神がこれまでにダビデにした数々のこ
 とを話した。神は、一介の羊飼いにすぎなかった
 ダビデをイスラエルの王にし、前王サウルの所有
 していた財産のすべてを受けつがせた。すでにダ
 ビデは、妻、子ども、富、権力、名誉など、この
 世に必要なものすべてをもっていた。
  ダビデがどれほど富んでいるかをナタンは彼に
 言い聞かせたのである。
  しかし、ダビデは大犯罪をおかし、その大犯罪
 に対する神からのダビデへのさばきがナタンの口
 からいいわたされた。
 一つめは、剣を不当に用いたダビデには家庭内に
 剣の災いが次々と起こり、争いはおさまらないこ
 と。
 ふたつめは、ダビデの妻たちが彼の目の前から
 身近な者に奪われ、白昼公然と、彼の妻たちが犯
 されること。しかもダビデは隠れてウリヤの妻と
 姦淫したが、彼の妻たちはイスラエル全国民の前
 で太陽のもとで犯される。   (中略)
・ダビデは実務的な人であった。彼の行動をいぶか
 る家来たちに、彼は、もしかして神が、さばきを
 やわらげて下さるかと期待したが、今となっては
 赤ん坊が死んだ事実を受けとめて自分の人生を歩
 まねばならないと説明した。
  だが、それほどの期間をへずして、ダビデとパ
 テシェバに次の子が生まれた。
  この子が、平和を意味するソロモンである。
〇 ダビデ家で起こった、近親相姦、
            レイプ、兄弟殺し
・姦淫と殺人の罪を犯してしまったダビデ。そして
 彼の家庭内に、近親相姦、レイプ、兄弟殺しとい
 う三つの大罪が発生したのである。ダビデは深い
  悲しみに耐えながら神のさばきを強く感じていた
  に違いない。
  だが、これは神のさばきのほんの序曲にすぎな
 かった。
〇 実の息子に追われ逃げまわるダビデ
〇 ダビデがふたたびイスラエルの王に復帰する
(要約)
前2章内容は、ダビデの3男:アブシャロムが、父ダ
ビデにかわってイスラエルをわがものにするという
もの
かなり追い詰められたダビデだったが、最終的には
ダビデ軍が勝利し、ダビデはふたたび全イスラエル
を治める王の地位に返り咲いた。
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ダビデについて、かなり端折りながら引用、要約し
てみました。
元々、ダビデに詳しい人は別としても、そうでない
人には案外、ダビデとはどういう人物だったのか、
ざっくりお伝えできたかもしれません。
ちなみに(どうでもいい話ですが)、ミレーの落穂
拾いとかいう絵画があったかと思います。
あの中に「ルツ」という女性がいて、彼女から、ダ
ビデ、ソロモン、そしてイエス・キリストと繋がっ
ていくそうです。
そんなこと全く知らなかった。それで全く困ることも
ありませんが (笑) 
それにしても、聖書の中では「神」と「殺戮」が、い
たるところで記載されています。
東洋の古典にも「殺戮」はあるでしょうが、「神」
よりも「徳」の思想が掲げられているのでは?
この辺の相違について語るには、〇〇年、早いのでヤ
メトキマス。寿命が先か、悟るのが先か(苦笑&汗)
今回最初に「宣言」した通り「チョウシニノッテ」
「ダビデ」を取り上げました。
来年中に、再度「チョウシニノッテ」「ソロモン」
を取り上げるかどうか、その時の気分です (笑)

福島さんは「ダビデ」とはそもそも、どういう
人物だったのか、ご存知でしたでしょうか。
また、ミレーの絵画「落穂拾い」に「ルツ」という
女性がいて、彼女から「ダビデ」「ソロモン」
「イエス・キリスト」に繋がるということをご存知
だったでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。

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