【アモリ通信219:藤井厳喜 vs 石平】   20190710


福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「 藤井厳喜 vs  石平」です。
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 藤井厳喜       石平
 米中「冷戦」から「熱戦」へ
 トランプは習近平を追い詰める
 米中戦争は「文明社会」と「暗黒帝国」の戦いだ

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今回は、硬派の政治の話。
と言っても、タブーに触れるような云々ではなく、
米中貿易戦争に関する、上記お二人の極めて辛辣
で興味深い話。
メディアにレギュラー、準レギュラーで登場して
いるような人ばかりから学んでいては、本当のこと
は分からない。
私はいつもそう思ってますが、その考え方は今後も
変ることはないと思います。
まずは、下記を。
藤井厳喜
経済成長によって自由化と民主化が中国で起きるだ
ろうという、ニクソン以降のアメリカの「善意」と
「期待」は、習近平によって完全に裏切られた。
その幻想に気づいたトランプは対中政策の大転換を
決断。中国(中華帝国主義)をISの次に打倒すべき
敵と見定めて貿易戦争を開始したのだ。

石 平
本書で取り上げるペンス副大統領の演説
(2018/10/4)は、ソ連に代わって世界支配を試みよ
うとする中国の危険性を指摘し、それに対するアメ
リカの決意を表明したものだ。
これはアメリカの独立宣言(1776年)、チャーチル
の「鉄のカーテン」演説(1946年)に匹敵する歴史
的文書となるだろう。

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第一章
「眠れる獅子アメリカ」がついに目覚めた!
「ペンス演説」は対中「宣戦布告」である

第二章
トランプ再選は中国にとって最悪のシナリオ
なれど、自由世界にとっては最善の選択

第三章
トランプは、ソ連を打倒した「レーガンの栄光を
目指す」 
習近平は鄧小平にも毛沢東にもなれない

第四章
習近平の「自力更生」の雄叫びが聞こえてくる
されど「人民元」は暴落していく

第五章
米中戦争は「文明社会」と「暗黒帝国」の戦いで
ある
「文明の衝突」と「文明の脅威」

第六章
暗黒の中華帝国が滅びるとき
日本が抱き合い心中に巻き込まれないためにすべ
きこと
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上記お二人の解説ともくじを読むだけで、本書の
主旨は理解できると考えていいと私は思います。
が、それだけでは物足りないので、各章ごとにいく
らか付け足して、ご紹介します。
第一章
「眠れる獅子アメリカ」がついに目覚めた!
「ペンス演説」は対中「宣戦布告」である
・いまや中国は、経済が成長すればするほど、
その力が独裁権力に悪用されて帝国主義化していく
というコースを進んでいます。
 わかりやすい言葉で言えば、中国は「コソ泥」
から「凶悪な強盗」に「進化」した (石平)

・習近平が気づけなかったのは、二つの理由があり
ます。
ひとつは、本人がバカだから。それはしょうがない
(笑) もうひとつの理由は独裁体制だからです。
あまりにも習近平中心の独裁体制ができあがったた
めに、周囲の人はみんな、イエスマンになった。
だから、彼に正しい情報を与える人はほとんどいな
い。言ってみれば「裸の王様」です。これが1949年
から70年近く続いた共産党一党独裁政権の成れの果
てというべき惨状なのです。 (石平)
第二章
トランプ再選は中国にとって最悪のシナリオ
なれど、自由世界にとっては最善の選択
(この章は、小見出しのみを総て転記します)
・中間選挙の結果で打撃を受けたのはトランプでは
 なく習近平
・「アベノセイダーズ」と「トランプノセイダーズ
 」の日米合唱の輪
・民主党も「アンチ・チャイナ」路線になった
・民主党は「タマなし政党」になり、共和党は
「トランプの党」になった
・「藁」と化した徘徊老人・キッシンジャー
・下手に妥協はしないトランプ
・大失敗の日中スワップ協定の締結
・日本は、関ヶ原の小早川秀秋のようになってはい
 けない
第三章
トランプは、ソ連を打倒した「レーガンの栄光を
目指す」 
習近平は鄧小平にも毛沢東にもなれない

・みんなが知っていても口にしなかった問題をペン
 スは10月4日に持ち出した。
・チャイナではキリスト教徒が弾圧されていること
・トランプ支持者は、みんな真面目なクリスチャン
・民主党支持者にもキリスト教徒はいるので、大多
 数のアメリカ人の怒りを買う。
・アメリカ人の大多数は「そもそも、こんなところ
 に投資して、金儲けしていいのか」という話に。
・「お前はお金が大事か、神さまが大事か」と。
・そういう世論が高まれば、中国と仲良くしたいア
 メリカの財界人も黙るしかない。
・ウイグル人が百万人単位で強制収容されているこ
 とも一種の宗教弾圧
・アメリカの民主党でさえ問題にしていて、米議会
 が中国に対しては一枚岩になりつつある。
・アメリカの場合、信仰の自由を含めて、「自由」
 は単なる建て前ではない。
・民主国家アメリカを成り立たせているイデオロギ
 ーであり、これをみんなが信じることによって、
 アメリカはかろうじて団結できる。
・前にも言ったように「理念」には力があるんです
・習近平はアメリカを怒らすようなことばかりして
 いる。
・胡錦涛政権時代まで「共産党に盾つくことさえし
 なければ、神さまを信じていいですよ」という
 態度だった。
・だから、キリスト教を信仰しても反共産党の政治
 反乱が起こらず、むしろ政権安定の基盤になる。
・しかし、反共産党ではないキリスト教徒を、習近
 平は弾圧して、反共産党に仕向けた。
・しかも、かれが夢にも思わなかったことですが、
 それがアメリカ人を本気で怒らせ、アメリカの対
 中強硬策に正当性を与えた。
・キリスト教が弾圧されていると知ったら、普通の
 アメリカ人は怒りますよね 
第四章
習近平の「自力更生」の雄叫びが聞こえてくる
されど「人民元」は暴落していく
・もう一つ、最近、習近平路線が、国内の金持ち
 階層を狙い撃ちするようになった。
・ファン・ビンビン(范氷氷)事件もそうですが
 アメリカ市場から締め出されて、経済事情が
 ますます苦しくなると、これから次々に太った
 ブタを捕まえて、お金を取り上げるはずです。
・そんなことをやっても5年ぐらいが限度だろうし
 、金持ちを潰して行ったら市場経済は完全に終
 わる。つまり、中国経済は完全に終わるんです
・習近平政権が本当にしょうもないのは、アメリ
 カと喧嘩しているのだから、EUと急いで関係づ
 くりしなければいけないのに、ICPO(国際刑事
 機構)の総裁を逮捕したことです。
・ICPOの本部はフランスにある。これではEUの
 中核であるフランスが、中国と仲良くしようと
 してもできないではないですか。
・あれは傑作だね。習近平はまたよくやってくれ
 た。国際警察のトップが自分の国に行って逮捕
 される。あれで中国がどういう国か、改めてみ
 んなわかった。
・「ペンス演説」が如何に正しいか、習近平自ら
 証明してあげたようなものです。
・あの政権は本当にバカと言うしかない。自分で
 自分の首を絞めることばかりやっています。
                 (石平)
第五章
米中戦争は「文明社会」と「暗黒帝国」の戦いで
ある
「文明の衝突」と「文明の脅威」

(この章も、小見出しのみを総て転記します)
・中国皇帝の使命は「野蛮民族」を教化すること
 だった
・危険なチャイナルールの強要・強制
・今の中国には誇るべき文明がない
・世界に共通する人類の価値観に挑戦する習近平
・近代科学を生み出せなかった中華文明圏とイス
 ラム文明圏
・ターゲットは腐敗幹部から金持ちに変った
・「決定的な欠陥」を逆に「中国の強さ」に悪用
・日本に言論の自由の規制を要求する中共
・中国が「直接支配」をしたがる理由
・南シナ海はブラックホールのように中国の財力
 を吸い込む
・帝国主義が成功するための秘訣
・習近平のならず者文化が中国を潰している
第六章
暗黒の中華帝国が滅びるとき
日本が抱き合い心中に巻き込まれないためにすべ
きこと
◎ 中国についたら、米中のどちらが勝っても
  日本は終わる

・プ-チンが心の中で厄介だと思ってるのは
 チャイナではないでしょうか。
・チャイナの覇権主義は西側だけでなくプーチン
 にとっても脅威でしょう。
・モンゴルは基本的にロシア圏。国境や勢力圏が
 接している大陸国家同士は仲が悪いという地政
 学の常識からすれば、ロシアとチャイナの仲が
 悪いのは当たり前です。
・「一帯一路」にしても、プーチンからすれば、
 藤井先生がおっしゃる東ローマ帝国の庭を荒ら
 すようなものです。そのまま行ったら、ロシア
 周辺の国々は全部、チャイナの勢力範囲に入っ
 てしまう。
・中央アジアがチャイナに取られたら、ロシアの
 死活問題です。
・だから、プーチンはいつかの時点で、習近平叩
 きに転じると思います。プーチンはそのタイミ
 ングを見ている。
・いまは中国にお金があるから、ガス・石油を買
 ってくれる。それがプーチンにとって一番大き
 なメリットでしょう。兵器も売っている。
・しかし、カネの切れ目は縁の切れ目。ロシアと
 中国がそうなったら、中国はますます孤立化す
 る。
・そんな彼らの最後の延命策が、徹底的に日本を
 巻き込んで利用することです。
◎日本はアメリカの側に立って、中国と対抗する
 しかないというのが、私の結論です(石平)
◎日本に選択の余地はありません(藤井)
・アメリカは中国を一番の敵として、しかも文明
 の敵として戦う。そうなると、日本は両方に
 いい顔をするという選択肢はなくなります。
 あらゆる意味において米中対立時代に、日本と
 いう大国は中立など許されない。
 どちらにつくか、必ず問題になる。(石平)
・アメリカをもっともっとけしかけて、日本は
 徹底的にチャイナを叩かなければダメです。
・この歴史的な大きな流れを日本人は充分に理解
 して的確に対応していないと私は思います。も
 っとも、それは無理もない。つい半年前に、こ
 んなことになるとはだれも考えなかったのです
 から。しかし、確実に米中冷戦時代に入った
 現在、藤井先生がおっしゃったように、日本は
 アメリカにつくか、中国につくかを決めなけれ
 ばいけない。(石平)
◎日本がチャイナ側につくシナリオは自殺行為で
 す。(藤井)
◎現実的ではないけれど、もし日本が中国につい
 たならば、どうなるか。アメリカが中国との戦
 いに勝って中国が潰されると、中国についた
 日本はアメリカから叩かれて、すべてを失う。
 要するに、中国と共倒れになるんです。
 万が一、中国がアメリカに勝ったらーーー
 中国が勝つ可能性はほとんどないけれどーー
 すると今度は日本は中国に叩かれます。
 それこそ中国に徹底的に見捨てられて、いじめ
 られて、すべてを奪われる(石平)
・日本は「倭人自治区」にされるでしょう(藤井)
◎日本はアメリカにつく以外の選択肢はない
◎アメリカは日本の軍事同盟国であり、お互いに
 民主主義国家であり、共通した近代文明の価値
 観がある。日本の政治は世界が変わったことを
 きちんと認識した上で、日本の選択肢を選ぶし
 かないと問題提起したい(石平)
◎昔の日米同盟は対ソ連でしたが、今は完全に
 対中国です。今、日米同盟は新しい意味を持つ
 ようになりました。時代が変わったことを、
 日本は認識しなければならないと思います。
                  (石平)
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本書の結論と私の思い。
「日本には『中国につく』という選択肢はありえな
 い」
親中派の人がこの本を読んだら、「なんと偏向して
る書物だ」「藤井厳喜、石平には気を付けよう」
となるのかもしれません。
私自身の判断は、大筋で本書の結論に賛成です。
ただ、地政学的に近い国。人口が日本の10倍はある
国と、決定的に喧嘩ばかりしている訳にはいかない
、縁を切るのは難しいという要素はあろうかと思い
ます。(K国はちょっと論外ですが・・・汗)
同時に米国は、何があっても安保体制の下、日本を
守り続けるなどという夢物語のような話もないと考
えます。

少し難しい話になろうかと思いますが、米国は世界
の警察官の立場を捨て、自国の軍事的負担を減らし
て、世界が多極化していくようにトランプは巧妙に
仕組んでいるという某評論家の見解があります。
中国やロシアにも多極化の一部を担ってもらうべく
政治的に動いているとのこと。今の状況でいけば、
2020年はトランプ大統領の再選でしょう。

中国やロシアとは一線を画して米国一辺倒でいいと
は、私には思えません。高名な学者様には失礼です
がその辺の判断力には疑問を感じます。
米国につくにしても、米国に頼ってさえいれば未来
永劫、日本は安泰などということはないと私は考え
ます。

中国との関係は実際の「戦争」、「冷戦」ではなく
「熱い戦争」という訳にはいかないでしょう。
(本書では5年以内に日本企業は中国から撤退すべき
と言い切ってます。そこまですべきか、私には分か
りません)
過去、中国上海で活躍されている日本人経営者で、
経営コンサルタントもされている方の講演を日本で
聴いたことがあります。
この方は、中国企業から絶大な信頼を得ていると
私には思える方でした。実際に上海のオフィスで
お会いしたことのある方です。
その彼が、セミナーで口にした言葉は、
「(中国に)利用され、利用し尽くす」
なんてスゴイことを言う人だ。彼がそんなことを言
うのか。正直言って驚きました。
今でも、この言葉に中国ならずとも、ロシアを含め
近隣の強欲な国々との付き合い方の基本姿勢・極意
が込められているように私には思えます。
個人としての中国人にも「いい人、真面目な人」は
沢山います。そうでない人もいるでしょうが、それ
は日本人も同じことです。
しかし、国対国の付き合いでいえば、やはり中国は
警戒すべき国であって、中国との提携や庇護のもと
に日本が更なる繁栄を遂げるなど、あり得ないと私
は考えます。
少なくとも、50歳前後の数年間、中国ビジネスに関
わった自らの経験からしてもそう思います。
親中派に完全に染まってる人をみると、ちょっと
距離を置いておきたくなるのが私としては正直な
ところです。
政治家には特に外交で、卓越した能力が欠かせま
せん。

一度、本書をじっくり読んでみるのも決して無駄な
ことではないと思います。

福島さんは、
「日本には『中国につく』という選択肢はありえな
 い」という結論について、どう思われますか。
 また、「アメリカは日本の軍事同盟国であり、お
 互いに民主主義国家であり、共通した近代文明の
 価値観がある。日本の政治は世界が変わったこと
 をきちんと認識した上で、日本の選択肢を選ぶし
 かない」という考え方も踏まえて。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。

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